第10話 有栖(ありす)と京矢 レストランで・・
洒落たレンガ作りの建物が並ぶ一角 ガス灯の灯りの美しい街並みがあり
そこにレストランがある
店の中 ロウソクの明かりに照らされながら
白いパン サラダ それにポタージュスープ 付け合せの野菜にビフテキ(ステーキ)
赤い果実の実が上にちょこんと乗った 真っ白なクリームのケーキ
慣れた手つきで 二人はフォークやナイフを躍らせて、食事を楽しむ
「美味しいわ 兄さま」「喜んでもらって良かったよ」
「此処は異国の街みたい」「そうかい ふふ」
「また 来ようね」「ええ」
まるで恋人同士のデートみたい そっとアリサは思った
兄さまはとてもハンサムで素敵になった
横顔を見ながら 有栖は思う ドキドキする思い
「お仕事は大変でしょう?」
「まあね 両親は海外での買い付けや売り込み
店は僕が指揮をして ふふ」
整った道を車が走り それから一軒の屋敷に車をつける
「今日は疲れたろう?」「大丈夫 有難う 京矢兄さま」
互いの顔が近い 見詰め合う二人
「僕も また遊びに来るよ 綺麗になったありさに会いたいから」京矢
「京矢兄さま・・」赤くなる有栖
「有栖の事は 頼まれているから 気にしないでね」
「嬉しいわ」
「またね」「ええ、またね 兄さま」
そうして車は走り去った
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