第7話 有栖(ありす)と店の若主
こちらは大学の一角 廊下を急ぎ足でかけてゆく 若い青年が一人
「ふう」
「もうすぐ 汽車が到着する 会えるのは何年ぶりだろうか」独り言を呟いていた
「おや、京矢くん 今日の授業はお休みかい?」年配の男性が話かけた
「ええ、先生」微笑しながら青年は言う
「店の仕事に戻るの?」
「いいえ、今日は数年ぶりに 幼馴染に会いに行きます
汽車で来るそうで これから迎えに」
そういえば、新しく雇う女中もあの汽車だったかな?
あちらは 店の者が迎えるはずだったっけ?
まあ、店に戻ってからだね
駅のホームに無事に辿り着いた青年
一等車から出て来た少女が声をかける
「ああ!京矢お兄さま!」嬉しそうに駆けて行く
「久しぶりだね 有栖(ありす)ちゃん! とても綺麗になった」
弾む声 再会を喜ぶ二人
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます