第39話 鹿鳴館の舞踏会 その1

数日後 鹿鳴館

煌めくシャンデリア 絢爛豪華たる場所

美しい装いの人々 上流階級の為の集まり 選ばれた者達が楽しむ


貴族階級や商人などの金持ちなどの異国の者達も少なくない

美しい衣装を纏い 人々は笑いさざめき 音楽にダンスや食事を楽しんでいる


有栖(ありす)も手毬(てまり)も 美しいうら若き少女の貴婦人 

淑女のようだった

ドキドキしながら 手毬(てまり)はそっと周りを見渡す



「あ、ジェローム様」「おお!手毬(てまり)さん それに有栖(ありす)さん」

「御二人ともとても麗しい 素晴らしい」


「・・・そうしていると 姉妹のようです よく似ている

そう思いませんか?ジェロームさま」「私もそう言おうとしたところだよ」


「では またね」ジェローム一行は 商用の相手の方へと向かう


「あ、香港でお世話になった方ね すぐ戻るわ 

お菓子でも食べてね」


有栖と伯爵は微笑み 手毬から離れる


まるで童話で読んだ お姫様たちの世界 ひと時の夢の世界

私には場違いよね 本当にいいのかしら?


手毬は少し震える手で お菓子に手を伸ばす


一口食べ 美味しさに嬉しそうに笑う


あ!すごく美味しい 寒天?いえゼリーよね

それにケーキも素敵

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