第4話 我が船は月への旅路
GM:と、いうわけで、襲撃予定地点が何者かに空襲されているようです。
ツヴァイ:思ったよりも早く仕掛けてきたなあ。
GM:橋は無事ですが、爆風に煽られた正規兵が叫び声とともに落下していきます。
ラグ:おお…合掌。
GM:現在、橋の上ではお姫様と護衛の一団、そして謎の敵勢力が交戦状態に入っています。みなさんのいる隠れ橋は、上の橋の下部にあり、ほぼ並行に架かっているものとします。
ルシェド:ここから敵は見える?
GM:飛行船から降下する様子が見えます!……えーと、みなさんは戦闘態勢なんですよね。
ツヴァイ:渋い顔してるけど、どうしたの?
GM:ま、ま、とりあえず、敵の配置は公開します。
~せっせとコマを画面に配置中~
GM:橋の真ん中にお姫様PT、そのやや西に敵PTです。
ラグ:鎧の町から、剣の町へ、東に半分渡ったあたりかしら。
ルシェド:側面から攻撃されて護衛と分断されたんだな。
ラグ:ここは奇襲をかけるべき?
ツヴァイ:GMの描写を見終わってからにしよう。
GM:フードを被った子がお姫様、両脇を固める正規兵が二名いますね。ちなみに正規兵は大半が橋から落ち、残った人員は大混乱しています。
ラグ&ツヴァイ/正規兵:「わーわー、ひゃーひゃー」「一体何が起こっているんだー」
ルシェド:兵隊さんは銃持ち?流れ弾が怖いなあ。
GM:さて、次に今回の戦闘の勝利条件を公開します。これも判断材料にして、すぐに戦闘を開始するか、あるいは準備行動を挟むかを決定してください。
<今回の戦闘のルール>
勝利条件:ムーンライトマイル号にお姫様を連れて行く
敗北条件:プレイヤー以外の勢力にお姫様を奪われる
①お姫様はまずは最初にタッチした人と同じマス入ります。敵味方関係なく、抵抗判定はしません。これを「確保」と呼ぶことにします。
②「確保」しているPC/NPCが無力化されるか、放棄を宣言した時は彼女はその場で停止します。
③お姫様の移動力は「確保」しているユニットに依存するものとします。
橋に隣接している敵方の飛行船や、どちらかの町までお姫様が連行されると敗北となります。この条件の中で、お姫様をムーンライトマイル号に連れて去ってください。
ルシェド:(勝利条件を見て)え、飛行艇呼んでおかないとまずくない?
GM:白炎玉で呼べますよ。戦闘するつもりなら、今使ったことにしていいよ。到着までは2ターンかかるけどね。
ラグ:敵の具体的な戦力は不明か……ここはリーダーの意見を聞きましょう。
ツヴァイ:即時交戦に決まってるだろう。
ルシェド:お、やる気まんまんっすね!
ツヴァイ:獲物を目の前でさらわれちゃあ義賊の名折れですよ「行くぞ!諸君」
GM:では……戦闘処理に入ります!
PCたちは飛翔する技能&乗り物を持っているので、隠れ橋から飛び上がり上層の戦闘に乱入することにした。彼らがマップ上のもっとも西側に登場した場面から戦闘開始となる。
ツヴァイ:さてと、姫が連れ攫われそうな感じなんですよね。名乗りを上げながら颯爽と登場したいんですが。
GM:じゃぁ、一太刀で倒せる演出用の賊を近くに置きますね。
ツヴァイ:「待てーい!」と言って、切られ役さんを倒しながら乱入します(笑)。「飛空艇国ジャッジメントキングダムであるっ!酔狂を解せぬ不貞の輩め、目にものを見せてくれよう」「今より我ら、誠意と礼節を持って姫を誘拐召し上げん!」
ラグ&ルシェド:ペガサスに続いて「予告の通りに、ただいま参上!」
GM:「仮面の怪盗達だわ、羽のあるお馬さんも! ……あの子は下っ端かしら」と、拍手とともに歓声が上がります。声の主はお姫様です。
ルシェド:「おっ、歓声をかけてもらってるっすよ!」
ツヴァイ:「フフフ、至極当然! よし、かかるぞ!」
ラグ:ちなみに、現在は正規兵のどっちかが「確保」扱い?
