模擬戦②


 嘘だろ? 今までのは,全て手加減だったのか? それは,おかしいあの力は9歳のものとは,とても考えられないもしそれが本当の話だったら,僕にはそれこそ勝ち目は無い。


「何ボーッとしたんだよ,無能のお前には,そんなことしている暇ないんだよ」


 と言いスターストは,鋭い剣戟を振るってきているがそのスピードは,さっきの攻撃と比べ物にならないほどであり,避けられないこれを木刀で受けてみようとするが力も大幅に上がっていて,両手にとんでもない程の激痛が走ってくる,激痛の余りに木刀を離してしまい,


「しまった」


「俺の力に耐えなくてやはり剣を離したかこの根性なしの無能が!」


 と怒鳴りつけていて,木刀を持っていないのもお構いなしと言う感じで切りかかって来てそれが僕の左前腕に当たる。


「ああっ! 痛ってぇ!」 


「今ので,左の前腕は,確実に折れてるな」


 右の前腕も折れてスピードやパワーは,相手の方が圧倒的だ。異能をもらう前までは,スターストより剣の腕は,上だったたのに【上位異能】の力は,やはり格が違うやむを得ないがここは,降参するしかない。


「参りまs」 


と言おうとした瞬間,今まで見た中で一番速いスピードで此方に来たすると僕の口を手で塞いでてきた,それも一言も言葉を喋らないくらいの力でだ。


「おい,俺がお前が降参できるとでも思っていたのか? お前は,本当に無能で理解力がないな」


 笑いながらも僕の口をおもいっり塞いながらだ。


「そうだな‥…お前は,このケルイン家の次期当主に無能な使用人の分際で剣を向けた罰が必要だな」


 と言う,とすごい速さで僕の右前腕に切りかかって来てさっきと同じような痛みをまた感じるが口を


「フフ,これでどちらの前腕も折れてるな」


「…ぉ……さ…ん……だ」


 塞がれている,口から声を絞り出すが


「おい,聞こえないぞ! もっとちゃんと言え! このクソ無能が! ちゃんと言えないならまた罰を加えてやるよ,オラ!」


 と言い脇腹を木刀を叩く。


「ぐあっ!? …………さ……ん…す…る」


「聞こえないぞ! さっさと言え! もしかしてまだ罰が足りないのか? ならこうだ,オラっ!」


「ウッ, ああっ」

 

 今度は,太ももらへんを狙ってくる。

クソ,痛いがなにも出来ない,俺に【ハズレ異能】の【蠅】じゃなく【上位異能】の【変身系】の異能が来てくればと何度も想像したが現実は,甘くは,ない。

 

「流石に臓器を破壊しちまったらやばいから痣で,勘弁してやるよ」


 と言う。


「今日は,ここまでしてやるよ,【異能】がなくても,王国一の剣術の才能を持っていると言われていたが,【異能】が無ければ,やはりこんな物か無能が俺の【スキル】を使うまでも無い」


 【スキル】とは,異能を与えられた物が持つ技であり【下位異能】は,1つ【上位異能】は,3つか4つ貰える【ハズレ異能】は,というと一様貰えるがステータスのスキル欄では,【/angry,@0/4】と意味がわからないスキルひとつしかない。

 するとスターストは,金色の色々な宝石が装飾されている,いかにも高そうな時計を見て


「……もう9時を回っていたのかさっさと部屋に戻んなきゃだな…おい,さっさと行くぞ無能がお前が死んだら遊べ無い戻るぞ」


 と言う。

これが僕の人生が終わった日の1日目だ。












 





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