第36話 恋リアとは??

 今回はれんリア、つまり恋愛リアリティーショーについて思うところがあったので、お話したいと思います。今回の私はかなり辛口かもしれません。ご容赦を。笑



 最近ね、YouTube結構見るんですよ。大好きな松井玲奈さんがチャンネル持っているし、話題のジャにのちゃんねるも登録してるし。

 その中で、おすすめとして出てきたのが『今日、好きになりました。』です。略して『今日好き』。


 この『今日好き』とは、高校生による恋愛リアリティーショーです。オーディションに合格した高校生がランダムに集められ、リゾート地で2泊3日程度を共に過ごし、最終日に告白するという趣旨。大体1つのシリーズにつき5〜6話程度に区切ってAbemaTVで配信されています(YouTubeでは一部配信)。ちなみに生配信ではなく、収録です。


 美男美女が大好きな私は、とりあえず見てみることにしました。フルサイズで見たかったので、AbemaTVを見るようになりました。そうしたら、1人の女の子にどハマりして、彼女のYouTubeを登録してました。笑

 まぁそこまではいいんですよ。

 やっぱり気になるのは、番組そのものです。そして、番組に対する視聴者の反応です。



 番組の概要についてお話しましょう。


 まず男女合わせて6〜8名くらいが集まると(男女の数がぴったり半々にならないこともあります。なんて残酷)、最初に気になった人を「第一印象」として、自分の心の中で決めます。誰が自分にとっての「第一印象」なのかは、基本的にメンバー間で共有されます。

 ただそのタイミングは様々で、最初の「2ショット(男女が2人で自由に話すミニタイム)」で互いに打ち明ける時もあれば、初日の夜に男子部屋と女子部屋に分かれたタイミングで、同性にだけ話すこともあります。

 で、この「第一印象」が誰かを話す時にですね、理由もちゃんと答えることが多いんですよ。んで、その理由の多くが、


「可愛いから」

「かっこいいから」

「目を見て話してくれるから」


 の3択です。もうね、この3択です。笑

 まぁそうですよね。笑


 初対面(出会って15分)の人間を「いいな」って思う理由って、大体外見か視線です。その上たかだか2泊3日で相手の本性なんて知れるわけもなく、ほぼ一目惚れ状態で告白まで突き進んでいくのです。

 てか出会って実質2日で告白って、冷静にどういう状況なんでしょう。笑


 で、その後もくじ引きでグループに分かれてアクティビティをしたり、()ロマンチックな場所で2ショットタイムがあったり。

 一応駆け引きゲームでもあるので、積極的な子は「俺、○○のこと大好きだからさ」「恋人繋ぎしたいな」などと、出会って1〜2日目とは思えない台詞を吐きまくり、ガンガンに攻めて特定の子を誘い出します。一方消極的な子は出し抜かれまくって、後でひっそりと泣くのです。「本気の恋をしたいから、来たのに」って。


 で、最終日には男子または女子から必ず誰かに告白するっていう。複数人から同時告白もあるし、誰も来ないことだってある。なんてこった。

 で、見事告白成功したカップルは、最終回放送直後に「成立しました!」と彼氏彼女が互いにインスタでラブラブな写真をアップし、カップルで番組に出たりTik Tokやってたり。

 ……と思えば(例外もありますが)、数ヶ月経つと「たくさん話し合った結果、お別れすることになりました。応援して下さった皆さん、どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします」っていう文章(これテンプレでもあんのかってくらいにみんな同じ)を互いにアップし、その後しれっとカップル写真が全削除されていくっていう過程を辿るんです。我々は何を見ているのだろうと、冷静に思うのです。笑


 いやまぁ確かに、見てたら恋愛いいなぁとか思わなくもないですけど。私今干からびてない? って見つめ直すきっかけになりますけど。あんなイケメン君に取られ合う世界線ってどこにある? って必死こいて探しそうになりますけど。





 最近は地上波以外のメディアコンテンツが増えて、無名の若いタレントやモデル達がネット番組で知名度を上げるようになってきました。いわば、地上波に出る前の肩慣らしというか。


 ただ、ただそこに、恋愛は必要なんだろうか……。笑


 そりゃまぁ、キュンキュン要素を視聴者は欲しがるんだろうけど。ただ高校生がわちゃわちゃするより、分かりやすいキュンが求められるのも分かる。

 でもそもそも男女同数じゃない回とか、絶対に誰かあぶれるの分かってるし。露骨に当て馬作ってる感あるし。同じ子を狙ってるの分かっておきながら、互いに「頑張ろうね! 応援してる!」とか言い合うの、寒気がするし。笑


 ってかカップル成立したとして、「遠距離で、しかもコロナで会えなくて……」って、当たり前やんんんんそこ考えるよね普通? って思うし。関東、関西、東北、九州、色んなとこから来てるんだから、そりゃ難しいよねって。しかもティーンで遠距離恋愛。社会人でも辛いよ。笑



 結局、れんリアの存在意義って、個々の知名度上げてフォロワー増やすことなんですよね。出演者はみんな雑誌のモデルだったり、事務所に所属していたりするんです。

 だからの恋なんて、最初から嘘なのです多分。なのに「リアリティー」と銘打っているんです。

 出演者本人もそれは分かってるはず。でも一部の視聴者がガチレスするのが問題なんですよね。放送時のちょっとした行動で、「○○許せない」とか。成立報告には「絶対別れないでね!」とか。顔の分からない、本名の分からない大人達から、計り知れぬ圧力がかけられるのです。

 芸能人になるってきっとそういうことかもしれないんですが、でもねぇ……。


 そういうコメントのせいで傷ついた人がいるでしょうに。問題になったでしょうに。それこそ、れんリアで。

 傷ついた人が悪いの? 誹謗中傷で悲しむくらいの人間は、芸能界なんかにいるなってことなの?

 誰が間違っているんだろう。


 ネット上の変なガチ勢による誹謗中傷が問題視されたにも関わらず、まだそれを続ける一部の視聴者。彼らを黙認して、今度は高校生という、最もセンシティブな子達を平然と扱う組織。番組制作1つとってもカウンセラーが必要なんじゃないかって思う時が、たまーにあります。


 れんリアは私にとって目の保養にはなりますが笑、見続けているとどうしても、そんな闇を感じずにはいられないのです。

 そもそも企画に無理があるのです。高校生からビジネス恋愛なんて覚える必要ありません。それに本格デビューしたら、恋愛なんてしばらくはタブーです。なぜ芸能人を目指すような子達が、わざわざ今から公開恋愛するんでしょうか。笑



 なんか最近のネット番組って、芸能界が不自然に一般世界に寄せてきているというか。誰でもスターになれる、というメッセージが、違う方向で伝わっているように感じられます。下手に「リアリティー」を求めなくてもいいと思うんです。「開放性」とか「現実味」は、芸能界に必要な概念だとは、私は思っていません。テレビやネットの向こうの人々に、身近な感覚を覚えるかどうかは視聴者に委ねられているのであって、芸能界側が押し付けるものではないと思うからです。

 出演者の中には、俳優や女優を目指している子も大勢います。それなら、多少安っぽくても「ドラマ」をやらせてあげた方が、よっぽど彼らのためになると思うんですよね。恋愛は別の所でやろう? どうしても恋愛仕立てにしたいなら、「リアリティーショー」という文言は取り外そう?笑



 結論。

 リアリティーショーに「恋愛」はいらないと思う!!! って話でした! と言いつつ、何だかんだで見ちゃうんだけどね!笑

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