6 変異

かつて経験のない脅威が世界を覆う

しかし月日が経てば人は慣れていく

適応とは程遠い状況でも

流れる時間は日常へと組み込まれていき

不変だと勘違いする


変異が起こりまた恐怖が上塗りされていく

得も言われぬ不安が体中を駆け巡るのに

それすらもまた日常と化すのだろう

いつ終わりが来るのか分からない

いつ始まるのかも分からない

次から次へと季節が流れ

流されていく


いつかまた素顔で笑って歌える日がくるように

絶え間なく祈りをささげる

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