第7話 女神様と私
目の前に居る美しい女神は私のベッドの横に降り立ち優しく微笑んでくれました。
『初めまして大原沙羅さん、私は知恵と魔術と戦いの女神、ミナーヴァと言います。よろしくね。』
赤ちゃんだから返事も何も出来ず、どうしたら良いのか分からずただジタバタしていると
『貴女の心の声が聞こえているから口で話さなくても大丈夫よ?伝えたい事を頭の中で思い浮かべて?』と優しく微笑みながら教えてくれた。
流石女神様!!
助かります!!
ミナーヴァ様に私が何故赤ちゃんになっているのかを聞いてみると前世の私は本来まだ死ぬ予定の無い人間だったらしい。
でも、私を陥れたい人間が居たらしく、その人間と悪魔が契約をしてしまい、事故と言う形にして私は殺された様です。
ミナーヴァ様は悪魔が召喚された事に気付き殺害を阻止しようと思い、必死に私を探したがなかなか見付からず、やっと見つけたが既に遅かったらしい。
誰だ、私を殺そうと企んだ奴は…そう思うも分かった所で殺された後だから何も出来ませんけどね。
ミナーヴァ様は間に合わなかった罪滅ぼしに自分が統括する異世界に私を転生させてくれたそうです。
折角生まれ変わるなら公爵家の良い所で前世は仕事積めで、好きな事を自由に出来ていなかったから今世ではのびのびと自由に過ごして貰おうと言う気遣いからスパニッシュ公爵家を選んでくれたらしい。
そして、死ぬ間際に魔法少女のまま死んだ事を後悔していた事を知ったミナーヴァ様は私に多大な魔力を授けてくれました。
私、本当の魔法少女になっちゃいましたわ(笑)
ちょっと恥ずかしいけど、でもラノベや漫画で読んでいた様な特殊能力が手に入るとは思わなかったからすごく嬉しかったのです。
しかも、全属性使用可能にして貰っちゃいました。
これが俗に言うチートって奴ですね、ミナーヴァ様に感謝しかありません。
この世界には魔法以外にスキルと言う技能もあり、一人一つは必ず持つ技術があります。
私は特別に魔法以外に役に立つスキルを何個か頂きました。
お陰様で更にチートになりました(笑)
スキルは体に負担があるから年齢が大きくなるまで使用出来ない設定にしたらしい。
赤ちゃんの私は使えないけどもし身体がスキルに耐えれる様になったらその子供でも使用出来る様にしてくれました。
でも、魔法だけは今後の私を守る為にも赤ちゃんでも使える様に仕様を変えてくれました。
ミナーヴァ様マジ神がかってる!
本当にありがとうございます女神様!
練習方法なども丁寧に教えて貰い、日々鍛錬を怠らない様に言われました。
私、頑張ります!!
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