使用人部屋
使用人部屋を開けて見るとそこには,青いカーテンで仕切られた一室が四部屋あった。 物音も何もしないので誰もいないはずだ。 カーテンを捲りベットとタンスしかなく,何も装飾されていない部屋が右上にあり今日から僕は,ここで暮らしていくのかと思った。
部屋には,自分の普段着をタンスに入れて他にも自分の小説や勉学の参考書などを本棚に入れてゆくとあっと言う間に部屋の中は,キツくなっている。 入った時にもここでどうやって生活するか自分でも分からなかったほどだ。 そんなことを考えると閉めたはずのの使用人部屋のドアが開きカーテンをめくって来ていて音が聞こえてきおり段々足音も近づいて来ていた。そして僕の部屋を仕切っているカーテンを開けて来てそこには,さっきのショートヘアーのメイド服を着ている女性がおり,驚いた表と顔をしている。
「何であなたは,こんな所に居んの?
もしかして使用人部屋になんか用があんの?」
「自分の部屋を追い出さられたんだ」
「え? 使用人に降格って話は,聞いたけどあなた仮にも元ケルイン家の人間でしょ……あーでも私に関係無い話だしいいか」
「……まぁそうだ,そんなことよりさっさと使用人のやる事を紹介してくれないか?」
「あぁ,そうね…ゴホン」
と咳払いを立てる
「使用人には,基本的にケルイン家の皆様のお世話をしたり,家事全般を手伝う事ね」
「そうなのか,あと…その失礼だけど名前は,なんていうの?」
「えぇ……まさかそんな事聞かられるとは,思ったなかったのに一様私ここに5.6年勤めてるんだけど…」
「ごめん,人の名前を覚えるのは,苦手なんだ。」
すると呆れた顔をし
「それでも,ちょっとね……もういいいわ私の名前は,エンリよ苗字なんか無いわ下級国民だもの」
と皮肉混じりで言う。
下級国民とは,上級国民のように【上位異能】を受け取れなく【下級異能】しか貰えない特別では,無い国民だ言わば,ただの凡人な人だな。だとしても【異能】が【ハズレ異能】の場合は,【下級異能】にも余裕で負けるがな。
「他にあと2部屋あるってことは,まだ使用人は,居るの?」
「そうね,1人はあなたも知っている調理師よもう1人は,あなたが見たことあるかは,知らないけど庭師ね性別は,どっちも男ね」
あぁ,あの鼻と顎にも少し髭が生えている30代後半のお腹が少し出ている男性か,余り喋っている記憶は,無いが今まで料理を作ってきた人になら是非会ってみたいな。 庭師の方は,庭師がいる事実は分かっているが見たことないな一度見てみたいな。 それとどっちも男性というのは,少しどうだろうか。
「え?…大丈夫なのか……その男性2人で?」
するとエンリは,少し笑顔でこう言った。
「ふふ,心配してくれてるのね。 でも大丈夫よどっちも既婚者だもの」
「いや別にそういう訳じゃ……」
「まぁいいわ……それじゃあ,私が使用人の仕事を教えてるからついて来て」
そう言い彼女は,使用人室を出てそのまま庭に出る。
「まず庭では,洗濯物を干すわ……所で一応聞いてみるけど洗濯物したことある……?」
「…実は,無いんだ」
「まぁ多分そうだと思ってだけど」
と落胆している。
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