おにんぎょさん
晴れ時々雨
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祖母は自分が要らないものを押しつけるようなところがある。三日前電話を寄越しいきなり「おにんぎょ要るか」と言った。種類を訊ねるとどうやら西欧風の物だとわかり送って貰うことにしたのだが、届いたのは水槽に入った人魚だった。見事な金髪碧眼、張り出した乳房の先に尖る桃色の乳首に大きな尾鰭。
水槽は部屋に置くにはかなり大きかったが人魚を入れておけるほどではないから窮屈そうで、すぐに浴槽に水を張り移し替えた。彼女の脇に差し入れた手が柔らかい乳房に触れる。彼女は急な環境の変化におどおどしていた。耐えられなくなり彼女の胸を鷲掴みにして吸い付く。
確かに「お」を付けたくなるような神々しさがある。しかし怯えた態度がこちらの嗜虐心を煽り、彼女を無下に扱っても許されるような気を起こさせた。女性の身体に使うべきではない力で乳房を握り、丸みに思い切り吸い付き、乳首を噛んだ。面白いくらい痕のつく皮膚をしていた。立ち所に内出血を起こす。
だがおとぎ話にあるようにやはり声は一切洩らさないのだった。顔を見れば激しく喘いでいるふうに唇を開き、想像の声が都合よく聞こえますますこちらを焚きつける。
初めて祖母からの発送品に感謝した。私は人魚と唇を合わせながらその細い手を自分の性器に触らせ、心地よくなるように導いた。
彼女は驚いたようだったが、私のそこが潤みを帯び滑りが良くなってくると段々と手順を飲み込み始め、勝手につるつると指を動かしだした。魚にはそういった器官がないから知らないのは仕方がないが、いつまでも同じ動作を繰り返すのでもどかしくなり身を捩ると偶然か隙間に指が滑り込んだ。
予期せぬタイミングで指の挿入を許してしまった私は短くはあるが、甲高く声を出した。すると水を得た魚のように、いやそうなのだが、指を出し入れし始め私の貝壺は悦びまくった。彼女の手技の覚えは凄まじい躍進を遂げ、私は到達した。狭い浴室は人魚の跳ね回る水音と私の喘ぎ声でうるさかったと思う。気づくと浴槽の水はだいぶ減っていた。
これは好い貰い物をした。礼状でも書くか。
オルガと撮った写真を同封して手紙を送った。もちろん上に服は着せた。
おにんぎょさん 晴れ時々雨 @rio11ruiagent
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