第74話 誘拐犯からの手紙

「有栖ちゃんと手毬君が戻らない?」「どうゆう事でしょうか?」

京矢と子爵が不安そうにしていた


有栖の屋敷の居間で座り込む二人


「・・まさか 誘拐?」

有栖の父親の山之内伯爵は頭を抱えていた


「今は二人の行方を捜さなくては・・」

「だんな様 手紙が・・」

女中の一人が 慌てふためき手紙を伯爵に渡す


「何だと」


手紙と封筒 封筒の中には 手毬の眼鏡と有栖のハンカチが入っていた


「二人は誘拐された」青い顔で 伯爵は言う


「何ですって!」「そんな まさか!」

「一体どうして?」 「私のせいだ すまない 有栖 手毬君」

倒れ込むように うずくまる伯爵





22,1,14~

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