第14話 偉大なる”もしかしたら”を始めよう
GM:ルシェドさんのシーンがひと区切りしました。
ツヴァイ:ルシェド君かっこよかったね!
ラグ:GMのヒロイン力もなかなかでした。
GM:長いシーンでお待たせしてすみませんねえ。
ラグ:見ごたえあって良かったよ。ちょっとだけ私たちも出たし。
GM:一旦、区切って、こちらの時間稼ぎチームにシーンを移そうと思うんですが、どうでしょう?
ラグ:今はミエルどうなってるの?
ツヴァイ:え、助かったんじゃ?
ラグ:”穢れ”で魔女の姿のまんまよ。
ツヴァイ:ああ、流れ星が最後に一つ落ちてきて……シーンチェンジか。
GM:救出には成功です! あまりやきもきされてもなーと思うので、それだけは明言します。……シーンを変えたのは、ルシェドさんの休憩のためでもある。
ルシェド:すみません、俺からも「心配無用!」とだけ。
ラグ:心得ました。ごゆっくりー。
ツヴァイ:そこで我々の活躍を堪能してくれ。
GM:では改めて、本来のシナリオ展開では、まだ煙幕弾の効果時間内。
ツヴァイ:うんうん。
GM:……な、の、で、す、が! じーっ。
ルシェド:な、何です?
GM:《スター・ガイド》! 誰かさんが唱えちゃいましたからねえ!
ルシェド:あっ。
GM:ですので、この場面は以下のようになります。
濃密な雲のごとき煙幕に、満天から星が降り注いだ。
流星の帯はみな同じ場所を目指し、雲の中のある一点をひと際輝かせた。
『
ツヴァイ:ルシェドくんさあ……。
ルシェド:そりゃそうか! いやぁそうだよなぁ……!
GM:不利な修正はつけませんけどね、演出が変わるだけ。
ラグ:かえって嬉しいわよ。燃えるじゃない。
ツヴァイ:だね。
ルシェド:いやー、恐縮です。
ツヴァイ:んで、どんなことが起こるのかな。
ラグ:私はツヴァイのいる主砲座に同席したことにしたわよ。
GM:あなたたちの居場所を捉えた
ラグ:必殺砲弾(笑)
GM:この決戦用イメージ画像を見ても笑っていられるかな?
(背景を艦隊戦のイメージ画像に変更)
ツヴァイ:凄い規模の画像が出てきたぞ!
ラグ:思いっきり艦砲射撃してるけどホントにこんな感じ!?
ルシェド:マジだったら鼓膜ブチ破れるぞ……いやあ、後は頼みます、本当に。
GM:シチュエーション的には「《スター・ガイド》の発動を見た敵が、そこに必殺の一撃をしかける」
ツヴァイ:おお、熱いね。
GM:なので「砲撃をし返して、飛んできているの砲弾を直接撃ち落とす」
ツヴァイ:簡単に言ってるけど、とんでもないな。《砲撃》でやれるってことでOK?
GM:はい、《砲撃》ロールでお願いします。で、相手の必殺砲弾なんですが……ラグさん。
ラグ:ああ! 例の『強襲型バルバ』か!
GM:そうです! それを踏まえて、RPとダイスロールをどうぞ!
ツヴァイ:じゃあ、自分や船員たちのもとに、流星が流れるのを見て「これじゃなんのための煙幕かわからん。あいつ、やっぱり義賊に向いてないな」って、苦笑する。
ラグ:「いい兆しじゃない、空が応えたのよ、上手くいったに違いないわ」で、RP続けていい?
ツヴァイ:いいよ、聞きながら計器をカチャカチャしてる。
ラグ:「伝令!
GM:艦内の各所から、わーっと歓声と祝福の声があがりました!
ツヴァイ:飼育小屋の豚さんも喜んでいるでしょう。
GM:やったぶー。
ツヴァイ:ぶーぶー。
ラグ:では閣下、号令をどうぞ。
ツヴァイ:うむ、くるしゅうない。
GM:船内の空気が”ピシッ”と張り詰めます。鬨の声が止み、静かになりました。
ツヴァイ:「諸君! 悲劇は終わった! 我々はこれから物語の別なる未来、偉大なる『
GM:ではここで、ルード君から伝令です。
「観測手より報告、敵の”装填音”が変わった……大将! デカい弾が来るぞ!」
「砲弾じゃないわ! ……『強襲型バルバ』よ!」
GM:相手方が射出するのは『強襲型バルバ』×4です。
ラグ:オーケー、HPはバルバと同じ(31点)なのね。
GM:はい、それに対して、3回の《砲撃》チャンスがあります。《砲撃》終了後にHPの残っていた固体が
ツヴァイ:着弾するとどうなる?
