お仕事
・庭
「まずこの汚れた服,タオルを綺麗にするわよ。 やり方は,あそこにあるのを使って」
エンリは,庭の左側に見える。物置に立てかけられた。洗濯板と容器に指を向けていた。
「……それってどうやって使うの?」
「……ああ,そうね言ってなかったわね。まず板の方は,汚れてる服を左手で洗濯物をおさえて、右手で洗いたい部分をつかんみごしごしこすりるのよ。石鹸は溶けないように、上のくぼみに入れて、必要な時に使ったら良いわ。容器の方は,水を入れて板を使う時に下に置いておきなさい。……折られた両腕は,何とかなるわ。1日休んだだけでもすぐ回復するから大丈夫よ」
そう言われれば,朝の痛みももう余り感じ無くなっている。だとしてもまだ痛いが動かせられる様には,なっている。
「頑張って見るよ」
「分かったわ私は,他に仕事があるからここでやっといてね」
「あぁ,うん」
そう言うとエンリは,家の方に去っていった。エンリも一緒にやってくれるなら大丈夫な量かと思ったがこの大きい洗濯カゴがいっぱい入ってる服を全て干すのは,難しいがこんな事で諦めてたら貴族にもう一度成るなんて絶対に出来ないな覚悟を決めるか。
「よし」
と気合いを入れた。
まずは,服を洗ってその次にタオルを洗うか。自分の服を持ち水に触れるととても冷たい。エンリは,いつもこんな事をやっていたのかそう思うと僕らなんか大したことして無いな。
〜〜〜三時間後〜〜〜
「ふぅ,やっと終わった」
あらためてこの量の洗濯物を自分1人でやったとなるとすごい達成感だ。そんな事に感慨深く浸っていると
「終わったのね……うーん初めてにしては,上出来だけど半分くらいは,やり直しね」
「大丈夫だと思うけどな」
「ダーメ,これでも一様私たち使用人は,プロなのよ」
と笑う。
「私も手伝うからさっさと終わらせましょ」
「え!いいの?」
「当たり前じゃない部下の責任は,上司のものだもの!」
「ありがとう」
「フフ」
〜〜〜1時間後〜〜〜
やはり現在の使用人だけあってとても速いな僕が3時間でやった量を1時間でしかも汚れも全然無いな
「どうすごいでしょ,これが私の家事力よ」
「そうだね,本当に早くてびっくりしたよ」
するとエンリのお腹が鳴る
「そういえば,お腹すいてきてたね」
「そうね,じゃあ使用人部屋に戻りましょう」
・使用人部屋
ここのエンリの部屋には,調理台がありそれで料理をしていた。
「ねぇ,何でアンリは,ここの家で使用人をやってるの?」
「……ここが給料がいいのってのもあるけど元々ね私は,結構お金持ちの商家の長女だったのよ。でも親がある日帰って来なくなっちゃってそれで孤児になった私を引き取ってくれたのがここだった訳よ」
「そうなんだ……」
「しんみりしなくていいのよ……私は,もういいのよ。ここの家に来た時から忘れらようにしてきたし思い出も余り覚えたないもの……ほらご飯できたわよさっさと食べなさい」
そこには,パンとスープと屋敷の時より量も少ないし,鮮やかさもないが屋敷の時よりも凄く美味しいと感じれた。
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