第50話 執筆の原点
今回は、記念すべき第50話です! キリが良いの、気持ち良いですね〜!笑
今まで、本エッセイはタイトル通りの『気まぐれサラダ』状態でした。アイドル考察してみたり、思い出に残っている先生のことを書いたり、旅行先のあれこれを思い出したり。
ただ、まだ触れていないテーマがあります。それが、小説についてです。
読書が好きな人は多いと思いますが、書くのが好きで、カクヨムのようなサイトにユーザー登録までしちゃう人は、まだそれほど多くないのではないかと思っています。
なので今回は、「なぜ私が執筆を始めたのか」について、お話してみようかな、と。
私が執筆の楽しさに目覚めたのは、小学校低学年の頃だったと記憶しています。
ある日の授業で、「次の絵を使って、お話を作ってみましょう」という課題が出されました。そこに描かれていたのは、確かキツネとウサギだったと思います。数枚のキツネとウサギの絵がある中で、それを自由に並べながらお話を作っていく、というものだったのです。
みんなが途中から「面倒くさーい」とか「疲れたー」と文句をタラタラ言う中、私はゾーンに入っていました。(この絵を先に持ってきたら、どうなるかな)、(あの絵を次に持ってきたら、面白そう!)と妄想爆発状態。授業時間を目一杯使って、当時の自分的に渾身の一作を作り上げた記憶があるのです。この時、私の将来の夢は作家となりました。この夢は中学校くらいまで密かに持ち続けることになります。笑
そうした経験と並行するように、私は本の虫になっていきました。幼少期の絵本からの延長線が、今までずーーっと続いている、そんな感覚です。『スモールさんののうじょう』や『スーホの白い馬』の読み聞かせから始まり、『日本むかしばなし』や『カラスのパンやさん』、『ぐりとぐら』シリーズ、『ばばばあちゃん』シリーズ、『かいけつゾロリ』シリーズ、宮沢賢治の詩集、『ブンダバー』シリーズ、『つるばら村』シリーズ、『妖怪アパートの幽雅な日常』シリーズなどを小学校時代に読み漁りました。夏休みだけで100冊以上読み、授業期間中もしょっちゅう図書室に通う子どもだったのです。
本好きが高じて、中1では念願の図書委員に。さらに中高では、毎朝の朝読が義務付けられていたため、学級文庫まで読み尽くしました。笑 この頃からクラスメイトにも私の本好きが知れ渡り、毎日のように友人と本の貸し借りをしたり、おすすめの本を教え合ったりするようになります。この頃はミステリにハマって、アガサ・クリスティー、赤川次郎、東野圭吾、東川篤哉などの作品を好んで読んでいました。
そして、程なくしてやってきた、キスマイとの出会い。笑 これによって私の交友関係はジャニヲタにも広がり、ある日、友人からこんなことをお願いされた訳です。
「やぎ、嵐の夢小説、作ってくれない?」
友人は嵐のファン、つまりアラシックだったのですが、私はキスマイ以外のジャニーズも積極的に学ぼうと、当時嵐が出ていたテレビもよく見ていました。そこで私は嵐のメンバーと友人が登場する夢小説を嬉々として書き上げました。この時、私は小学校で行った、あのキツネとウサギの物語作りの楽しさを思い出していたのでした。
そして私は高校生になり、ついにネット小説の扉を開くことになります。これはスマホが学生にも普及してきて、ネットを気軽に使えるようになってきたことがきっかけでした。まだ個人のパソコンを所有していなかったので……。
しかし、ユーザー登録で必須となるのがメアドです。携帯のメアドだと、母にバレて大目玉を食らう可能性がありました(私のデジタルリテラシーが身に付く前だったので、母は時々私のスマホをチェックしていました)。でも携帯以外のフリーのメアドを取得できることを当時の私は知らなかったので、ユーザー登録不要のサイトに、小説をアップすることにしました。嵐の夢小説をノーカンにすれば、私の処女作『cynical』はそのサイトで誕生したのです。ちなみに『cynical』は今見返すと相当酷い構成なので、カクヨムにはアップしません。笑
その後、『俺の恋敵は憎たらしい式神だった』(カクヨムでは『俺の恋敵が人間じゃないなんて聞いてないんだが』)や、『藍色のrequiem』をアップしていくことになります。ネット上の付き合いは恐る恐るな部分もありましたが、時々感想やアドバイスをくれる人が増えてきて、私の作品を読んでもらえる喜びに気づいたのでした。クラスの友人数名にはネットの活動を打ち明けたり、ジャニーズを題材にした交換小説を書いたりしていました。
しかし、高校生の時に魅力的なお仕事と出会い、作家の夢は少しずつ薄れていきます。ネット上の活動を始めた時には、作家だけで食べて行くことの厳しさも感じるようになっていました。
そして大学生になると共に、執筆から遠ざかって行ってしまったのですが……。
執筆からは遠ざかったものの、読書は相変わらず好きで、大学時代もかなりの量を読みました。また小説ではないものの、(卒論とは別に)日本文学の論文を書くように教授に言われて書くなど、文学とは妙な縁がありました。
そしてやって来てしまった、コロナ禍。授業が1ヶ月以上延期することになり、ステイホームが叫ばれた2020年。アイドルもコロナ禍の影響をもろに受け、芸能活動まで足止めを食らいました。そんな中、家で勉強とヲタ活以外に楽しめるものを見出そうとした私。そこで思い出したのが、執筆の楽しさだったのです。
この時にはもう、フリーのメアドを取得していたので笑、それを使ってカクヨムの扉を叩き、現在に至ります。
カクヨムでは2020年12月から読書データが表示されるようになりましたが、それを見れば、私の読書量は約70冊分相当の700万文字超え。出会った作品数は300以上です。勉学のスキマ時間に拝読する形ではありましたが、こんなに多くの作品に出会うことができました。
私が執筆を始めたのは、こんな経緯です。数枚の絵を何通りにも並べ替えることで、新たな展開が生まれる楽しさを知ったことが、原点でした。本当はあのキツネとウサギの話、模範解答的なものはあったようですが、私はそれをガン無視した答えを出しました。面白ければ良いのです。笑
模範解答にとらわれず、自分の価値観や経験とミックスさせながら創作していくことは、幾つになっても面白いものです。年齢を重ねるほど知識も増えるので、その分書けることが増えて行くのも楽しいです。
今後もこの原点を大事にしながら、小説を書いていきたいなぁと思っています。作家は、なりたいなぁとは思っていますが、専業は目指していません。自分の専門分野なんかも活かして、いつか兼業作家になれたら嬉しいです。そこに向かって、ゆったりですが1歩ずつ進んで行きたいと思います。
今できることとしては、私の好きな本の紹介とかも書きたいけど、それはカクヨムに出すか、他のSNSで発信するか、考え中です。
カクヨムでは現行の作品だけでなく、新作も出して行く予定(プロット書けちゃったんですよ! 後は形にするだけ)なので、引き続きお読みいただけたら嬉しいです〜!
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