第34話 えかきげーむ
「これは……んー? あ、宇宙飛行士だ! あの、月に旗立ててるやつ! えっと……なんて書けばいいんだろ? そのまま月に到着した宇宙飛行士でいいのかな?」
黒の背景には、黄色の点々がうたれてるので、多分星。
それで同じく黄色の、大きな半球の上に棒人間と多分旗が描かれてる。
「みんなはどう思う?」
『宇宙服じゃなくない?』
『黄色だから月か、金星か……』
『本当にそれなら上手』
『次入りたい!』
『棒人間だから何着てるかもわからん』
『こんにちは』
『金星は黄色じゃなくないか』
『影かいてあれば』
『クレーターとかないけど……』
「どうなんだろ? 結構時間きついのかな? 後で聞いてみよっか? あ、次だね。えっと……『光っているフラミンゴ』? フラミンゴかぁ……んー、あんまり詳しく覚えてないなぁ……片足で立ってるやつだよね~」
ピンクで、脚の長さのわりに結構体は大きくなかった……ような?
首は長いんだっけ?
普通だっけ?
くちばしもどんな形だったか……
「うわぁ~、フラミンゴの写真みたいぃ……光ってるのは……普通にひし形描いた方がわかりやすいよね。下手なものかいてフラミンゴじゃないとか思われても困るし……」
『こう見ると、結構普通』
『動物園のフラミンゴは餌で色ついてるらしいですね』
『フラミンゴって足しか記憶に残らない』
『野生のフラミンゴは集団ですよ!』
『知られてませんが水かきもあります』
『考えてることって普通の人と変わらないんですね』
「私もみんなと変わらないよ~! いろんなの調べながら描いてるね。知らないことたくさんあるから、その時に調べたり? なんとなくで描いて全然ちがいます、とかなっちゃうと、次に影響出ちゃうかもだし。よし、描けたっと。完了押して、ちょっと待とっか? んー、フラミンゴとか、結構変なお題が多いのかな? なかなか別のお題からフラミンゴにはいかないような……? でも、動物園とかならあるかも? あ、来たね。えっと……?」
大きな木とその近くに人がいる絵。
「さすがにこれは木だよね? 茶色の幹の上に緑のもこもこ乗ってるし……でも、これは、ただ単に人でいいのかな? 木……大木に背中を預けている人、とかかな? それ以外に要素は、あるかな? んー、大木とか入れない方がいいかな? 背中預けてるって書けばある程度の大きさがあるってことわかるもんね? じゃあ、木に背中を預けている人、で決定っと!」
『これ思ったより頭使うな』
『そんな簡単なお題ある?』
『みかんちゃん以外も結構うまい』
『それだと立っちゃうんじゃない?』
『なんかあってそうw』
『この人生きてる?』
『時間切れとかもあるのかな?』
『全体的に左に寄ってるのが気になる』
「次のお題は、『クジラ』? 今までと比べると結構シンプルなお題だね? どこかで要素が抜け落ちちゃったのかな……? 変なの付け足せないし、そのまま描こっかな。あー……そういえば、みんなってクジラ見たことある? いつだったかな……ただネットで調べただけなんだけど、えっとね……ちょっと描くね? ……こんな感じのとこんな感じのがいるんだよね」
側面から見た時に、頭から口先までとがっているのと、四角っぽくなってるの。
流石にどの種類がどういう見た目しているとかは、覚えてないんだけど……
『左がヒゲクジラ亜目で右がハクジラ亜目』
『そういえば見たことあるわ』
『クジラとイルカは大きさの違いらしいですね』
『どっちもかわいい……』
『描いてたことあったっけ? 追いかけ足りてないわ』
『改めて言われると……』
『子供が描くやつは右じゃない? 上向いた半球みたいなの』
『左も水だすの?』
「私は余計なの描こうとしちゃうからあれだね。海も、分かりやすいように他の生き物とか描いちゃうと、そっちがメインかもって思われちゃうし、単に青色でなみなみにしておいた方がいいよね。クジラは……ほんとは、ちょっと黒っぽい色なんだっけ? ……こんな感じかな? 鳥さんとかも描きたいけど、我慢で。決定と」
なんというか、童心に返ったような?
やっぱり女の子とかじゃなくて、動物をたくさん描く機会って少ないからね。
本当に遊びって感じで面白い。
「さっきの最初に時間使ってたから、結構ぎりぎりだったね。えっと……次はどんな題材か当てる方だね。これは……らくだ、だよね? 背中にこぶあるし……それで周りが……なんだろ? これって白く塗ってあるんだよね? 霧? 雪かな? らくだって砂漠にいるんだよね? 雪は……降らないんじゃない? 霧の方がありそうかな。じゃあ、霧に包まれたらくだ、とかかな? 決定!」
『らくだはこぶが有名ですけど、こぶが無い時もあるみたいですよ!』
『※砂漠にも雪は降ります』
『らくだって頭が河童みたいになってなかった?』
『濃霧?』
『これ普通に白く塗られてるの見逃しそう』
『なんか幽霊纏ってない?』
『らくだとか久しぶりに聞いたわ』
『旅するらくだとか? 人いないし』
『らくだもつばはくの?』
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