偶然ここへ来た彼女が偶然落としたイヤリングそこから始まる物語一話一話が短く、テンポよく展開していくのが、とても読みやすいです。でも作中の時間はゆっくり丁寧に流れています。ピアスではなくてイヤリング。カフェではなくて喫茶店。たまごサンドも置いています。雨上がりに雲間から陽がさして、まぶしさにちょっと目を細めたくなるような、あたたかい世界が心に沁みます。この空に、綺麗な虹は架かるのか。物語の行く末が楽しみです。