第45話 女子会に異国の二人組

有栖の別荘で 楽しい時間の始まり


「まあ 美味しい 果物のタルトですって 

それにケーキにババロア リンゴの焼いたお菓子」有栖(ありす)。


「そうですね 作り方知りたいです」手毬(てまり)

異国の甘いお菓子に嬉しそう 女子会中


「お父様は夜には来る予定よ 京矢さんは遅れるって」

「綾小路子爵も 叔母様と近くのホテルに来るので遊びに来るそうよ うふふ」


「子爵様が」声が弾む手毬(てまり)「ええ」有栖(ありす)


でも 叔母様ってあの方、私が子爵さまに近づくなって

心の中で あの鹿鳴館の出来事を思い出す手毬


「おお、先日の鹿鳴館ぶりです 二人の愛らしいレデイ」

ジェロームは有栖(ありす)の手と手毬(てまり)の手の甲に軽くキス


「ジェローム様 ナジム様」嬉しい来客


「はい お久しぶりです 

このダメダメ主人がいつもお世話になっております」にこやかな笑みのナジム


「・・ちょっと待て なんだ それは?」ジェローム

「いえ、つい」にやりと笑うナジム


「・・美味しそうなお菓子ですね」「おお、本当だ」顔が食べたいと言っていた二人

和菓子に干菓子 京都のものである

「はい お二方も召し上がってくださいませ」愉快そうに有栖


「ナジムは食いしん坊だから すいませんレイデイ有栖さん」

「人の事言えますか?」


「おお、これは栗の味!」「栗の餡を使った和菓子です」


「素晴らしい フランスのパリの焼き栗を思い出します」

「それに・・ああ、いえ」

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