第27話 ぞんびげーむ2

「どお? かわいいでしょ!」


 サバゲー服を着た私。

 描き終わった後も動かせるようにしたりするために、結構時間かかったけど、動くようになった瞬間は、やっぱり感動する。


『こん……にちは?』

『すっご』

『新しい服……よきよき』

『挨拶も無しで驚いたけど、理由は分かった』

『え、いつ描いたんですか?』

『お疲れ様です!』

『サバゲー女子か、なるほど』

『ショットガン……? かわいいからヨシ!』

『7までに描こうとして間に合わなかった説』

『バイオきた!』

『今日も元気ですね』

『サバゲーすきなの?』


「てことで、バイオハザードヴィレッジやってくよ! 難易度は……一番下でいっか! すたーとぉ!」


『おぉ』

『待て』

『それはバカ』

『なんで? 初見でそれ選ぶことある?』

『相当大変』

『よくわからないけど、頑張れ!』

『「救いのない極限状態を生き抜く自信がある」ということですね、すごい!』

『これは……時間かかりそう』

『オワタ』

『俺はちょっと見てやめた』

『コメント見てやればクリアできそう』

『実際何が違うの?』

『特典で武器ついてくるんじゃなかったっけ』

『長時間配信、お疲れ様です!』

『これは期待』

『今から並走しようかな』



φφφ



「え、なに? ん、えっ!? なんでなんでなんで!? ちょ、ばか! なんで撃つの?! いやいや守りなさいよ! いや、でもう~ん、え、この人7でちょっと出てきた人じゃん!  なにしてんの!?!?」


『うわ、ぐろ』

『すぐ銃だすじゃん』

『掃除しなきゃ……』

『お血血たくさんでた』

『みあぁぁ!!!』

『おっさん許すまじ』

『まあ、バイオで幸せな風景とかフラグでしかない』

『家に銃ないの?』

『探索が足りなかったか……素手じゃ勝てん』


「はやいきもい!」


『素直な罵倒草』

『カサカサッカサカサッ』

『もうゲームオーバー』

『みかんちゃんは分からないと思いますが、他の難易度よりも動きがすごく早いです』

『もうあれゾンビじゃない』

『1回目です。次も頑張りましょう』

『ガードして、ガード! 後は避けて!』

『ハンドガンで相手にする奴じゃないだろ……』

『みかんさんが背負ってるショットガン使って!』

『流石の難易度』

『ほんとに一瞬で距離詰めてくるな』

『これ勝てる相手なの?』

『絶対無理』


「うぅ……身動きが。この人たちが今回の敵なの? 今撃てない? ……イーサン取り合ってるんだ? んー、え? 無理無理無理! さっき一匹だけで苦労したんだからぁ!!」


『なんかデジャヴ』

『中ボスお披露目会』

『おっきいね、色々』

『かっこよさげなおじさまがいますね……』

『現在23回です。めげずに頑張りましょう』

『バトルロワイアルじゃぁ!』

『あのハンマーめちゃくちゃ重そう』

『全員いかれてるのか……』


「羽生えた!! このおっきいひとも……ん? む……し? じゃ、なくない? ドラゴンじゃない?」


『ドラゴンも虫みたいなもんなんだろ』

『どうやって空飛んでるんだ? もっと羽大きくないと無理じゃない?』

『寄生虫とか? うねうねでてるし』

『まだ……つかえる……?』

『きっもいなぁ……』

『ゾンビから離れる離れる』

『中身すかすかで軽いからとか?』

『最初からそれでいればいいのに』


「この人形……生きてるの? 血が……どういうこと? 死者の魂入れたりしてる?」


『ほんとに見つけるだけ?』

『ゾンビの怖さではない。でも怖い』

『ここまで97回。無理せず休んでくださいね?』

『ここは死ななそう?』

『人形屋敷は怖いって!』

『宝さがし』

『カウントニキも休め。さっきもおんなじこと言ってたぞ。今は98回だ。後は俺が引き継ぐ、任せろ』

『日本人形だったらもっと怖そう』

『イーサンもイーサンで容赦なく刺すの好き』


「ハリガネムシ出てる……うぇぇ……これなら普通にゾンビになってくれないかな……でも、こんな姿に変わっちゃって……あの人もだったけど、こんなに見た目が変わって……ん、戦わないの?」


『あの巨女よりも寄生虫』

『ガチでハリガネムシかもな。水の中に入ってったし』

『あれ、今更だけどカウントニキは?』

『顔もキモい、臭さそう』

『自分でも制御できてないの? 駄目じゃん』

『これおじいちゃんなの? それともゾンビみたいになってるだけ?』

『ダイエットした方がいいですよ!』

『よく考えたら死亡数は最後の画面で出るから廃業した』

『水でふやけてるんだろ、知らんけど』


「ん、ちょっと……え!? そういうこと!? 化けてたってこと!? ……擬態能力……イーサンも気づかなかったかぁ……」


『流石元主人公』

『いい人だった』

『まあ、伏線はあったよな。ミアが最初に撃たれた時も、痛がるでもなくただ立ってたし、身体をあれだけ大量に撃たれた後も、顔を撃たれて痛がってた=生きてた』

『手を掴まれた瞬間が、今までで一番びっくりした』

『またあいつか』

『やっぱりクリスさんはかっこいいですね!』

『イーサン気づけてなかったのに、良く気づけたな』

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