GM:「直撃&炸裂」で船体に2d6+5点のダメージ。
ツヴァイ:痛い!
GM:そして、修理費が発生。「船体の負ったダメージ×100ガメル」です。
ツヴァイ:いたーーーーいッ!!
GM:さらに、戦闘の開始時に、プレイヤーたちのど真ん中に敵ユニットとして配置されます。
ツヴァイ:えぐいな、仮に瀕死になってても、バルバは放置できん。
ラグ:範囲攻撃あるもんね、バルバ。対処で後手に回らされてしまう。
ツヴァイ:わざわざ追加で搭載しただけのことはある。
GM:では、どのように対処するか、行動の宣言をどうぞー。
ツヴァイ:ここはもう……『アレ』の出番だな。
ラグ:『アレ』ね。
ツヴァイ:そう、先代秘伝の
ルシェド:マジっすか、使っちゃうんすね。
ツヴァイ:最後まで秘密兵器のまま、なんてつまんないからね、伝令管で装填指示を出すよ。
GM:周辺の船員が、「来たか!」って感じでニヤッとしてます。
ラグ:主砲はツヴァイが判定するのよね、目標値はあります?
GM:バルバの目標値13を《砲撃》で抜くだけです。
ラグ:こちらの先制扱いなのね、
GM:ですね。
ラグ:じゃあ、魔法でツヴァイを支援したい。できる?
GM:補助ね、いいですよ。
ラグ:《ケンナンチェイサー》っていう、対象の観察判定に+1するのを使います。精霊が照準の誤差修正を手伝うの。
GM:お、じゃあ成功したら達成値にボーナスどうぞ。
ラグ:ありがとうございます、じゃあ、行使判定をコロッと。
コロコロ……【5・4=9+8 達成値17 成功】
ラグ:リーダー、好きな動物いる? ライオンとか似合うと思うけど?
ツヴァイ:なるほど、私もネコ科がいいと思っています。
ラグ:ではキングの右後方ぐらいに立って、「”目”を貸すわ」って肩に手を置く。
ツヴァイ:猫の手ならぬ、猫の目。
ラグ:動物的な直感をキングに宿らせます。精霊力のライオンが現れ、キングに寄り添い、溶け込むように消えていきます。
GM:夜目が利く感じですね。猫の目がキラッと輝く的な。
ツヴァイ:緑色に光るぅー♪
GM/アルテミシア:「第二幕ってことだね」って言ってラグの反対側に立とう。
ラグ:「危ないわよ、あなた、一応ゲストでもあるんだから」
GM/アルテミシア:軽くウインクして、たもとから小さなリュートを出して歌うよ。
ツヴァイ:「豪胆なお嬢さん方だ、両手に花だな」
GM:《バラード》を吟じて相手の回避力を1減少……12に修正しますね。
ラグ:ため息をついて前に向き直ろう、で、「キング!」
ツヴァイ:軽く、首の動きだけで返事します。
ラグ:「それで?
ツヴァイ:「無論、『スーパーノヴァ』だ」
主砲座の指示を受け、装填手がひと際大きく、明るく輝く砲弾を装填した。
同時に、船体がルードの熟達の手さばきで大きく回頭する。
ムーンライトマイル号は最大火力を発揮する姿勢でS.《シャドウ》マイルに対峙した。
ルシェド:スーパーノヴァ、名前が物騒過ぎる。敵が撃ってくる兵器の名前だよ。
ラグ:そうかなー……そうかも。どんな性能の砲弾なの?
ツヴァイ:100メーター射撃、半径6mの20体を対象に魔法ダメージ。
ルシェド:えっ何なんすかその規模。じゃあ、威力は……。
ツヴァイ:ふふふふふ、それは撃ってからのお楽しみ。ライダー技能でOK?
