073 第47~48話。これにて完結です!

 本エッセイは拙著「ノゾミカナエタマヱ」作品の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの副題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。



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 今日までに全てのお話を投稿しました。これにて拙著「ノゾミカナエタマヱ」は完結です。

 いかがでしたか?

 もしかしたらこれほどの大長編はこれが最後かもしれません。ぜひぜひご堪能いただければと思います。




 みなさんお気づきになられたでしょうか。たぶん私以外には誰も気づいていないことでしょう。

 実はこっそりオレゴンに訪れているのです、今作も前作も。

 前作は北米横断のゴールがオレゴンでした。特に言及をしていませんが。

 今作は最終決戦、マウントレーニアに向かう途中で通り抜けています。

 どちらもお気づきになった方にはおれごんマニアの称号を進呈いたします。ぜひ名乗り出てくださいね?


 実はロスアラモスで寝ていた少年は黒人でしてね。まるで言及しませんでしたが。タマヱが金髪碧眼に換装したことで人種の多様性は保たれているのです。

 タマヱの碧眼も特には描写していませんよね。ただ金髪金髪と表現していました。今作ではあまり容姿をことさらに言及したくなくてですね。そこが重要ではないのです。恋愛物語ではありませんからね。

 最初は当然日本人で固めてあったのですがそれがどうにも気持ち悪くて。滅びた人類の遺伝子の多様性を確保するためにも様々な人種を集めることにしました。


 出発は日本。当初は1~2人のつもりでした。道中で徐々に増える仕様。

 まず登山家を。ヒマラヤの山中をさまよっていて無事だった中国人が合流する予定でした。この時はまだ雨や飲み水に含まれる寄生虫卵の設定はなかったのです。

 当然最終稿のシベリアルートと違って南回り、日本→上海→香港→ビルマ→インド(合流)→砂漠地帯→エジプト→地中海→欧州のつもりでした。

 次に欧州でOEM生産の金髪碧眼機械化不死兵を。最終稿とだいたい同じですね。

 最後にロスアラモスで黒人の少年を。


 ここで完結の予定だったのです。北米で少年を起こしてハッピーエンド。地球は半周止まりでした。

 シベリアの水銀ドームは無視。伏線拾わず。山亀は欧州に暴走してきた蒼亀を倒したことで良しとしました。

 北極も豪州も、北米の最終決戦もありませんでした。

 それが今の形になったのは東南アジアの河川を見て。多過ぎました。

 そのため一路シベリアへ。エジプトまでのイベントもかなり削減できたと思っています。東南アジア回りでは拾わなければならないエピソードも多くなったでしょうからね。車輌も変わり映えせず、いつまでたっても日・米・日・米の繰り返しになったでしょうから。

 実際も日・独・日・独になっちゃいましたけどね(;^ω^) 一応ソビエトもはさみました。


 終わってみれば38万字。まだ10万字も書いていない段階で完成を30万字と見積もっていたのは悪い読みではなかったですね。やはりめちゃくちゃ増えました(;^ω^)




 私は燃え尽きましてねぇ。ええ、すっかり燃え尽きてしまいまして。

 アイデアはあっても特に形にしようと立ち上がる気力が湧きません。

 今作はギリギリでしたね。本当にギリギリ。最後は集中力も気力も切れた状態で倒れるようにゴールしました。出しきりました。


 それでも書きかけの短編を発表してしまいたい気持ちはまだあります。つかみの部分だけでも早々に仕上げてお出ししましょう。それで自らの尻に火を放って、たかだか1万字をあっさりと片付けるのです。


 それが終われば本当に出がらしです。注がれたお湯には色もつきません。

 過去に挙げたアイデアはまだ遡上に載せられるほど練れてはいません。12もあってひとつも。ですのでしばらくは半隠居ですかね。何か閃きがないことには。


 結局処女作には注目度でも勢いでも敵いませんでした。あんな小さな山にも勝てないとは思いもしませんで。今作は丘ほどの高さにとどまりそうです。面白さでは勝っていると自己評価しているんですけどね。

 ロボ作品で使いたかった展開はタマヱを通して、キャラ的には博士を移植して。これでロボ作品は骨抜きになりました。その分だけ今作が輝いたと思っているんですけど。ロボ作品を発表することはもうないでしょう。

 やはりおれごんは出がらしになったんですよ。また何年も風雨にさらして、くりかえし天日干しにでもせねば味は出てこないのかもしれません。


 今回でエッセイは一旦途切れます。1週間か1ヶ月か、それとも数ヶ月か。

 何か動きがあった時にはこちらと近況にて発信します。最終回はネット小説大賞の一次選考の結果発表の日になりましょう。

 ここまで追いかけてくださった方々に最大級の感謝を申し上げます。ありがとうございました。応援いただきましたのに不甲斐ない人気にとどまり残念でしたが、たとえ大人気であっても内容に変化はありません。きっちりと描ききったことだけはお伝えしておきます。

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