第31話 自分の愛の性質について考えてみた話

 ご無沙汰してます。更新、1ヶ月ぶりですって……。近況は近況ノートにいつか書こうかな。

 ちなみにこの話は、先月はじめくらいに書いて放置してたものです。笑


 今回は、LOVEの話です。わくわく。


 この前ね,面白い番組をやってたんですよ。なので今日は、その番組に則った話をしようと思って。


 お盆くらいの時期に、Eテレで『思考ガチャ』っていう番組をやってたんです。あるテーマに対して、複数の領域の専門家が各自の見解を述べるっていう番組で、「回答を出さない」のが特徴です。

 その『思考ガチャ』を、たまたま私が見た時のテーマが『推しに全てを捧げてしまうわけ』でした。そしてゲストの1人が心理学者。(一応)心理学専攻、そしてNO 推し NO LIFEの私が見ないわけにはいかないと思いまして、そのまま30分間見続けたのであります。


 そこで心理学者の方が話していたのが、「推しへの愛の性質がだからこそ、推しに全てを捧げてしまう」という説でした。

 アガペー? となったと思うので、サクッと説明します。

 この世には、多くの愛の形があります。それをギュッと6種類に分類したのが、いわゆるラブスタイル類型論、というものです。心理学の論文にも普通に掲載されるくらい、割とちゃんとした理論です。


 まず1つ目が、【エロス】。情欲的な愛で、いわゆる一目惚れとか外見への愛情とかが含まれます。エロス的な人だと、恋人にめっちゃ会いたがり、関係も早くに持とうとします。


 2つ目は【ルダス】。遊びの愛です。何人も愛人を作って、まるでゲームのように取っ替え引っ替えするタイプ。人を泣かせる愛ですね。


 3つ目は【ストルゲ】。友愛、と言った方がいいかもしれません。ゆっくり愛を育んでいくタイプで、外見最優先ではなく、心地良さなどを重視します。


 4つ目は【プラグマ】。ルダスとストルゲが合わさったような愛で、恋愛はあくまで目的達成のための手段。条件重視の愛です。マッチングアプリとか、婚活アプリとかはプラグマに入るかも(全員とは言いませんが)。


 5つ目は【マニア】。エロスとルダスの混合で、狂気的な愛です。ルダスとは異なって嫉妬心が激しく、何度も愛情を確認したり、それでいて激情を抑え込もうとしたりなど、端的に言えば、超絶束縛系の情緒不安定タイプ。


 6つ目は【アガペー】。献身的な愛とも呼ばれます。エロスとストルゲの混合型で、見返りなんかいらない! という無償の愛です。


 推しへの愛情は、いわゆるアガペー。

 過激なストーカーでもない限り、ファンは推しからの直接的な見返り(恋愛関係になること)を求めていません。見返りを期待できないくらいに手の届かない存在だからこそ、自分が傷ついたり、拒否されることがないので、安心して愛情を注げる、と先ほどの心理学者さんは述べていたわけです。



 この話を聞いて、私は自分の愛の性質について考えてみました。

 私がKis-My-Ft2や松井玲奈さん、BTSに抱く愛情とは、いかなるものなのかを。笑

 結論から言うと、ルダスじゃなかろうかと。

 ルダス? え? 遊び人タイプ?! って思ったかもしれませんが、多分ルダスです。笑


 アガペーは含まれていないと自分では思います。なぜなら、から。

 見返りは求めていないつもりです。別に「ライブ中の笑顔が少ない」とか、「ファンサ無視しまくってる」とか、「熱愛なんて酷い」とか、「結婚?! ふざけないで」とか思わないし、それ如きでは憤慨しないし。

 でも不倫と逮捕案件やらかしたら、やはり私は推しを応援できなくなってしまうでしょう。「ファンがいるような人気者だったら、不倫や犯罪はしないだろう」という、私なりの理想を持ってしまっているからです。そしてその理想は、どうしたって覆すことができないからです。たとえあの藤ヶ谷さんだとしても(笑)、もし万が一そんなことをしでかしたなら、私は担降り(応援を辞めること)するしかありません。彼らは絶対絶対絶対絶対そんなことしないって信じてるけど。

 ただここで難しいのが、万々万々万が一グループの誰か1人がやらかした場合。この時にグループの応援ごと辞めてしまうのか、1人だけの応援を辞めるのか、悩む所です。もしグループの応援は続けるというのなら、グループに対する愛はアガペーに近いと言えるでしょう。でもそこには、「ただし1名を除く」という条件がついてしまう。そんな差別的に愛し、接することは人として正しいのだろうか? と、私みたいな、めんどすぎる人間は考えてしまうのです。まぁ、誰も何も起こさないと信じているのですが。


 一方、ルダスについては認めざるを得ません。遊びというと言葉は悪いかもしれませんが、やはり複数の推しがいますから、そういう意味ではルダスではないかと思っています。

 今年6月にベストアルバムが出た時にはBTSをガンガン聞きまくって応援していたと思えば、7月に入れば松井玲奈さんの生誕祭だ! と1人で騒ぎ、8月にはデビュー10周年じゃん! とキスマイを毎日聞くヲタクと化していたわけです。まさに、取っ替え引っ替えです。ひどいもんです。笑

 でもキスマイと松井さんはファン歴10年で自分では一途だと思っているし、BTSについても韓国語から勉強しようとするなど、自分では真面目にファンをやっている(真面目にファンって何や)と思っています。だから、熱しやすく冷めにくいルダス、だと思います。笑



 こう考えると、アガペー的愛で接するって難しくないですか? 私が勝手に厳密に捉えているだけなのかな?

 アガペーで接することができるのは、(いれば)マジで神だけだと思っています。母の愛は無償、とも言うけれど、でも母親だって一定の理想は持っていると思うから。例えば「子どもにはちゃんとした仕事に就いて欲しい」とか、「適齢期で結婚して欲しい」とかね。理想や条件度外視のアガペーを注ぐのは、私には無理です。



 ちなみに。

 もし推しではなく、本当の相手に対してだったら、私の愛はストルゲだと思います。外見重視の見切り発車では良くないこと、段取り良く素早く恋愛を進めていくのには限界があることを学んだので(何があった)。笑


 皆さんの愛の性質は、どれに近いですか?

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