GM:ライダー技能でどうぞ、現在の達成値は12です。
ツヴァイ:「総員、対ショック姿勢!」
コロコロ……【3・1=4+8+1 達成値13 成功】
ツヴァイ:当たってます! 出目+技能が12、支援と妨害のおかげだ。
ラグ:ギリギリだったね。支援した甲斐があった。
ツヴァイ:《ケンナンチェイサー》と《バラード》に感謝ですよ。
GM:ダメージは、【ライダー+知力ボーナス】でお願いします。
ラグ:ああ、ここにマギテック要素が足されるのね。
ツヴァイ:じゃあ振りまーす。「落ちろ、強襲型!」
コロコロ【5・3=8 19+7(威力+ライダー知力) 26ダメージ】
GM:26点の魔法ダメージ! 『強襲型バルバ』×4のHPはあと5点です!
ルシェド:「こんなのアリかよ……」
ラグ:「相変わらず先代の遺産はド派手ね」
ツヴァイ:「華やかに始めないとな、エピソード2から観る観客だっているさ」
起爆した『スーパーノヴァ』は効果領域を超圧縮し、4体の『強襲型バルバ』を呑み込んだ。
刹那、圧縮は開放に代わり、砲弾は超新星爆発のごとき大爆発を起こした。
衝撃波が煙幕弾の作り出した雲海をなぎ払い、そこには機体を引き裂かれながらも辛うじて飛翔している『強襲型バルバ』が残された。
GM/ルード:「まーだ飛んでやがる!」
ツヴァイ:「ノンノン、続けてグレネード弾だ」
ダイスロール【6・1=7+8 達成地15 成功】
ツヴァイ:出目に技能足して15。命中でーす。
GM:今回はバッチリ当たってますね。
ラグ:どうも、1の出目がちらつくのは心臓によろしくない。
ツヴァイ:ファンブル恐怖症ってあるもんね……。
ダイスロール【1・5=6 6+7(威力+ライダー知力) 13ダメージ】
ツヴァイ:合計13点、これは全部落ちましたね。
ルシェド:どっちの弾もすげぇ。
ツヴァイ:「星の一撃を見よ!」って言ってカットイン演出しちゃう。脳内で。
GM:バルバが星のようになるんですかね? 墜落というより、その場で四つの光点と化して、シュボボーーッって消えていく。
ツヴァイ:「フッ……星座が増えたな」
GM:では、派手な露払いを終えたところで、新たにイベントを起こします。間もなく合流ですので、ルシェドさんスタンバってて。
ルシェド:了解です。
GM:バルバを星屑に変えた直後、
ツヴァイ:おっとっと!?
GM/ルード:「ああ!? クソ、船体が動かない!」
ラグ:あら、なんだろ。
GM/ルード:「こっちからは状況が見えない、悪いが、動けるヤツで状況の確認を頼む」という声が伝令管から飛び出しました。
ラグ:じゃあ、もたもたしてるツヴァイを尻目に、最寄の窓から身を乗り出すわ。
ツヴァイ:もたもたするって決め付けないでほしいなあ……と言いつつ、もたもた。
ラグ:してるじゃないの。
ツヴァイ:だって、急いだら危険が危ないもん。
ラグの目に飛び込んできたのは、異様な光景だった。
S.《シャドウ》マイルの右舷から伸びた小型の鉄の爪が、向かい合う
その背後、衣装を凝らした台座の上に、ラッパを携えた小柄な影があった。
ラグ:隠し腕ですって!?
GM:S.《シャドウ》マイルは、『強襲型バルバ』を捨て駒にしたようですね。グレネードをかいくぐって、懐に飛び込んできました。
ツヴァイ:小賢しい真似を、でも、ちょっと羨ましい。あの船、欲しい。
ラグ:めっ、
ルシェド:お母さんかな?
GM:小さな影は、テンデです。サーカスが開園する前の挨拶のように、慇懃な一礼の姿勢をとっています。みなさん!
一同:おう!
GM:決戦です! 準備をどうぞ!
ツヴァイ:向かい合って接弦、デッキで接近戦ですね。
ラグ:砲撃は使える?
