【完結】両想いの女子に彼氏がいるのと告白された〜まさかの彼氏は俺の親友でした。え、浮気してるってこと?~
ケンリュウ
1.モノローグ
『私は
このときの俺には、母さんが何を言いたいのかがあまり理解できなかった。ただ、そんな俺でも決めたことが一つだけあった。
『でもね、ママとパパ……そして
すると隣にいる父さんが、母さんの取ろうとしていたワインボトルを手で制した。
『酔いすぎだよ。それにいくらまだ分からないからって今の
『でもそういうパパも
『そうだな……』
そして今に至る。
俺はある日をきっかけに彼女を意識し始めていた。そう、これは所謂「好き」という感情だと思う。
俺はこの
この学校は進学校なこともあって、成績は下の下。これでも良くなったほうなんだ。
下の下と言ってしまったらそこまでだけど、成長は確実にしている。
そうだ! 俺の成長がわかりやすいようにもう少し詳細な表し方をしてみよう。入学当初から二年生になるまでの成績は下の下の下。
そして、二年生になってから現段階までの成績は下の下の中。どうだ、理解しやすくなっただろう。
いや、そんなこともないか。でも、成長したっていうのは伝わったと思う。まあ本当に下の下の下から下の下の中になったかはわからない。
あくまでも、俺の感覚としてだ。この感覚は周りの奴と点数を比べてみたら時々同じか、たまに自分のほうが勝っている科目があったから得たものだ。
まあ、テストの点数に反映されている以上全体的に成績が上がっているのは一目瞭然。問題の難易度が学年によって違うから尚更だと思う。
だって、普通に考えて一年の問題より二年の問題のほうが難しいだろ。
「いーや、一年の問題のほうが難しい科目もあるし!」と言いたい奴の言い分もわかる。
確かに君の言うとおり、ごく一部の科目では一年のほうが難しい問題を占める科目もあることを認めよう。
でも全ての科目という観点から見たら、二年の方が全体的にレベルは高いと思う。
そしてこれを前提に一年のときより二年の今のほうが全体的な点数が向上していることを思うと、俺の頭は確実に良くなっているのがわかると思う。
ここまで状況を丁寧且つ詳細に説明すればもうこれ以上の説明は不要だろう。
わからない者は自分の頭で整理してじっくりことことよく煮込むように考えるといいと思う。
さて、よくわからないことを考えていたところで、遠くから声が聞こえてきた。
なんの声だ? 視界が明るくなってきた気がする。いや、実際に明るくなってきているのか……。
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二作目連載作品
『いじめられていた私がJKデビューをしたら同じクラスの男の子から告白された件。でも、ごめんね。』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654542983839
↑こちらも是非ともよろしくお願いいたします。
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