第三冊 ドラッカー『マネジメント』

【読む前の状態】

 ヤバい、これはヤバい。今回マジで自分からは絶対に手に取らない本だわ。ジャンルとしては経営学? 経営学ってどんな学問なの?

 ドラッカーさん、はじめまして。お名前は聞いたことあったんですが、すみません、ずっとドラッ“ガ”ーさんだと思ってました。

 そもそもマネジメントって何?

 人事とか在庫の管理の仕方について書いた本なのかなあ?

 

【それではいざ実読!】

 アレクサ、百分のタイマーして!


【百分後】

 アレクサ、ストップ!

 

 読めたのは全体の29%。

 ただし“まえがき”と“序”の部分はさーっと目を通しただけです。腰を入れて読み出したのは“パート1”という本題部分から。


 とにかく難しかった。難しすぎた。

 でも。

 なんか楽しかった!


 まだ上手く頭の中が整理できていないんですが、ドラッカーさんの考えるマネジメントって、単に管理のことだけではないらしい。


 まず、この世のあらゆる組織は社会に貢献するためにあるとする。

 ここでいう組織とは企業のことだけじゃなくて、他にもいろんな組織のことを指す。学校、病院、労働組合。お役所も。軍隊も。

 そして組織とはそれぞれの機能によって社会のニーズを満たし、社会に貢献するために存在する「社会の機関」であるという。

 機能っていうのがよく分かんないけど、学校なら教育する、病院なら治療するってことかな? 

 え? 待って。企業が存在するのも社会に貢献するため? 利益をあげるためじゃなくて?

 あ、でもモノやサービスによって人びとのニーズに応え満足させてるって面では社会に貢献してるのか。そういう理解でいいのかしら?

 

 で、それら「社会の機関」である組織のコアな機関がマネジメント。

 

 組織とは「社会の機関」。

 マネジメントとは「組織の機関」。


 うう! すでに頭の中が大混乱!


 でもまだまだ全然、百分にはほど遠い。

 が、頑張らねば……。



 ねえ、マネジメント。

 あなたはどんな機関なの?


 僕かい?

 僕はね、この組織に成果をあげさせるために存在してるんだ。

 ここで働く人たちに生き生きと生きてもらうこと。ここの組織が社会に与える影響を上手く処理すること。もちろん、すでに社会に存在する問題の解決にだって貢献する。それが僕の役割なんだ。


 ごめんなさい、ちょっと何言ってるか分からないわ……。


 

 うわーん、いま流行りの擬人化しても、理解できないものはやっぱり理解できないよぅ。


 でもタイマーが鳴ったときは、なんだか名残惜しかったし、こんなアホなことまでして理解しようとしてた自分が可哀想を通り越していとおしくすら思えたのです。

 

 さて、このあとは『百分de名著』視聴タイムです。


 ……って、え?

 えええっ!?

 NHKオンデマンドの『百分de名著』シリーズの中に『マネジメント』の回が無い!

 もしかして出演者や出版社と権利関係でモメた?

 今回は今まで以上に番組がどう解説してくれるかを楽しみにしていたのに。

 よくよくラインナップを見ると、他にも太宰治の『斜陽』やデュマの『モンテ・クリスト伯』など抜けてる回があるぞ。

 うーん、残念だけど、こんなこともあるのね。

 さて、どうしよう?

 ……。

 自分で頑張って最後まで読むしかないでしょ!


【続きどうする?】

a:読む。

b:読まずに次の作品に進む。


 はい、aです。

 頑張ります!


【今回読んだ本】

P.F.ドラッカー『マネジメント』〔エッセンシャル版〕上田惇生訳 ダイヤモンド社Kindle版

※本文中の「」内はすべてこちらの本からの引用です。

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