070 第32~35話。かなり我慢を強いますよ?
本エッセイは拙著「1945」作品の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの副題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。
では、以下から新規部分です。どうぞ。
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第35話まで公開しました。
博士がようやく出てきましたね。あの方は私が別で構想していたロボ小説の方のキャラなんです。どうやらそのロボものは日の目を見ることがなさそうなので、この作品に移籍してもらいました。なにせ便利な人物なので。
映画バックトゥザフューチャーのドクをイメージしています。陽気な白髪老紳士です。
この世を去る場面で超絶寒いダジャレで締める予定だった博士。なにせタマヱに対し数々の語句トラップを仕掛けていた人物、当然日常会話もウイットに富んでいるに決まっています。ですが電脳空間では鳴りを潜め、最期までかっこいいままで居てくれました。あそこでの変なダジャレは蛇足と判断しました。
私はこの博士のお話が大好きでして。何度も何度も読んでは付け足し、読んでは付け足ししました(*´ω`*)
みなさんはお好きですか?
サユリが去りましたね……。
私は「この先こうなるんでしょ?」と予想されるのは好きなのですが、当てられるのはそうでもないのです。ですから常に読者さんの予想は裏切りたくて。
それで例え主人公であっても安心できない旅路なんだよと表現したくてメインメンバーの離脱を入れ込みました。タブーを冒したかもしれませんがこちらはヘビー版、ライト版では何事もなくベーリング海からウラジオストクに直行です。日本には寄りすらしません。
そもそもライト版ではサユリ自体が出てきませんからね。
でもこの作品は戦争を描いているんです。その中にあって、ただ兵器を用いて伝説の勇者が無双したという作品にはしたくなくて。どうしても身内の死は描かねば終われない。本作の命題でした。
これはヨーロッパ調の面白おかしい作品ではないのですよ。一時に目指しはしましたけどね。
血泥にまみれても精神が折れても、それでも前に進む女の子たちの物語。今ふと感じたのは、原作版のナウシカに思いが近いかもしれませんね。恐れ多い例えですが私がそう感じただけの話なので。
ここは執筆する時も確認する時も大変重苦しい部分でした。本当にこの展開が必要かを何度も自問自答して結果残しました。
当然及ぼす影響はあとにもくっきりと残ります。その波紋がどのような物語を生むのか。そこに注目して終盤をお楽しみいただければと思います。
事件が事件でした。まあ穏やかには進みませんよね……。
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