第103話 列車でのクリスマスの想い出話

列車の中で‥

「手毬さんと迎えた あの時のクリスマス うふふ」有栖が笑う


「異国の行事ですが 私はシスター達の孤児院で育ちましたから

予算的にも限られてまして、でも細やかながらも楽しかったですわ」手毬


「うん、そうね 私は義父の伯爵のお付き合いの関係とかでパーテイに」有栖


心地よい列車の揺れに移り変わる景色を眺めながら

「有栖お姉さま ケーキをご用意してますわ」「まあ、素敵」


「このケーキ クリスマスのお祝いで食べたのを思い出すわ」

「喜んで頂いて嬉しいです あ、紅茶やジュースもありますから」


「ありがとう 後で駅弁当も頂きましょうね」「はい」




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