072 第45~46話。(元)最終決戦を終えて。

 本エッセイは拙著「ノゾミカナエタマヱ」作品の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの副題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。



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 いつぞやのラベンダークッションがついに完成したのです!

 秋ごろに乾燥させたラベンダーを触ったらまだ茎から花が離れにくくて。それで冬になるまで待っていたらしっかりと乾燥してくれました。触るとパーラパラのポーロポロで。

 手袋をはめてワシャーと揉んだら目と鼻が反応しまして。あれはたぶんアレルギーではなくて粉塵にですね。

 改めてマスクとゴーグルを装着してワシャー。

 そんなこんなで段ボール箱いっぱいのラベンダーの花を得ました。それを目の細かいネットに入れ、クッションカバーへ。3時間くらいかかったでしょうか、まあまあの労働でした。


 でき上がったのは3個の小さなクッション。

 昨年製作のものはふわふわ仕上げ、香りもやんわりとしたものでした。今年はパッツンパッツンになるほど詰め込んだ超硬仕上げ。凝っている肩くらいには硬いです。クッションの容積よりも花の量が多かったんですね。それで香りは強烈です。

 去年はちょっと香るかなぁ~くらいだったので今の方が満足度は上。春からの大作、がんばりました。




 実は11月の振り返りを忘れておりました!

 気づいた時にはもう手遅れ、もう12月も暮れようとしていたところで手いっぱい。

 それで全作業完了が年明けになるのを見込んで全てはその時にしようと思いました。事後連絡となりすみません。

 あれは進捗を確認するためのもので、およそ終わりが見えているところではあまり機能しないものでして。だからと言って忘れていいものではなく。足跡ですからね。しまったぁ〜っと思ったのでした。

 今回の文末にしれっと最終的な数字を載せておきます。

 2021年は1作品で約40万字。2022年は果たして?




 カナエにまつわる話を全て消化したので彼女について語りましょう。

 彼女の光合成設定、肌が緑色でないと光合成は難しいと思いませんでした? 葉緑体がないと難しいと。

 私も最初そう思いました。ですが緑色でなくとも光合成はできるのです。要は葉緑体を持っていたらいいだけ。どうやら世の中には緑色以外の葉緑体があるようなのです。確か茶色とかは現実にもあるそうで。

 それで万事解決としました。異世界ならペールオレンジの葉緑体もきっとありますよね。


 執筆初期はこのカナエのしゃべりがどうにも鬱陶しく感じていました。他との差別化で導入したしゃべりではありましたが、途中で変えようとしたことがあります。

 各人の特徴を持たせるために、一人称代名詞から連想してどのキャラとも被らないようにしました。それがシリアスな展開の中でどうにも空気と合わない時が。

 いざ変えるとなると大変ですし、後で元の方が良かったなんて事態に陥らないように、すぐには着手せずしばらく様子をみることにしました。


 どうやらそれで正解、変えなくて良かったと今は感じています。しゃべりはシリアスな雰囲気に場違いですが、決して深く考えていないのではないのです。人間ですもの。描いてみれば意外にあの口調でも口論はできるのだなあと変に感心もしました。

 そのままに話を最後まで書いてみて。彼女はあれでいいと素直に思えました。今ではあれこそが彼女のしゃべりです。彼女は私の清涼です。


 戦争と記憶の喪失に思い悩んだ彼女は物語の中盤で変質してしまい、新たに生じた人格に任せて殻に閉じこもってしまいました。そのままで終わってしまう物語もありましょうが、私の作品では絶対にそのままになりません。主人公ですもの。きっちりと成長して、大きくなって帰ってきます。

 書いた私もあの部分は何度読んでも落涙です(ノД`)・゜・。

 居なくなってしまうのは淋しいですが、戻ってくるのはその何倍も嬉しいので。それで急きょ第2稿からこの変化を入れました。


 それでどうでした? カナエ復活からの(元)最終決戦は?

 かなり力の入ったお話にできたと自分では思っているのですが? 超高速強行偵察の勢いのままに決戦に突入しますからね。あれを最後の戦いにしないとはおれごんも呆けたかとは考えないでもなかったですが、せっかくのアイデアを形にしたくて。

 もう1話お付き合いくださいませ。




 それでついに終わりましてねぇ。私の手元は今日で終わりました。予約投稿も完了。

 1月11日の19時が最後の更新になります。それで完結です!


 直前で1話削りました。後日譚を入れてあったのですがその蛇足感がものすごくて。語り部が語ることが全て、補足など必要なし。

 逆にぶつ切りで終わっていたライト版の方に後日譚を移植しました。これであちらも体裁が整い、最後まで読んで良かったと感じてもらえることでしょう。





 2022年1月終了時点のデータを示します。

 総話数          49→48話

 増加文字数       59,055文字

 延べ文字数      384,997文字

 延べ日数           303日

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