第37話 トマトとミニトマトって違うよね?

 長らくアイドルやエンタメについて語って来たので、ここでまた食べ物ネタに戻って来ようと思います!



 早速ですが、皆さんに質問です。


 トマトとミニトマトは、同じですか?

 それとも、違いますか?




 ——私の答えは「NO」、つまりトマトとミニトマトは全くの別物、です。


 なんでこんな話を急に始めたかというとですね……。


 トマトは好きだけど、ミニトマトは嫌い

 ミニトマトは好きだけど、トマトは嫌い


 って人、少なからずいるじゃないですか。


 でも「どっちも同じトマトなのに、サイズが違うだけで好き嫌いが分かれるなんておかしい! わがままだ!」と言ってくる輩はいるわけです。主に親とか親とか、あと親とか。笑


 でもでも、違いますよね?

 サイズだけじゃないですよね、違うの。

 味っていうか食感、全然違うじゃないですか。


 ケチャップは好きだけど、トマトは嫌い

 ミートソースは好きだけど、ミニトマトは嫌い


 なんてケースも然りです。


 この、「親戚同士みたいな食べ物の場合」や「同じ食べ物が形態変化した場合」って、違う食べ物になりますよね。食感も味も全然異なってきて、それぞれ自分の舌が受容するかどうかって変わって来ますよね。ってことを言いたいんです。



 他にも色々ありますよ。


 ブロッコリーとカリフラワー

 みかんとデコポン

 はっさくとグレープフルーツ

 ほうれん草と小松菜

 じゃがいもと里芋

 かまぼことはんぺん

 さつま揚げとちくわ

 ラズベリーとクランベリー

 マンゴーとパパイヤ

 スイカとメロン

 大根とカブ

 きゅうりとズッキーニ


 カレーライスとハヤシライス

 ビーフシチューとクリームシチュー

 プロセスチーズとスモークチーズ

 ヨーグルトと牛乳

 ハムとソーセージ

 ローストチキンとフライドチキン

 オムライスと天津飯

 ポテトサラダとマカロニサラダ

 グラタンとドリア

 五目あんかけと八宝菜

 豆腐と納豆


 ……まぁ、これくらいで終わりにしておきましょう。笑



 例えば私の場合、さつま揚げは何とか食べれるけど、ちくわをそのまま、は厳しいです。ヨーグルトは好きだけど、牛乳は久しく飲んでない。

 さつま揚げもちくわも、魚のすり身を加工したものです。親戚です。ヨーグルトは牛乳の加工品です。ミルクが形態変化したものです。


 なのに、なのに。

 どうしてもちくわや牛乳を、喜んで口に迎え入れることができないのです。


 この現象、なんなんでしょうねぇ?


 まぁ、生のものより加工したものが好きな場合は、生の食感が嫌なのでしょう。

 牛乳の場合、無添加な感じとか、給食で食べ合わせが悪かった時の苦い思い出なんかが蘇ってきます。和食で固めてきた献立に牛乳が来る時のKY感半端ないですもんね。ドレスコードって言ってるのに、1人だけパジャマで来てるみたいなあの雰囲気。私は苦手なものから消化させていくので、牛乳を最初に飲んでいましたが、そのミルキーな後味を抹消するために、白米やひじきを口に含むのがマジで嫌でした。


 さつま揚げとちくわの場合は、文字通り「揚げて」あるかどうかが、私にとって大事なのかもしれません。多めの油を使って処理しないと、魚のすり身は食べられないのです。よくお子様だと言われます。生魚や煮魚は嫌うのに、アジフライやエビフライになった瞬間食べられるようになるのと、きっと同じ原理が未だに働いているのです(なお水無月は成人済)。


 でもこの微妙でありながら、超重要な違いを軽視する輩の多いことよ……!!


 原材料は一緒なんだから食べれるはず、ってのは幻想です。

 生物学上の分類は一緒なんだから食べれるはず、ってのは幻想です。



 なんかここまでつらつらと書いていて思ったのですが、苦手な食べ物がある人って、ある意味で感覚が豊かな人なのかもしれません(自己弁護)。


 トマトのグジュグジュした舌触りが嫌。

 ちくわから漂う、隠しきれない魚の臭いが嫌。

 牛乳の、口内にへばりつく喉越しが嫌。


 私達は舌や歯、喉、鼻などをフル活用して食べ物と向き合っているんだなぁ、とここでしみじみ。こういう感覚器官がなければ、好き嫌いという概念も存在しないと思うのです。好き嫌いが存在しなければ、食べ物を加工しようという発想も、ここまで豊かにはならなかったはずです。加工する目的はただ保存期間を長くするということだけで、味にはこだわらなかったはずなのです。



 えーと、つまり、何が言いたいのかというと。


 トマトとミニトマトが同じだという人もいる。

 違うという人もいる。

 でもどっちかが間違っているわけではなくて、それはどっちも正解。


 むしろ特定の食べ物を嫌う人ほど、豊かな感覚器官を兼ね備えているのかもしれない。

 そしてそういう好き嫌いの概念があるからこそ、食べ物はこれからも進化していくのだろう。


 ……とまぁ、こんなことを今回、水無月は言いたかった模様です。笑



 嫌いなものは嫌いで良いのよ。1回食べてみるのは大事だけどね。

 1回食べてみて、本気でリバースしてしまうレベルならやめておきましょう。いつか再挑戦してみれば良いのです。



 再挑戦の機会なんて来ない?


 いや、ありますよ。



 友達とか好きな人が食べてたら、頑張れます。


 キスマイが食べてたら頑張れるもんねっ!!

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