ツイッターしかやったことのない人間でも書けるWEB小説の書き方
普段、どうやって作品を書いているのか気になるという質問をツイッターで頂いた。
知らない人間にそのようなことを聞かれた場合、
「クスリはどこで売ってんだ?」の婉曲表現であると判断するし、
「俺はそういうことは知らないよ」と答えるしか無いのだが、
知っている人間に聞かれたので、おそらく真面目に聞いているのだろう。
カクヨムには創作論・評論という項目がしっかりと存在するので、
そちらの方に独立項目として執筆するべきであるのかもしれないが、
別に創作論と言ったものを確立しているわけでもないし、
確立していたとしても、そういうことを言うのは中々気恥ずかしいものがあるので、
エッセイの一部として、処理させてもらう。
皆様も是非、参考にしていただきたい。
0.執筆用の知識を叩き込む
世の中には多種多様な創作論の本が存在する。
だが、皆さんに必要な本はただ一冊だけである。
ナイツ塙の「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」である。
数多の芸人のネタについて解説し、漫才の方法論について説明した本作は、
当然、創作における会話劇の参考にもなる。
とりあえず、これだけを読んでおけば良い。
基本的に創作論は読んでいるだけで満足して、
最強の小説家になった気分になってしまうからである。
言い訳を読んだ皆さんが次にするべきことは、
一日中You Tubeで芸人が公式で公開している漫才とコントを見ることである。
ひたすらにボケとツッコミを頭の中に叩き込むのだ。
当然、映像と小説では会話のテンポが違うので、そのまま使うことは出来ないが、
パターンを頭の中に叩き込むことは参考になる。
1.ネタを思いつく
書きたいネタがしっかりとある場合、この項目は飛ばしても構わない。
だが、書きたいという情熱か、書かなければという焦燥感だけがある場合、
まずはしっかりとネタを出さなければならない。
他者との会話、最近の流行、自分の趣味、カクヨムの自主企画、
自分に起こっている事件について書くという手もある。
様々な事柄から、書きたいネタは生まれてくるだろう。
ここでおすすめの方法を一つ紹介しよう。
・まず、ツイッターを閉じる。
・次に夜3時になるまで一睡もせずに起き続ける。
・眠くなってきたら、その場で立ち上がる。
・頭がぼんやりとして、変なアイディアが色々と思い浮かぶ
・使えそうなものをメモする
というやり方である。
やり過ぎると健康に悪いが、
とりとめのない思考を浮かび上がらせれば、
何かしら、引っかかってくるものはあるだろう。
2.勢いのままに書く
執筆の前にプロットであるとか、全体の構成などを決める必要があるし、
私も実際は、まぁまぁ流れのようなものは決めている。
だが、皆さんはとりあえず書いていただきたい。
何故ならば、こんなものを参考にしようとする時点で間違っているからである、
間違えている人間が持ちうる唯一の武器は、もう勢いしか無いのだ。
どうせ考えたとしても、一行も進まないのだ。
頭の中に湧き上がったものをそのまま、カクヨムに叩きつけるしかない。
タイトルは無題でいい、キャッチコピー、タグ、あらすじ、全部飛ばし、
ジャンルも適当に設定しておけばいい。まずは書く。書いてから決める。
私は執筆の際にアルコールを摂取しないが、
皆さんの武器は勢いしか無いので、徹底的に間違っていただきたい。
成人は酒を飲み、未成年者は執筆を諦めるのだ。
3.地の文を諦める
ナイツ塙とYou Tubeのおかげで、
皆さんも会話文がすらすらと書けていることだろう。
だが、こう思ったはずだ。地の文が少なすぎやしないか、と。
しかし、この問題を解決する特別なアイディアが存在する。
気にしないことだ。
いい感じにアルコールの決まった皆さんの脳味噌は、
気にするなと言われて素直に気にしないことを選んでいるだろう。
ひたすら会話文を書けばいい。
4.申し訳程度のオチをつける
おそらく、勢いのままに書き連ねて、皆さんはオチに悩んでいる頃だろう。
だが、大丈夫だ。
文章が対称的になると良いオチっぽくなるという人間の錯覚を利用すれば良い。
最初の台詞と状況を思い出してみよう。
そうしたならば、
最後のシーンで頑張って最初の台詞と状況を再現するように書けばいいのだ。
これで人間は良いオチっぽいなぁと錯覚する。
もしも、錯覚しなかったとしても大丈夫だ。
皆さんはアルコールを摂取しているので、最高のオチであると思いこんでいる。
貴方が幸せならば大丈夫、創作とはそういうものである。
5.面倒くさいことをやる
タグ付け、キャッチコピー、あらすじ、タイトルなど、
細々としたことを行おう。
他の方がおっしゃるには、ここらへんが集客のために重要な要素であるらしい。
だが、皆さんは酔っ払っているので、そういう些細なことは気にしないだろう。
勢いのままに適当に書き連ねていくのだ。
6.投稿する
投稿したら、ツイッターに投稿しました宣言をして、
アルコールがもたらす睡魔も限界になっているだろうから、
布団に潜り込んで、寝よう。
以上の方法論を用いれば、
ツイッターでしか文章を書いたことがなくても、小説が書けるはずである。
そうでなかった場合、貴方のするべきことは強い酒を呑むことだろう。
如何だっただろうか。
私は執筆時に酒を呑まないので、この方法論がどこまで正しいかはわからない。
かなり適当な内容を含んでいるし、そもそも責任を取る気もない。
だが、これだけは言える。
「俺はそういうことは知らないよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます