第75話 誘拐された有栖たちは・・?

こちらは誘拐された 有栖に手毬


「げほ、げほほ」「げほっ・・埃っぽい処 全く・・」


「薄暗い倉庫ね」「・・はい 有栖様」

倉庫の中は荷物が散乱して 酷い有様であった


「どうにか逃げるか 御父様たちに知らせないと・・」「はい」


後ろ手に縛られた縄 それに足 有栖は自分の身体を引きずりながら 

倉庫の荷物の中 木箱の角に 幾度も上下して腕の縄をどうにか切る


「有栖様」「うふ ちょっと待ってね」


今度は自由になった手で 足の縄を外す

「ああ、もう・・なんて固い紐 それに固く結んでくれたわ」


驚いた表情で 手毬は 有栖を見つめていた

「有栖様」手毬

「冒険物の小説とかよく読んだけど 何とか 上手くいきそうね」有栖


「なんて・・本当は以前にも上海や香港で誘拐されかけた事が何度かあって・・」


続けて有栖の言葉

「ナギナタとか護身術を少し、上海と香港でついてくれた護衛の人に教わったの」

「どうしてるかしらね彼女、よく私のケーキとかお菓子をくすねて・・

それにスパルタで大変だったの」有栖


「・・・・」有栖の行動力,経験などに驚くばかりの手毬

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