模擬戦①
庭に着くと,夜だから分からないがとても涼しい風を感じるが流石にそんな事を言っている場合では,と思っているとスターストが早速
「そうだな……まずは,無能なお前でもわかる様にルールを説明するぞ,ルールは,シンプルでどちらかが『参った』と言ったら終了だ。勿論,異能の力も使って良いぞ…まぁ,お前には,異能が使えないがな」
と此方を見て心底楽しそうに笑っているが今は,それを考える暇はない問題は,ルールだ異能の力が無ければ,僕の方がスターストより剣術の能力は,だから少しだけ期待してみたがそこは,僕の追放を提案したくらいの性格の悪さだ。
「おい! 早速始めるぞ,さっさと俺の木刀を取ってこい無能」
「はい…分かりました。」
と言い俺は,庭に置いてある,藁の籠の中に入っている2人分の木刀を手に取り,庭の中心にあり少しだけ段差があり大きさは,部屋一個分くらいデカい石畳みに足を踏み出し,スターストに木剣を渡すと
「ルールは,さっきいたがちゃんと理解出来ているいるか無能?」
「はい,分かったますよ」
「なら良いさっさとは始めるぞ無能が」
と言い,木刀をしっかりと握り此方に向かってくるスピードは,やはり余り上がっていないこれくらいなら普通に防げるぞと思い塞いでみるが。
「ウッ」
すごいパワーだまるで9歳とは,思えない
やはり異能の力は,すごいなスターストは,これでも【蟋蟀】の『三感系』で直接的な力は,【上位異能】を貰ったためステータス自体は,『変身系』の異能よりは,上がって居ないのに想像以上だな。
「チッ,無能の癖に俺の剣を防ぐなんてさすがは,王国一剣術の才能がある少年と言われた元神童だな」
「……嬉しいです,アリガトウゴサイマス」
と棒読みで返すと
「褒めてる訳じゃあねぇんだよそれすらも分からないとは,心底イライラするぜ」
と言い放ち,足を揺すっている。
さっきの攻撃は,パワー自体大幅に強化されていたものの,スピードは余り速くはなかったから次は,此方から攻めてみるか,そうなるとまずは,どれくらいの攻撃を防げるのか見てみるかと思い僕は,ほぼ全力のパワーとスピードで首を狙って剣を突くがそれをスターストは,バックステップをし軽く避けると
「【蟋蟀】の異能しかも【三感系】の俺にお前のそんなゴミみたいな攻撃は,通用しないぞしかし,無能の癖にこの俺に避けさせるとは,屈辱だ」
と言いイライラしているのが此方まで伝わってくる。今のは,ほぼ全力の力だったんだかなと思い。俺は,攻撃を辞めないでもう一度首を狙って剣を突くと今度は,左に避けスターストは,俺の鳩尾を狙い勢いよく此方に向かって来て剣を突いてくるが,異能によって強化されたパワーじゃ流石に次こそは,骨が折れるだろうと思い後ろにバックステップすると,刹那先程まで前にいた,スターストの姿が見えない。嘘だろ,初めの攻撃では【ハズレ異能】俺ですら見えて居た筈なのにと思ったが,風の音が後ろから妙に大きく聞こえる気がして後ろを見てみると目の前でスターストが頭を狙い剣を振りかぶっていてギリギリの所でそれを防ぐとスターストは,
「遊びは,終わりだ次は加減無しで行くぞ」
と言い不気味に笑っていた。
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