未解明古代魔法陣「フィルギア」
---縺九∩縺輔∪縺ョ縺ィ縺薙m---
私は大塩 薬子 17歳 薬子と書いてクスコと読みます。私はわけあって神様の前にいます。典型的な異世界召喚ってやつです。
「ていうことでね。君異世界に行ってもらうから。」
「いやいや!異世界行ってもらうからぁじゃありません!全く意味わかんないです。」
「でも異世界とか行きたいんじゃないの。ねぇねぇ」
随分ラフな神様で困ります。でも正直異世界には行きたいと思っていました。内心ウキウキしています。
「ほら部屋の棚のところスキルの名前書いてある水晶がいっぱいおいてあるでしょ。早くスキル選んじゃって。あっ一つだけね一つだけ」
「複数個じゃだめなんですか?」
「うん。こっちの世界では一つの魂に一つのスキルと決まっているんだ。一定条件を満たせばスキルの器を得られるんだけど、まぁ滅多にそんなのはいないね。僕だってスキルは一つしか持ってないよ。ははっ」
普通のラノベだったらスキルは何個も選べるもんなんですけどね。一つだけとか選べませんよ。あっでもこの「盾」とかいうスキルは止めておきましょう。なんか従者に裏切られそうな雰囲気があります。
「ほらぁ早く決めて。早く早く〜」神様が急かしてきます。
「神様、なんか私の事早く追い出そうとしてます?」
「いやそうじゃないんだけどね。急がないと正常に召喚できないからさぁ。今頃あっちの召喚魔法は光っぱなしよ。」
えっ正常に召喚されないってなんですか。怖いんですけど。あぁぁでも急かされると決まりづらいです。どれにしましょうかぁ。
「ほらぁ〜 クスコちゃん早く決めてよぉ」
「あぁもう急かさないでください!」
まじどうしよう。無理なんですけど。そういえばさっき神様、自分もスキル持ってるって言ってましたよね。
「ねぇ神様。私ってこの部屋からスキルを選べばいいんですよね」
「そうそう。早く選んじゃって」
「じゃあ神様。私、あなたのスキルがほしいです!!」
「おっけぇ分かっ...うぇ?!」
「この部屋から一つスキル選べばいいんですよね。だからこの部屋にいるあなたのスキルがほしいです!」
神様はあっけらかんとした顔をしています。少し面白いなと思ってると足元に大きな魔法陣がバーと広がってきました。
「えっ あっ なんですかこれ!」
「スキルを選んだから召喚が始まったんだよぉ!何ちゃくちゃな事しちゃってんの!?
あークスコちゃんよく聞いてね。今から僕のスキルの説明するよ! 僕のスキルは「神の書」魔力を大小に自分の目的のために誰かを召喚するスキルだ。でも全てを知覚できる高等神属の僕だから使いこなせるだけで、人間くらいの知識量じゃ召喚できてもたかだか知れてると思うよ。」
「ちょっとふざけんなよ!なんで先に言わないんですかそれ!!」
あぁだめですこれ!これゴミスキルって言って捨てられて地道な努力で成り上がる系のシナリオじゃないですか!? 話は面白いですけど私は絶対イヤですよ!そんなの。
「まぁ クスコちゃんがんばってね。あそうだ異世界に行くとき肉体が浄化されるから見た目がきれいになるからね。そこは安心して」
「安心してって!失礼ですね神様!!」
「まぁ僕はぽっちゃりも嫌いじゃないよ。はは」
一発ぶち殴りたかったですが、手を出す前に全身が魔法陣の光に包まれてしまいました。私の異世界転生、なんかまずそうじゃないですか。いやだぁー。私はイケメンとかショタとかとキャッキャしたいのに...
これもしかして奴隷落ちして、後から真の主人公(中身がキモ男)に引き取られるやつとかじゃないよね。絶対イヤなんだけどぉ!
てな感じでクスコちゃんの異世界物語始まりまぁす。いやぁこりゃぁ面白くなりそうだね。僕も楽しみだよ〜。
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