異世界人
「ビスマルクさんっていうんですかぁ...いやドイツを統一した偉人みたいな名前してますね...。」
「なんだ知ってるじゃないですか。そうですよ。本人が自分でそう言ってましたよ。俺がドイツ帝国首相だって...」
「えっでもビスマルクってもっとこう、ごついおじいちゃんみたいなイメージが...」
「異世界から召喚された人間は顔が整ってると言いますからね。なにか転生する時に顔面に修正でも入るんじゃないんですか。」
「はぁ...そうなんですか。なんか美男美女の中に私みたいなブスがいると気まずいですね...ははぁ」
「何言ってるんですか。コスコさん。すごいかわいいじゃないですか。鏡見てみますか。教会なのでどっかにあると思いますよ。」
そう言うとミネルバさんはガサガサと奥においてある箱から手鏡を取り出してきて私に渡してきました。
「うわっ かわいい! 誰だ。この黒髪ロングの美人!」
「異世界転生で顔面修正入るの本当だったんですか...。」
「かわいい!かわいい! 僕かわいいぃぃ!!!」
「ちょっとクスコさん、興奮しすぎてすよ。主語変わっちゃってますよ!」
高校でのあだ名が「ハプスブルク家の末裔」だった私がこんな美人になってるなんて信じられましんよ。この顔なら恋愛もできるんじゃないですか。
「いやぁごめんなさい。ほんとに,,,かわいい//」
「傍から見たらすごく気持ちが悪いですよ。クスコさん。」
なんだろう。すごいチートパワーとか神様からもらってはいませんが、この可愛さがあれば最強なんじゃないですか! イケメンを召喚できて、私はかわいい!
やっと私にも春が来たってもんですよ。
「えっとクスコさん。お喜びのところ申し訳ないのですが。 私達としてはですね、あなたのその力を使って私達の種族を助けてほしいのですよ。」
「このかわいさですか?」
「いやそっちじゃねぇですよ。「神の書」です。異世界から英雄を召喚できるんですよね。」
「はい。多分できると思います。てことは私、召喚するだけでいいんですよね。」
「いやぁ。まあ。だって戦闘能力皆無ですよね。クスコさん。」
「僕に任せてください!異世界から
「はぁ...まあでも便りにさせてもらいます。よろしくおねがいします。クスコさん。」
「こちらこそよろしくです!ミネルバさん」
いやぁ異世界転生はやっぱ最高ですね。そうだビスマルクさんに早くまた会いたいですね。教会にはいませんでしたがどこにいったんでしょう。
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