第8話 超有名ゲームのサントラ

 ようやく手に入れました。

 発売から一週間後、待望のサントラBOX、アールタイプオリジナルサウンドBOXです。


 値段はそこそこしましたが、今でこそレア楽曲になっている音源に、ほとんどの曲が高音質収録、さらにハイレゾダウンロードクーポン付きとなっていれば、ファンには堪らない作品集でしょう。


 早速、段ボールから取り出して見ると、デカイ。

 その厚さは、かの厚焼き玉子を越え、書店で置かれている国語辞典並み。

 さぞかし、こやつの角に頭ぶつけたらイッタイどおー!(北海道)


 何か、定番ボスキャラのドブちゃんで表面のBOXを飾り、『いらっしゃいませ、アールタイプランドへようこそ♪』並みの破壊力。


 これは開けて見るのが楽しみだと開封したら、色とりどりのピクチャーレーベルのCDが敷き詰められてる。

 そのきらびやかに手の込んだ数、10枚にも及ぶ。

 これにはびっくらこいて腰が抜けて、しばらく、そこから動けなかった。


 付属のブックレットを読んで判明したのだが、最新作FINAL2以外とボーカルを除いたサウンドが収録されているとな。


 フムフム。

 能書きはもういいから聴いてみる。


 懐かしいな。

 1のサウンドなんてチグハグでスローペースで手抜き感が伝わってくる。


 まあ、当時、少ないスペックで製作していたからしょうがないよ。

 これはこれで味があるじゃん。

 多めに見てあげて。


 そう言えば私がこのゲームを知ったのはスーパーファミコンからだったなあ。


 スーパーアールタイプというタイトルの中古品をゲームショップで入手して……。

 たくさんプレイしたなあ。


 まだ、STGに慣れていない私の腕ではボコボコに撃墜されてばっかりだった。

 このゲーム、完全な覚えゲーなんだよね。


 やみくもにプレイしてもクリア出来ない。

 しかもやられたら特定のポイントへ戻る。

 様々なゲーマーを悩ませた究極の飛行機ゲームの1つなんだよね。


 1面の曲とか、ボスの曲が様々なシリーズで使われてゲーマーなら知らない人はいないほどのサウンドたち。


 聴いていて、まさに血わき、肉踊る。


 しかも驚きなのが、同じ作品なのにBGMも収録時間も微妙に違うという点。

 ただ、そのまま乗せたのではなく、そのゲームのスペックと相性を考えて作曲をする神々しさ。


 これは中々出来ることじゃない。

 本当に『この作品が好きなんだな』感が伝わってくる。


 さて、余談はさておき、これからもアールタイプというサウンドは世代を通じて愛されていくだろう。

 そのサウンドを聴きながら、今日も執筆の筆を揺らす私。


 ひさびさにいい買い物をしたな。

 何だ、いつも無駄が多いみたいな締めくくりだね。


 あうー、サントラとは罪な生き物だ。

 

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