第43話 ダンス ワルツ・・

「どうしたの 手毬さん?」騒ぎに気がつき ようやく 有栖が来た

「あ・・有栖様(ありす)」涙がまた零れる 手毬(てまり)


「まあ、そんな・・」話を聞いて青くなる有栖(ありす)


更に遅れて伯爵が来て、事情を聞く

「それは申し訳ない事をしたね すまなかった」


「・・いえ」小さくなって何も言えない手毬


すると音楽の調べが流れだした


「曲が始まりましたね 踊りましょう 手毬(てまり)さん

次で申し訳ありません レデイ有栖(ありす)さん どうですか?」ジェローム


手を差し伸べるジェローム

「え・・」戸惑う手毬に背中をそっと押す有栖


「行っていらしゃい 次のお相手お願いしますわ」


「でも、ダンスなんて」戸惑う手毬

「大丈夫 私がリードしますから ふふ」ジェローム


そうして 導かれるままダンスを踊る 手毬とジェローム達


人々が見ている 美しい姿 次には有栖と踊るジェローム とても楽し気


美しい若い有栖(ありす)は咲き誇る花のようだった



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