GM:してもいいけど、巻き込まれますよ。
ラグ:そうよね、忘れて(苦笑)。
GM:ラグさんが読み解いた指令書がありましたね。敵の構成はそこに書かれていた内容と”ほぼ”一致します。
ラグ:バルバ2体とブルドルン2体。すでに片付けた『強襲型』は除外。
ツヴァイ:ん、ほぼ?
GM:ただし、ブルドルンのうち一体は、一回り大きいです。
ラグ:え?マジで?
ツヴァイ:そんなヤツいたっけ?
GM:ブルドルンの片方は、下半身が別の魔導機とドッキングしてます。バルバとブルドルンはシナリオ中にすでに判明しているので、魔物知識対象は以下の通り。
・謎の魔導機(12/15)
・テンデ (11)
ツヴァイ:お、テンデも対象ですか。
GM:テンデは知名度判定に成功した時に、キャラクターシートを公開します。
コロコロ……
・ラグ 【1・4=5+6 達成地11 失敗】
・ツヴァイ【5・2=7+7 達成地15 成功】
コロコロ……
・ラグ 【2・2=4+6 達成地10 失敗】
・ツヴァイ【3・5=8+7 達成地16 成功】
*ルシェドはセージを持っていないので判定に参加せず。
ラグ:両方失敗。
ツヴァイ:両方成功。
ラグ:やるじゃないリーダー。
ツヴァイ:キングですから!
GM:魔動機はデグカーグナー(3巻398頁)。
ツヴァイ:デグカーグナー、搭載系兵器か。
ラグ:ブルドルンを乗せているのね。壁役って感じか……。
GM:んで、テンデのキャラクターシートはこちらです。
ラグ:操霊魔法5レベル、呪歌2レベル、支援特化ね。強化された魔導機が増えるとかなり危険なことになりそうだな……。
ツヴァイ:真っ先に倒したいとこだね。
GM:コマの配置を行いますので、その間に合流RPでもしておいてください。
ツヴァイ:では、主砲座を出て甲板に行こう。
ラグ:ミエルがどうなったか、気になるものね。
ルシェド:ふふふ……。甲板で胸を張って、一足早く戦闘態勢になっていますよ。
ツヴァイ:おっと、その様子は……!
ルシェド:元の姿を取り戻したミエルと手をつないでます!
ラグ:あ、戻ったんだ。良かったー。
ツヴァイ:もう完全に大丈夫なの?
ルシェド:休憩前に、GMから処理の内容をもらいました。「ミエルは剣の迷宮の試練に打ち勝った」ことになりました!
ツヴァイ:「こいつ! 義賊のくせに目立ちやがって!」って、頭をわしゃわしゃ。
ラグ:「スマートな仕事が台無しじゃないの!」って、背中をバンバン。
ルシェド:「ええ? 二人の方が、ド派手じゃないっすか!」
ツヴァイ:「キングは偉いんだから、プリンスより派手なのは当然だろ、偉いんだし」
ルシェド:お、それを聞いたら、一転して真面目な顔になりますね。
ツヴァイ:ん?ってリアクションかな。
ルシェド:真剣に呼びかけます。「キング!」
ラグ:「なあに? 反抗期?」
ルシェド:「ナイト姐さんも聞いて!」
ラグ:「聞くけど」
ルシェド:「俺、ルシェドって呼んで欲しいんだ、今だけ」
ツヴァイ:じゃあ、ラグと顔を見合わせるよ。
ルシェド:「こいつ《ミエル》の前では、”義賊のルシェド”でいたい」
ラグ:さすがに釘を刺すかな「まさか、あなた、名前……」
ツヴァイ:じゃあ、ラグの肩に手を置いて制止するよ。「まあ、待て」
ラグ:……腕を組んで憮然とする(苦笑)
ツヴァイ:「甲板の掃除を命じられるようなボンクラが、
ラグ&ルシェド:……。
ツヴァイ:、「立派な義賊だ。
ルシェド:「サンキューな、キング……」ルシェドも、ニヤリ返しで!
