10  依存

気づくとふと覗きこむ

なぜだか毎日繰り返す


かなりな時間を使い込み

得られたものは何だろう


習慣とはまた別の

怠惰なそれは

依存というものに近いのだろうか


駄々漏れる情報に埋もれていき

見つけ出すのは

喜びか

楽しみか

悲しみか

怒りか


混沌としたもののなかから

必要なものだけを見つけ出し

希望を見いだすのは難しい

そして

捨てられない人間はその混沌に埋もれ

ただ沈んでいくのだろう


いっそ絶ちきってしまえば

そのアンバランスな上に立つこともない


ふとした瞬間に事切れて

その連鎖から抜け出した

案外どうということもなく

日常は過ぎていく


さぁ、また違うどこかへいこう

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