第12話 ゴーン&ダリッドさん
「ううん、僕たちはこの村の村長だよ」
「...........村、長.....」
「うん」
「あ、あの................、はい、お邪魔しました」
ガラン、ガラン
やっぱ無理、出よう
「「待つのじゃ!!」」
「いえいえいえ、本当に、本当に、お世話になりました」
「いや、マジで話聞きたいよ、穏やかな人間と会えるの珍しいから!まだお世話にもなってないし!ね、ゴーンもそう思うだろ!」
「うむ!儂もそう思っとる」
二人がいいならオッケーなのか?
「じ、じゃあ、お邪魔しますよ?」
「うん、うん!」
と言う事でお邪魔する、
荷物を床に置き椅子に座る
「じゃあ、お主の要件を言え」
急だな、ただ単に急じゃない
「あっ、はい、じゃあ単刀直入に言います、ここに居るエルフとドワーフに犬族の村に来て欲しいです」
「フム」
「ブッッッ!!」
そう言うとドワーフのゴーンさんは冷静な反応をしたけど、
エルフのダリッド。メルサさんは飲んどった飲み物を吹いて来た
汚ったねーな、何この液体?お茶?水?
「何言ってんの?馬鹿じゃない?!」
「フム」
「あっ、いや」
待って、まだ説明出来て無い!
マジで最後まで言い分を聞いて!!
と思ったけどダリッドさんは喋らせてくれなかった
「犬族の村はうちらより何十、何百倍も戦闘力とか高いよ!発明家とかも凄いよ!
それ位はしっとるよ!でもこの村は絶対に渡さない!なあゴーン!」
「フム」
あわわ
「だから待って下さいって!!もー、スキル[安眠!]」
「えっ、何その煙............スー、ビー」
そう言ってダリッドさんを眠らせる、ありがとう安眠スキル!
「フム」
ゴーンさんは........うん、さっき思った事は撤回、冷静だったんじゃ無くてただ単に壊れただけみたい、案外精神弱いの?そのゴツい体で?
初めてドワーフを見るけど腕とかの筋肉が凄いんだよ、背中とかも、何か手もめっちゃゴツいし、背は低いのに
「まあ一応眠らせるけど、スキル[安眠]」
ゴーンさんが眠った、さて、起きるまで一時間弱、どうしよう?
ていうか待って、
「俺、ただの悪じゃん、入って数分で眠らせるって.....何か今更だけど!」
まあ、どうにか説得しないと進まないけど...........あっ!分かったぞ!
◇◇◇◇
一時間弱後、エルフ村の村長の家
「あれっ、俺僕寝てた.......」
「ウーム、お主もか、農も、寝てしまったワイ」
「あっ、起きました」
「ああ、スマン、眠ってしまっていたみたいだ、何かあったのか?」
「イエイエ、ナニモアリマセンデシタヨ」←クズ
「お、おう、やけにカタコトだな、どうしたんだ?」
「な、何でも....…......それより俺が来た理由覚えていますか?」
と言ったものの、襲ってこないで下さい!!
「ああ、君も特別な訳があるだろうし、
さっきはほんの少し取り乱して驚かせたみたいだね、スマナイ、
どうして僕らを犬族の村はなにが欲しいの?襲わないから教えてくれ」
ほんの少し取り乱したって、ほんの少しとは
とは............
「はい、戦闘面は問題ないんですけど、出来れば鉄や難しい道具、人間のものが作りたいんです、そしてその為にはドワーフの手が必須だと考えているのです」
そう言うとゴーンさんがちょっと嬉しいのか喋って来た
「まあ儂らドワーフは器用だからな、お主の村に欲しがるのも分かるが、
他の皆もこの村に思い入れとかあるじゃろうし、それに道具とかもどうやって運ぶ気なのじゃ?」
「あっ、はい、道具なら俺が.….….」
「いや、待て!ちょい待って!エルフは?!ねえエルフの話は何処に行ったの!?」
何だ急に大声出して?大人、しい人?エルフだと思っていたのに、
まじでびっくりしたわ
「はい?」
「いや、だからさっきから何でドワーフの話ばっかしてるの?!エルフは不要なの?!」
「そ、そんなこと無いですよ、弓とか使ったり、作物を育ててくれそうだし」
「うん、うん、だよね、ドワーフと同じ位入存在だよね!」
「そうじゃ、だから落ち着け」
地味に面倒いなこのエルフ、
気にしてんのかな?まあドワーフの方ができる事多いけど、
「それに王都ではエルフはすごく人気です
よ!」
「本当!嘘じゃない!」
「は、はい、本もいっぱい出てますよ(まあ、どんなジャンルかは死んでも言わないけど)」
そう言うとダリッドは落ち着いたのか座って空を見始めた、
本のことでも想像してんのかな?
「はい、本題に戻りますけど」
「シッ!」
「えっ?何ですか?」
「黙れ、ダリッドに集中させろ!」
「は、はい」
何だ?急に黙り込んで?
一瞬質の悪いドッキリかと思ったけどそんな考えは直ぐに振りさり俺も黙った、
二人が感知した存在を俺も感知した、いや、感知というかもうスキル無しでも感じれるぐらいの気配だから感じた?の方がいいかな
「ヤバいぞこれは」
「ああ、そうじゃな」
「何ですか?」
そう聞くが盛大にシカトされる
「外に出て避難命令を出す、すまぬがお主の件引き受ける、だから全員を犬族の村に入れてくれ!」
「あっ、いや、俺は構いませんよ」
「感謝」
そう言い残してゴーンさんは出ていった、
「何があるんですか?さっきまで渋い顔をしていたのに急にオッケーって、
そんなにヤバいんですか"あれ"って?」
「ああ、ごめんな急だろうけど、説明は後でやる、今言えるのは俺達が今から戦う事だ。
そしてお願いだ!お前も戦ってくれ、犬族が認めたなら戦力にはなるだろ」
「えっ!?いや、まあ良いですけど」
うん、まって、怖いんだけど、どんだけ怖いのその"あれ"って?
て言うかノリで了解したけど急すぎない!?
そもそも、"あれ"って何?魔物?
「"あれ"ってなんですか?て言うか俺今から何と戦うの?」
「ああ、魔界で封印していた最強クラスの魔物、そして世界を作った四龍の内の一匹、ロック龍の子孫だ...」
子孫................何代目何かな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます