2.学校生活での日常
………。
あー、そうか。どうりで視界が真っ暗だったわけだ。そう、俺は授業中にも関わらず、堂々と机、いや、椅子の上で居眠りをしていたようだ。
さーて。どの位の時間寝ていたのだろうかとふと気になり、時計を確かめてみようと顔を上げると……。
「お前また寝てたのかよ、今日はいつもに増して睡眠が捗ってたように見えたぞ。何、最近疲れてんの? 何かあったか?」
こいつは
要領がいいうえに暗記力もいい。皆と比べていいかはわからんが、少なくとも俺よりはいい。
というかこの学校に俺よりも要領悪くて、暗記力ない奴いんの? っていうレベル。
「んー、あったというか、なかったというか、まあ、あったと言えばあったかな」
「何だよ、はっきりしろよ、歯切れ悪いな」
「だって別に変わったことがあったわけじゃないんだよ、何ていうか俺が勝手に意識しちゃってるだけっつーか。まあそんな感じだな」
「ほーう、好きな奴でもできたの? それとも、」
「いや、好きな人ができたというよりは気になるって感じだな」
「ふーん、まあ頑張れよ」
と、俺らの会話が終わるか終わらないかのタイミングでチャイムが鳴った。
そうか、今日の授業もこれで終わりか。
いつの間にか今日の学校生活も幕を閉じたらしい。最近はよくあることだからあまり気にはならない。
それはそうと、昼ご飯の後の寝てしまう確率と睡眠薬を飲んで寝てしまう確率って案外いい勝負してんじゃねえの、と思い耽りながら帰路に着いた。
「それにしても、何で
そう、俺の家は東京都の足立区にある。学校に入りたての自己紹介のとき『足立区に住んでいます』と言ったら周りから……『え? 足立区ってあの治安悪いランキングで一位の?』や『遠いなー、ご苦労、ご苦労』など野次が飛んできたもんだ。
学校には電車で約一時間半弱くらいかかる。学校の場所はというと、神奈川県の
と、家の玄関に足を踏み入れようとしたその瞬間、俺の名前が自分の耳に届いた。空耳か? 誰だ?
「あれ?
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二作目連載作品
『いじめられていた私がJKデビューをしたら同じクラスの男の子から告白された件。でも、ごめんね。』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654542983839
↑こちらも是非ともよろしくお願いいたします。
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