GMから配置完了の報告。
それを受けて、
最終決戦の場は互い違いの向きに接弦した二隻の飛空挺、その甲板上となる。
マップの南北に渡る中心線を境に、西側がムーンライトマイル号の、東側がS.《シャドウ》マイルの甲板となっている。
接弦面のS.《シャドウ》マイル側……最前線には3機の魔導機(ブルドルンと、ブルドルンを搭載したデグカーグナー)が南北方向に並び、その両脇にバルバが1機ずつ、指揮官のテンデはブルドルンたちの影から魔法と歌で支援を行う陣形をとった。
これを見たプレイヤー側は、まずラグを接弦面に配置した。彼女の自動回復と防御技能によって、戦線維持のための壁役とする狙いだ。
次いで、ルシェドは打撃を警戒しつつ、魔法の範囲攻撃を狙えるやや後方に位置取る。残るツヴァイは単独で、ムーンライトマイル号の南端にコマを配した。
ラグ:じゃあ、恒例の先制判定から。
GM:敵側の値は11です、どうぞー。
コロコロ……
・ツヴァイ【1・6=7+6 達成地13 成功】
・ラグ 【6・4=10+4 達成地14 成功】
・ルシェド【1・6=7+6 達成地13 成功】
ルシェド:なんか今日、1の目がちらつくな。
ツヴァイ:こわいこわい。
ラグ:ひとまず、先攻は取ったので……どういう戦法で行く?
ルシェド:前回は上手く《スネア》で先手をとれたけど、今回はちょっと怖いな。
ラグ:ルシェド、ブルドルンの2打で昇天するもんね。
今回の敵は体勢が整っているうえに、指揮官テンデの補助魔法もあるため、数値以上に危険とプレイヤーたちは考えた。
ルシェドにブルドルンの攻撃が集中することを危惧して、初手は一時後退、射程距離の長い《ウインドカッター》でじっくり攻める……と大枠を固めたところで、空飛ぶ
ツヴァイ:あいつ、黙らせてくるわ。
ラグ&ルシェド:え。
ツヴァイ:初手、キングは全力移動でテンデに隣接しますね。
GM:え。
ツヴァイ:だってほら、こう……北からぐるーーーーっと、これなら、ウインドステップちゃんの移動40で。
GM:じゃあ、ブルドルンで移動妨害を……あ! 空中!
ツヴァイ:……お忘れですかGM。(ペガサスをペチペチ)
GM:はうあっ!? ペガサス! またお前か!
ラグ:おかしいな、デジャヴかな。
ルシェド:GMの悲鳴まで同じでしたね。
GM:ぐぐぐ、蘇るミドル戦闘の悪夢。
ツヴァイ:はい8マス移動かーらーのー。
GM:とりあえず、ツヴァイにの接近に対しては驚きのリアクションを取りますね「な、なにィ!?」
ツヴァイ:「わははは、驚いたかピエロの玩具め」……そういえば、彼、ミドル戦闘の時って。
GM:ああー、ミエルのカバンの中にいて見てないですね……じゃあ、「そこまでの機動力! 聞いてないぞ!」って感じで驚こう。
ツヴァイ:「ミエル以上に哀れなヤツめ、レコード一枚で良いように使われている様には、同情してやってもいいぞ!」演出で突進!
GM/テンデ:「てめえら義賊のお遊びにつき合わされて、こっちゃあいい迷惑さ!」演出で回避!
ツヴァイ:「王子も姫も真剣だ! 俺も、遊びで
GM:では、ダイスロールどうぞ。
ツヴァイ:命中値9+2dで、「羽ばたけ、我が愛馬!」
コロコロ……【5・3=8+9 達成地17 ペガサス/攻撃成功】
コロコロ……【5・2=7 達成地7 テンデ/回避失敗】
GM:2d6のみの素振りではなー……。ペガサスのダメージどうぞ。
ツヴァイ:2d6+5、とりゃっ。
コロコロ……【4・3=7+5 ダメージ12 】
ツヴァイ:12回蹴って12点です、ペガサス流星キック!
ラグ:1発1点って、痛いのか痛くないのか。
GM:防護点3のぶんを引いて…9点、痛いですよ!
ツヴァイ:じゃあ次、
GM:残りHP19点か、生き残れるかなあ……バフ一回ぐらいはかけたいし。
ツヴァイ:ん、他に何かあるんですか?
