029 第19~20話をフワッと撃退。

 再び第19~20話を片づけました。でも本当に片付きましたでしょうか? 今はあまり見たくないのでこのまま進みます。いつにも増してフワフワぁ~。

 ともかくこれで一応手直し分は全てやっつけました。ここからようやく新規部分ですが、まるで文字を起こしていない部分でしたのでまあ進まないこと進まないこと。

 A4で1ページくらいですから毎日千字くらいでギブアップです。さらに波に乗れずまだ第一部の後処理をやっているのです。三話も費やしてまだ後処理中。しかしここを越えねば快進撃(予定)の第二部はやって来ないのです。それもそのはず、主人公一行はボロボロになっていました。精も根も一度尽き果てたのです。ここでしっかりリセットさせて次へと向かいましょう。


 え? 旅でボロボロに? できらぁ!

 主人公一行はボロボロになるような旅をしています。危険な旅です。ですから旅行と表現せずに旅としているんですよね。今回も安楽なものにはしませんよぉ~。

 ま、こんな内容ですからライト版ではバッサリ削除しますねここは。




 状況、情景、表情、動き。この辺りは拙作の弱い脇腹です。ですが元から出涸らしであるためそれらが湧いて出るでなく、半ば放置して完成を急いでいます。

 ただしそれらは聞かれればどうにか答えられはする程度のもの。最後に時間があれば足したいなぁと考えています。美しい文章表現などは逆立ちしても出て来はしませんけどね。

 優先しているものがあるのです。毎日頭をひねり、ねじり、絞り出しているのはそれらよりももっと難しいものです。


 今作で私が最も腐心しているのはケレン味。文章力もストーリーテリングもさほど前作と変わらない中で、今の能力で明らかに改善点として提示できるのは軽快さとケレン味でした。

 いずれも前作では取り入れたくともできなかった部分です。前者は取り上げたテーマ性から、後者は地味で真面目な主人公ゆえに採用できませんでした。

 今作では。軽快さはライト版という形で別途表現します。ケレン味については、キャラクター達に出してもらうことにしました。あの子達なら自然と、実に姦しくやってくれます。


 国民的海賊マンガでは、ケレン味を己が放つ必殺技の技名で出しています。大ゴマに実に映えますよね。最後の最後に大技を絶叫で放てばスカッとJAPANです。

 一方で必殺技を頑なに封印したサムライマンガ作品もありました。銀の魂ですね。あの作品の持ち味もケレン味です。必殺技を封印して、坂田の銀時さんはどうやってケレン味を表現したでしょうか。

 それは話術でした。相容れぬ相手を納得させられないまでも、我を貫き通すことで見事にケレン味を演出していました。


 小説はマンガと違って絵がありませんから、ケレン味は文字のみで表現するより他ありません。前作がいちいち弱かったのはこの辺りでしょう。ハッタリを効かせられなかったのですね。

 あなたの作品の決めゼリフは? とTwitterで尋ねられて全然答えられなかったのです。ほぼただの名言集でした。それも規定数にはほど遠く。惨敗でした。

 それで上記のような先達を参考にしつつ、今回は意識してガッツリと取り組みました。人によっては鼻につくかもしれませんね。ここ一番の大魔法の長文詠唱みたいなものでしょうか。この辺りは挑戦です、温かい目で見守っていただければと思います。


 そう言えば前作では、ゴムゴムのフレイルならぬ振袖のフレイルを放ちましたね。珍しく活劇の楽しいエピソードでした。

 今作はそんな活劇がメインです。それゆえセリフの多いこと多いこと。果たしてどうなりましょうか、私にも完成像は見通せません。どうやらおれごん超特急はブレーキが故障したようです。完成してみなければ分かりませんが、まるで違う毛色の作品になることでしょう。

 ですがご安心を。主題は変わらず人間賛歌。ここは絶対に譲らない拙作の背骨です。

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