第8話 どんな事をしても今世では自由に好きな事をして生き抜いて見せる。
チート的な魔法やスキルが使えると言われて大喜び(出来る体では無いのでとりあえずジタバタ)しました。
これで夢にも思っていた異世界転生ライフが待ってるのか…そう思うとニヤニヤが止まりません。
私が心の中で感謝を述べているとミナーヴァ様の表情が少し暗くなった様に見えた。
何故そんな表情をしたのだろうか?
もしかして、助けれなかった事を後悔しているのだろうか?
それならこの異世界に転生させて貰って、尚且つこんなチート能力くれた事で償いきれていると思うのだが違うのかしら?
私が分からないと言う顔をしているのに気付きミナーヴァ様はゆっくりと話し出した。
『この異世界に転生させる事は出来たのだけど貴方はもしかしたらまた狙われるかもしれないわ…』
え、また誰かに狙われるの?
驚きと衝撃で思考が停止してしまった。
私は、また死ぬの?
殺されてしまうの?
そんなの嫌だ…折角転生させて貰ったのに…
まだやりたい事もやったないし、この世界を見てみたいのに…
赤ちゃんの段階で死亡フラグとか無いんですけど…
『今度は絶対に死なせないわ…貴方には幸せになる権利があるの。それを歪ませる権限は誰も持っていない。でも、誰かまでハッキリは分からないけれど貴方の事を恨んでいる人がいる事は確かよ。まだソイツにはこの世界に飛ばした事はバレていないと思うのだけど、いずれバレる事になると思う…バレたらまた貴方は命を狙われる…だから、貴方には自分の身を守る為に人より強い魔力と有益なスキル、そして私の加護を与えました。並の事が無い限りは貴方を護ってくれると思うわ。でも、もし相手が貴方をこの世界に飛ばした事に気付き、私の与えた能力や加護から貴方を察知してしまったら…そうならない為にも貴方には隠匿のスキルを予め与えます。このスキルが有れば貴方の能力を詐称出来るようになる。そのスキルで隠れて能力や加護を隠して生きて欲しいの。貴方の能力だけなら勇者や聖女として世界中から崇められる事だって出来る能力を与えているにも関わらず、目立たせてあげれなくてごめんなさい…貴方には生きて欲しいから…』
誰が私を命を狙っているのか。
私が何をして恨まれてしまったのか。
正直分からないけど、また殺されない為にミナーヴァ様がしてくれた延命措置の為のスキルを与えくださった。
このスキルで私はまだ知らぬ殺人者から逃げ延びてやる。
どんな事をしても私は今世で自由に好きな事をしつつ生き抜いて見せる。
私はこの日ミナーヴァ様に誓いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます