このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(29文字)
気になっていたのに、じゃぁ友達からでとも言えず反射的に振ってしまった事に物語の説得力があります。主人公側が再告白出来ず、義妹との距離感にモヤモヤしたり義妹は、好きなのかも?と思いつつも気軽に付き合えないから、自分の心を図る姿に思わずニマニマしてしまう。そんな、ほっこりするラブストーリーです。
主人公の春馬視点、ヒロインの静香視点で物語が進むため感情移入しやすかったフラれた相手から好意を寄せられているとは思わず兄に徹しようとする主人公と、フッてしまったものの主人公に徐々に惹かれていくヒロインの感情の変遷がよく分かるようになっていて、両片思いならではのじれったさを堪能できる同作者さまの『静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について』と同じ世界観のため、興味があれば是非こちらも読んで欲しい。本作の物語により厚みが出ます
読んでいて、ホッコリします。