GM:いやね、ここ、後ろでラッパ吹きながら、どこで暗躍してたか自慢したかったんですよ。黒幕っぽく。
ツヴァイ:……そう言えば、色々手の込んだことしてましたね、ラッパを吹いて仲間にこちらの情報を送るとか。
ラグ:宿屋にスパイを仕込むとか。
ルシェド:我々の船にカムフラージュするとか。
GM:そうそう、テンデ君は黒幕として、色々と頑張っていました。だから、もうちょっとお話しましょうよ。
ツヴァイ:じゃあ、クリティカルレイBで殴りますね。
GM:なんで?
ツヴァイ:ふざけた欺瞞で自分の領土を馬鹿にされて、ツヴァイくん逆鱗ビンビンなので。
GM:あ、はい。
ルシェド:死ぬんじゃね!?
ラグ:殺す気満々でしょ。
コロコロ……【1・4=5+7+1 達成値13 キング/攻撃成功】
コロコロ……【3・6=9 達成値9 テンデ/回避失敗】
コロコロ……【1・2=3 5+8(威力+筋力ボーナス) ダメージ13】
この時点でテンデのHPは残り6点、風前の灯となった。
さらに、ツヴァイは運命変転を宣言、ダメージロールのダイス目が反転し、11となる。ツヴァイは装備の効果でクリティカル値が10以下になっているため、クリティカルが発生、追加のダメージダイスロールを行う。
コロコロ……【3・5=8 10+19(威力+前のダメージ) ダメージ29】
ツヴァイ:「下がれ、下郎!」……29点!
GM:うわー。
ラグ:うわー。
ルシェド:うわー。
GM:と、とりあえずHP0になります。-7からの生死判定です。
コロコロ……【1・6=7 生存】
ツヴァイ:あ、-7で生きてる。
GM:あー、良かったー! これで証言できる!
ツヴァイ:え、証言?
GM:ほら、みなさん今、誘拐犯の疑惑がかかっているじゃないですか。
ルシェド:あ、そっか……ミエルを救出して、ハッピーエンドのつもりだった。
ツヴァイ:ミエルが公王陛下に説明してくれるんじゃないんですか?
GM:誘拐の嫌疑については、そうですね。
ラグ:他にあるんだ。
GM:同時に、「移民の過激派が裏で糸を引いている」という風説も彼とその仲間が流していたんですね。でもテンデ君は実際は魔王の手先なので。
ラグ:そのことを明るみに出すと、移民問題の解決に近づく?
GM:そういうことになりますね、こちらのターン時に、ベラベラしゃべろうと思っていました。黒幕らしく。
ツヴァイ:黒幕らしく(笑)。
ラグ:ねえ、リーダー、とどめは刺さずに放置でいいんじゃない?
ツヴァイ:まあ、無力化はしたしな。
ラグ:じゃあ、遠くから叫ぶわね「待ってリーダー! そいつには、聞きたいことが山ほどあるわ!」
ツヴァイ:じゃあ戦闘終了後に残骸を回収しよう、運のいいヤツめ。
GM:できます、というか、そうしてください。
こうして、1ターン目にして指揮官を失った敵PTは、補助魔法の恩恵を失ったことに加えて、高度な戦術を取れなくなってしまった。
以降の魔導機たちは、接近して最寄りのPCを殴るというルーチンで行動する。
戦場は殺すか殺されるか、阿修羅の如き様相を呈するかと思われたがー…。
GM:はい! 4ターン目でーす!
ツヴァイ:いやあ、平和な戦闘だった。
GM:ぐおお……テンデの補助さえあれば……ペガサスさえいなければ……。
ラグ:ツヴァイの一撃が運命の分かれ目だったわね。あ、行動終了したので、HPを5点回復しますね。
GM:さっきからデグちゃんとブルちゃんが必死で殴っているのに、ラグさんがピンピンしてる。
ラグ:あらあら、モテモテで困っちゃうわ。
ルシェド:ラグ姉さん、マジ不沈艦。
ツヴァイ:飛空挺より硬いんじゃないのかこの人。
GM:むきー! 指揮官がいないからターゲットを変更できないよ!
ルシェド:あ、そうなんだ(笑)
ツヴァイ:魔導機の知能は「命令を聞く」なんだけど、今は命令が無いからね。
GM:最初にロックオンしたラグを殴るしかできない! テンデの補助で底上げする前提のバランスだから、ダメージも出ない!
冷たき機械の悪魔たち……だったものはラグ一人にまんまと足止めされる有様。
一矢報いるべく、金銭的ダメージを与えるための自爆特攻を試みたバルバの一体も、結局ラグに向かって突進していき、デグカーグナー”だけ”を道連れに星となった。
残りの敵ユニットはツヴァイをターゲットにしている、南側のブルドルンとバルバ、各一体となった。
ラグ:バルバの起こした爆炎の中で、涼しい顔でたたずんでます。あ、5点回復。
ツヴァイ:ターミネーターだった。
GM:ああ、戦場がまるで壊れた玩具箱のよう。
ルシェド:ここ、3倍ウインドカッターかな……そしたら。
ツヴァイ:いや、待って。ラグさん、バルバ。
ラグ:ん? 私?
GM:ラグさんはバルバじゃないよ! 人間だよ!
ラグ:どうしたのGM(笑)。
ツヴァイ:バルバ(現在HP19)に魔法攻撃したら?そいつ削れば、ルシェドくんのウインドカッター1発で全滅圏内に入る。
ラグ:なるほどね、いいよ!
ルシェド:お願いしまーす。
ラグ:必中だし、ソーンバッシュで確実に削っていくか……うん、必中のソーンバッシュで確実に行こう……なんたってソーンバッシュは必中だしな!
ルシェド:必中大事。
ツヴァイ:どれだけ外したくないんだ、気持ちはわかるけども。
ラグ:必中のソーンバッシュを使います 発動ダイス!
コロコロ……【1・2=3+8 達成値11 ラグ/発動成功】
コロコロ……【1・5=6 達成値6】
*ソーンバッシュは2d6の出目でダメージ量が三段階に変化する。
1~6 魔力+4
7~9 魔力+7
10~12 魔力+13
ラグ:威力分布は+4か。【魔力+4】で12点の物理ダメージ! 必中!
GM:ああっ! 私のバルバル~ん! 3点軽減して、残りHP10点です。ぐすん。
ラグ:先生、じゃあやっちゃってください。
ルシェド:ここまでおぜん立てされたらねぇ……ファンブル絶対出すなよ俺!
コロコロ……【6・3=9+8 達成値17 成功】
コロコロ……1回転!
【5・6/4・4=11/8 6+4+10(威力+フェアリーテイマー知力) 20ダメージ】
一同:やったー! 20点!
GM:バルバも、ブルドルンもまっぷたつだー!
ツヴァイ:バルとバ、ブルとドルンになりましたね。
GM:ここまで清々しく負けると、いっそ気持ちがいい。
ラグ:もう、動いているヤツはいなさそうね。
GM:はい、敵PTは全員沈黙しました。おめでとう、戦闘に勝利です!
ツヴァイ:決まり手は《ウインドカッター》でしたね。
GM:では、アルテミシアに守られていたミエルが、走り寄ってルシェドさんに飛びつきます。そのままくるくる~っと。
ルシェド:「お、おい、うわわ」抱きとめてくるくるしよう。
GM/ミエル:「ブリリアント! ルシェドの魔法、すっごいんだから! ああ……ロマンティック……」といいながら鼻血を。
ルシェド:「うわあ! 落ち着け!」怪我してないのに血まみれになってしまう。
ラグ:「ああ……戦闘では無傷なのに、甲板が汚れていく」
ツヴァイ:「ほらな? 掃除が必要だろ?」
一同:(笑)
GM:では、恒例のあれをやっておいてもらっていいですか。
ツヴァイ:ツヴァイくんの大喜利コーナーですか。
ラグ:なわけないでしょ。ちょっと聞いてみたいけど。
ツヴァイ:戦闘終了後のあれといえば、剥ぎ取りね、了解。
GM:GMは次のシーンの準備をしておきますので。
ラグ:次? まだ何かあるの?
GM:ああ、この迷宮、まもなく消えてしまうので
ルシェド:あー、そっか、脱出イベント。完全にエンディングの気分だった。
ツヴァイ:あるある。
GM:エンディング演出、やりたいことがあったら各自考えておいてくださいね!
ミエルの心を映した迷宮「
脱出を急ぐべく、船員総出で
一同:(何か忘れているような気がするけど、まあいいか)
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