第28話 ぐすぺちゃくちゃ
「びっくりしたぁ……なんなの? クリスさんもイーサンにやってきたけど、暗闇から手を伸ばすの流行ってるの?」
『また心拍数が……』
『閉じ込められるのすっきゃねぇ』
『別に流行ってるとかじゃないw 普通に先手を取る為だろw』
『ミランダじゃないのか』
『よく生かせてもらってたな』
『無事でよかったです! 一緒に帰りましょう!』
『ここ、浮気してた台詞っぽい』
『流行ってはないです』
『次のローズの誕生日にお化け屋敷やるんですよ。その練習です』
『何かに使おうとしてたのかな?』
「ここで……? え、パンチ? キック? どっちが原因!?」
『なるほど、ゾンビは一番近くにいたと。』
『まさかあの男女平等ぱーんちで……』
『ロリババア北』
『つらいつらい』
『傷ついて治ってたもんね……いや、それゲームの仕様じゃないの!?』
『蹴りで頭われてそう』
『なんで頑張ったイーサンにそんなこと言うんですか? 敗者は黙っていてください』
『お、おれの右手がぁぁああああ!!!』
『ミアは生きてたんだし、男女平等ではないかもしれん』
「え、生きてる? これ生きてるんだよね!? その中にいて大丈夫だったの!? 窒息とかしてない? 大丈夫? ミランダさんもさぁ……赤ちゃんなんだからもうちょっと優しく扱えないかなぁ?」
『エヴァちゃんにはならんて』
『別の人格を埋め込むとか……やっぱ狂ってるわ』
『で、俺が生まれたってわけ』
『100歳越えの母親って世界一じゃない?』
『人の子に何しとんじゃおらぁ!』
『最終決戦?』
『ナイス』
『こんばんは、ぎりぎり間に合った……?』
『死なばもろとも』
『この状況でふざけたコメントうってるやつも十分狂ってる』
『記録してたって無理なもんは無理』
『なんで自分の子供が失われる痛みをわからないかなぁ』
φφφ
「うぅ……うわぁぁぁぁあああん!!」
『鼓膜逝った』
『ガチ泣きで草』
『うるさい!!!』
『子供か』
『これは泣く。内容知ってるのにうるっ、てきた』
『めっちゃ死んでで、テンポ悪くなるなと思ってたけど、徐々にうまくなってきてて、最後のミランダ戦を勝った瞬間ガチで泣いた。その後でまた泣かされた』
『私も買おうと思いました。楽しかったです!』
『マジでいい父親』
『俺もちょっとゾンビと戦ってくる』
『神ゲーだった』
『みかんちゃんも、おつかれさま!』
『イーサン的には満足だったのかな』
『息遣いで泣いた』
『歳とると涙もろくなるって言うのは、俺もそうだったらしい』
『クッソ寂しいんだが。いや、最初はなんだお前って思ってたけどさ』
『ぱっぱぁ……』
『がんばれって』
「……えー、お見苦しいところを? ……んー、おわり! おつかれさまっ!」
『てきとう』
『おつ』
『はいはい』
『おつかれさまでした!』
『大丈夫!』
『今日の配信も楽しかったよー!』
『お疲れ様!』
『明日も配信するの?』
『俺ももう一回やろ』
『泣いたの恥ずかしくて誤魔化してるって考えたら萌えた』
『ゆっくり休んで』
『おつかれさま!』
『おつかれ!』
配信を閉じた。
私、泣いた……泣いたよね?
恥ずかしい……
でも、よかった。
ゲームも楽しかったし!
ちょっと休もっと。
φφφ
絵を描いていた。
今度は私のじゃなくて、ちゃんと依頼の。
やっぱりロリもいいよね。
なんだかんだ、来る依頼では、バランスよくというか、いろんな女の子を描かせてもらってる。
ロリが一番、巨乳が一番、とかはないんだけどね。
全員かわいいから全員好き、うぇへへ。
あ、でもなんだかんだ黒髪が多いかも?
今回のはピンクだけど、何人か女の子を集めたら一人は黒髪の娘いるし、そのせいかな。
黒髪も、人によって色々塗り方があっても面白い。
そういうのを見ると私も試してみたくなるし、実際楽しい。
もちろん、私も新しいこと試してかないと、置いていかれるというか、依頼こなくなっちゃうからね。
がんばります!
φφφ
「たまにはゆっくり話したいよね~」
『こんばんわ!』
『なんか始まったな』
『こんばんはです』
『最近挨拶ありませんね』
『やすんで』
『深夜にいきなり始まった……』
『通知来てびっくり』
『あれ……告知ありました?』
『挨拶は最初からほとんどないぞ』
「挨拶……えっと、あれだ! こんにちは、世界一大人気のイラストレーター、黄金みかんちゃんだよ♪ もっちろん、みんなは私のこと知ってるよねぇ? おとこのこもおんなのこもー、皆ぁ、みかんちゃんをすこってねぇ♪ ……だっけ?」
『数日前なのに懐かしく感じるのはなぜ』
『何を思ってこんなあいさつに?』
『負の遺産』
『あってるよ』
『寝不足だった?』
『今更ですけど、みかんちゃんってこがねみかんちゃんっていうんですね』
『そういうのって毎回言うもんだよ』
『ところで、何話すの?』
「内容はきめてない! 何か……あれ、質問コーナー? やる人多いんでしょ? なんかツイッターできてた!」
『内容はないよう……』
『突然ですね。すき!』
『質問なんて募集してた?』
『まあ、やる人はいるけど、やらない人もいる』
『普段から結構答えてない?』
『そういうのってあらかじめ決めておくもんだし、マシュマロあいてる?』
『みかんさんってどうしてイラストレーターになったんですか?』
『ましゅまろあけろ』
「ましゅまろって……いきなりどうしたの? おなかすいちゃった?」
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