ただ前を走っていた
のか
ただ前を走っていた
過去の自分は
こんなに悩んでいなかっただろう
君を掴むのに必死で
笑顔で走り続けた
真っ赤に燃える炎の月を
見ながら
それに君を重ねて
1人でも寂しくなかった
君がいたから
はじけるように
ただ前を行あるき
自分を支え立っていた
なのに
その線路はいつの間にか
途中で
消えてなくなった
手を伸ばしても
届かない
あるいは
手を伸ばすことすら
なくなっていた
そんな悪夢から
目を覚ましたとき
目の前で嘲笑われて
どうせまた魘うなされて落ちるんだ
“普通”のどん底へ
ただ前を走っていた のか @LIPLIPYuziroFan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます