071 第36~44話。試練の時を越えて

 本エッセイは拙著「ノゾミカナエタマヱ」作品の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの副題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。



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 前回のエッセイから今日までに第36~44話を公開しました。

 とにかく進みが早い早い。このエッセイの更新が追いつきません。

 前作のエッセイでは1話1話丁寧にエッセイを起こしていたんですよ。それが今作では数話まとめてになってしまいまして。当初はこのような予定ではなかったのですが(;^ω^)

 それも無理からぬこと、前作は65万字29話、今作はその半分の文字数で2倍の話数ですから。1話当たりでは4倍に希釈されています。だからと言って4倍で収まっているかと問われればさにあらず。これは多忙を極めた今年度の本業の呪縛です。食えねば書けぬとご理解いただき、致し方なしと悪しからずお受け取りくださいませ。




 私的に衝撃の第37話を含んでいました。皆さまはどのようにお感じになられましたか?

 私も当初予期していなかったカナエの離脱。あんな優しい子が戦争に放り込まれたらどうなるか。親友を戦いの中で喪ったらどうなるかを突き詰めて考えた結果そのように変化しました。

 おれごんは自分自身にも厳しい性格なのです。友が死んだ、よし切り替えて行こう、では前に進めませんでした。

 どんな事柄も波紋は残ってしかるべき。友を喪ったのならなおさら。それでカナエが離脱してしまいまして。

 現代っ子だったら自殺してしまうところでしょうが彼女のこと、残される一行に配慮してなんと自らの身体を置いて去る離れ業をやってのけました。

 ここでカナエの記憶障害の設定が生きた形です。ただ天然ボケに悲劇的な設定を上乗せようとして決めた安直なものが、なんとここで大化け。意外なところで意外な出口があったものです。


 後を継いだカナウさんはしっかりがんばってくれますからね、応援してあげてください。

 元からの主人公を押しのけたカナウさんを異物と感じるかもしれません。ですがそこはどうかご容赦を。

 実は私も書いていてそうでした。でも最後まで読めば分かります、彼もまた必要な人物であったということが。この物語が終わるころには彼を大好きになっていますよ、私みたいに。


 この部分は第2稿で新たに生じたものです。それで発生した直し作業が膨大でして。一人称に二人称、それから口調と発言内容。時には行動にも及びました。

 第3稿でも直せていない部分が多々発見されました。いま現在行っている最終確認でやっと見つかるものも。本当に大変な確認作業でした。直し忘れの個所を発見したら教えてくださいね。




 私は以前、以下のように本エッセイで語っていました。

 『機械がらみでは、「こいつがあの伝説のマシンだ」のセリフと共にボロ布のベールを脱ぐのと同じくらい好きです』と。

 早速出ましたよその場面が。

 いつ作家生命が断たれるか分からない素人書き手のおれごんですから、次回作で使おうなんて出し惜しみはいたしません。思いついたものはなんでも、今の作品に全て入れこみます。だから長くなるんですよね……。

 悪癖には違いありませんがそれも作品の味の内。一生に一度の第2作ですもの。いま出せる全力をたたきこんでこそおれごん文学でございましょう。

 そうしてまで復活させた震電。壊れる前よりも活躍しますのでご期待くださいませ。




 明日からはいよいよ終盤です。試練の時は越えました。これまでに積み上げてきたものを全て使って描く終盤になります。

 自信がないと言えばウソになりましょう。きっとご満足いただけるものと自負しております。ですからどうぞ最後まで。おれごんは読者さんの期待を今作でも裏切りません。終盤に定評のあるおれごん作品、なんて言われてみたいものですねぇ(*´ω`*)

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