第11話 まさかの共存!?
「えっ?!共存してんの!?」
「は、はい、何か問題でも?」
目の前に居る犬族は [当然やろ?]
みたいな顔をしてるけど俺は今ちょっと理解が追いついてない
「ごめん、喧嘩しないの?」
「いや、この前もエルフさんとドワーフが弓を売ってくれましたけど仲良かったですよ、喧嘩してる所なんて見たことありません」
うーん?そのお金をどうするのかも気になるけど、
それ以前にあの種族が共存しているのが信じられない?!
どっちの種族も珍しいのは当然だけど、犬と猫見たいに喧嘩しないの?
「えーっと、その村に行くにはどの位掛かります??」
「うーん、普通日走って一日、村長だったら数時間ですかね?」
「まあそれ位は掛かるよね............,うん、村長すげー」
時速何キロまで出るのあの化け物?
「ねえねえ、エルフ達にあって何がしたいの?」
「ああ、エルフはあんま要らんけど出来ればドワーフにローラーを作ってもらいたかったんだよ」
「ロー、ラー?」
「うん、日本の技術が入ってる本 "勇者の書" ってので読んだんだけど、道を平らにしたりすることが出来るらしいんだ」
「じゃあピッタリじゃん!ねえねえ、その村に行こう!!」
「お、おう、まあ全員が良いなら.....」
そう言って他の村人をちらっと見る
「はい、丁度貰いたかった物もありますし、村長が帰ってきたら行きましょう」
「だって」
「やった!エルフに会える!」
そう言いリンは走っていった、荷物をまとめに行ったのかな?
やけにテンション高いけど大丈夫?
「はは、リンちゃんエルフに合いたかったもんな」
「そうなんですか?」
「ええ、昔から憧れていたみたいですよ、
戦う美男美女!
毎日毎日どうなの?ねえどうなの?って結構最近まで言ってました」
「ふーん、そういや村長が戻ってくるの何時?」
「もうすぐの筈ですよ」
「呼んだ?」
そう彼が言うと同時に大きな龍の首と共に村長が横から現れた!
どうしたらそんなこと出来るん?
「エルフ達に会いに行くらしいな、俺はやる事が有るから同行は無理だけど、気を付けろよな」
「はい、じゃあ準備しましょうかロベルさん」
そう言いながら村長から離れる、
「ちょちょちょい、なんで敬語......」
説明めんどいから無視!と言う訳にも行かず長々と説明させられた
◇◇◇◇
数十時間後、エルフが住む村に行く為の道
「じゃあその "勇者の書" にローラーの説明があったの?」
横を走っていたリンが質問をして来た
「うん、確かこう書いてあったよ、
ローラー、N◯Kの番組で見た、確かこんな名前、道を整えていた、東京になかったから見たことは無い、丸い大きなのを転がす、下に絵を書く。」
「うーん、ロベルの記憶力も凄いけどその勇者?の説明もかなりの物だね、何N◯Kの番組って?」
リンちゃんの言う通り、俺も数百回読んだけど未だに分からんとこがある、
何ルー◯ック◯ューブって、ムズイ四角のパズル。じゃあ分からない!!!
「俺も知らない、そんな事より、エルフの村まであとどれ位何だ?」
「うーん、分からない」
二人は無知だから先頭の人に聞こうと思ったその時、遠くに大きな塔が見えた、
俺以外の人も見えたようで全員がその塔を見上げていた
全員テンションが上がっていた中、一人は飛び抜けてテンションが高かった、
勿論リンのことだ
「わー!凄い!行こう行こう!早く早く!」
何かちっちゃい子供みたいで可愛い、それなのに俺の彼女なんて、ここは天国?エデン?
そうこう思いながら村に近づく
◇◇◇◇
門番と会話中(勿論凱さんが、俺程の陰キャには無理)
「スミマセン、犬族4人と人間一人です、石炭とハンマーを取りに来ました、あとそこの人間が取引をしたいらしいです」
「うむ、通って良い、あと、そこの人間は真っ直ぐ歩いた所にある建物に入れ」
イケメンで耳が長く、筋肉ムキムキのエルフに出迎えられビビったけど、凱さんのおかげで何無く村に入れた
凱さんが言っていた様にドワーフとエルフが共存している、
エルフは背中に弓と腰に短剣、ドワーフは腰に鍛冶様の道具と短剣を持っている
この村は犬族の村と同じ感じの作りだけどこっちには鉄と金を使った物が圧倒的に多い、それと、どの建物にも大きな扉と小さな扉がある
背の高いエルフと背の低いドワーフ用だろう、やっぱり環境によって変わるもんだな、
そう言えばクズも地域ごとの魔物を見て似たようなこと言ってたな、ポ◯モ◯みたいって
ドワーフが居るから剣とかの制度は犬族のとは桁違いだ
そうやって観察していると門番が言っていた大きな建物の前に付く、
石造りも大きいドアを開けるとドワーフとエルフが居た、商売人なんかな?
「やあ、僕はダリッド。メルサ」
「ソイで、オイはゴーン」
疑問を抱いていると自己紹介をして来たので俺もしておく
「あっ、俺はロベルです、お二人さんはここの商売人ですか?」
「ううん、僕たちはこの村の村長だよ」
「...........村、長.....」
「うん」
えっ、何で!?
犬族の村長は接しやすいから良いけど、無
理よ、何でちっちゃな商売人じゃないの.........
いやま、そっちの方が早いけど...............村長よ!
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