ゴングを買って家に置きたい

少年探偵団最強リセマラランキングを作りたい

先に書いておくが、名探偵コナンの方ではない。

江戸川乱歩の書く児童向け推理小説シリーズのことである。

怪人二十面相が出てくるシリーズと書くと、ピンと来る人もいるかも知れない。

そんなシリーズ作品の最強リセマラランキングを作りたいと書くと、

私の正気を疑う方も出てくるかもしれないが、割と真剣な思いである。

何故ならば、事実としてこのシリーズにはリセマラ要素が存在するからである。

順を追って、説明させて頂きたい。

まず、リセマラとは何かと言えば、

大体のソシャゲにおいて最初に引けるガチャというのは、

10連が無料であったり、確定でレアキャラを引けたりする。

そのガチャにおいて、

目当てのキャラが出なければアプリをアンインストールするなり、

データを消すなりして、最初のガチャをリセットする。

そうして、目当てのキャラが出るまでガチャに挑み続ける行為をリセマラと呼ぶ。

最強リセマラランキングとは、

そのリセマラで最初に引くべきキャラを順位付けたものである。

おかしいじゃないか、と思った方は正しい。

少年探偵団シリーズは小説であって、ソシャゲではない。

それをどうやって、ガチャを引けというのか――その疑問に答えよう。

まず、少年探偵団シリーズは、確かに少年探偵団が主役であるが、

事件の謎を解き明かす名探偵は別に存在する。

日本三大名探偵とも称される、明智小五郎である。

少年探偵団シリーズが生まれる以前から江戸川乱歩の小説で活躍してきた名探偵で、

彼の凄さの詳細に関して記述することは、ここでは避けるが、

デウス・エクス・マキナのようなものであると思って頂きたい。

では、探偵役は明智小五郎だけであるのかといえば、そういうわけでもない。

出てくるのである、知らん探偵が。主役ヅラで。

朝の読書時間で、少年探偵団シリーズを読んでいた私の驚きを想像して頂きたい。

知らん探偵が今回の主役は私です、

みたいな感じで現れて結構な尺を使ってくるのである。

しかも、さすがの江戸川乱歩である。

ぽっと出の探偵であるのに、なかなかどうして魅力的な奴らである。

ああ、タイプミスではない、"ら"である。

私も最後に少年探偵団シリーズを読んだのは10年以上前である、

正確なところは言えないが、最低2作品はぽっと出の探偵が出てきたはずだ。

そいつらは犯人である。

そして、おそらく少年探偵団シリーズに明智小五郎以外の探偵が登場したら、

それはもう、間違いなく犯人である。

正直、記憶がうろ覚えであるので、確信を持って言えることではないが、

当時の私は、それを少年探偵団の絶対法則として定めていたので、

おそらく犯人である。

少年探偵団シリーズで明智小五郎以外の探偵が出てきた場合、

まず、その探偵が偽りの解決に導いたり、事件を迷宮入りさせた後に、

ようやく、明智小五郎が登場する――という流れである。

おわかり頂けただろうか。

少年探偵団シリーズにおけるリセマラ要素とはすなわち、これである。

SSR明智小五郎が出た場合、作品はそのまま続行。

明智小五郎以外を引いてしまった場合は、明智小五郎を求めて走ることになる。

近年の私は江戸川乱歩を全集などで読んでいて、少年探偵団をスルーして

江戸川乱歩の紡ぎ出す妖しく美しい怪奇世界の虜になっていたりするのだが、

ここらで、いっちょ少年探偵団を読み直そうかなという思いがある。

リセマラランキング最強キャラは明智小五郎で確定である。

では、誰が最弱探偵であるのか、明智小五郎以外で合格点を出せる探偵は居るのか。

少年探偵団シリーズは冊数が多いので、気軽にできるものでもないが、

挑戦してみたいものである。

Sランク　★★★★★

明智小五郎

少年探偵団の現環境における人権である。

彼を引けなければ話にならない。