GM:姫様は今は独立したユニットです。なお、この状態の彼女は自力移動しません。
ここから戦闘開始。知力判定と先制判定を行うために、敵PTの種族を公開する。
・人間
・魔動機
・人間
・魔神
*各1体ずつ、目標値は割愛
GM:ちなみに正規兵については特殊な処理を行うので、今回は対象の対象外です。
ラグ:私、ドルイドのネイチャーマスター持ってるんです。いわゆる自然界の動植物に対して判定が有利になるんですが。今回の敵PTには対象はいる?
GM:残念ながら、今回は対象の敵はいません。
ラグ:OK、セージ技能で知力判定を振ります。
GM:一体につき一回、四回どうぞ~。
コロコロ……×4
ラグ:おっ! いいじゃない!
・腕利きの傭兵に対して 【2・5=6+3+3 達成値13 成功】
・ブルドルンに対して 【4・6=10+3+3 達成値16 成功】
・匪賊に対して 【2・5=7+3+3 達成値13 成功】
・アザービーストに対して 【5・6=11+3+3 達成値17 成功】
GM:全部の判定に成功! しかも数値が高いので……完全に弱点がわかりましたね!
ルシェド:出目が強い~。
ラグ:ほっ、良かった。
ルシェド:全部期待値以上なんて、そう無いよ。
ツヴァイ:これなら私たちは振らなくて大丈夫だな。「敵の戦力は?」と聞こう。
ラグ:「常識の範囲ってとこ」……みたいな?
GM:では次に先制判定、目標値は14です。
ラグ:ふふふ、14なら……もらったわね!
ツヴァイ:そっか。ラグさんはアレ持ってるもんね。
ラグ:MP5点を消費、《シャープアイタイガー》を判定時に使用します! これでファンブル以外なら確実に先制できる!
ルシェド:「出目が14未満の時、自動的に14まで上がる」でしたっけ。
コロコロ……【6・6=クリティカル 達成値17 大成功】
ルシェド:……絶好調っすね。
ツヴァイ:策を弄した挙句の無駄クリティカル、あると思います。
ともあれ、判定成功でプレイヤーが先制で行動する。
続く準備フェイズではラグが《ウイングフライヤー》を使用、半透明の大気の竜に抱えられ、飛行ユニットになる。
GM:ではペガサスに続き、竜とともに飛翔するラグを見て、再び小さな人影が歓声を上げます。「竜よ!凄い!凄いわ!」……フードの中から、キラキラした目がラグさんを見てますね。
ラグ:ちょっと似つかわしくない、にこやかな笑顔で手を振って答えます。それから真剣な顔に戻って盾を構えます。
GM:他の二人は、準備する?
ツヴァイ&ルシェド:特にありませーん。
GM:ではPL側の先攻でどうぞ。
一時、プレイヤーたちによる作戦会議。
戦術の要は、妖精魔法の使い手ルシェド。
対象を転倒させる《スネア》の効果範囲を拡大し、初手で一網打尽を狙う。
万全を期するべく事前にラグが使う補助魔法をどれにすべきか、という話し合いも並行して進めていくが……。
ここで、ペガサス乗りのツヴァイがあることに気づく。
ツヴァイ:ねえGM、これって熟練戦闘ですよね?
GM:そうですよ。
ラグ:熟練戦闘……ああ、盤上のコマ配置がそのまま位置関係に適用されるんだっけ。
ツヴァイ:であれば……(ペガサスをぺちぺち)
GM:ペガサスが何だっての……はうあっ!?
ツヴァイ:私のペガサス。ウインドステップちゃん、飛行40mで移動できるんですよ。全力移動すると3倍で120m。1マス10mだから12マス、マップの外周を回って10マス先の姫のいるマスに行けるんですけども。
ルシェド:はい。
ラグ:はい。
GM:はい。
ツヴァイ:交戦しないで、救出できちゃう(笑)。
ルシェド:これ姫を「確保」で終わりだっけ?
GM:「確保」して自軍の飛空艇まで連れて行かないと駄目です。
ラグ:というか、《ラタイトランナー》を唱えて移動力を上げれば、私も普通に行けた。簡易戦闘だと思い込んでいたな~。
一同:(笑)
ツヴァイ:GMが許可してくれるなら……って感じなんですけど。ダメなら正々堂々戦いますし。
GM:いやぁ~、どっちでもいいかな。強いて要望を上げるなら、格好良く攫える方でお願いします。
――目にものを見せるって宣言してましたよね?byルシェド
――舞台役者と義賊にはアドリブの才能が必要なのだ。byツヴァイ
GM:では、あらためて、行動の宣言をお願いします!
ラグ:はい、まず補助動作でブルドルンに《パラライズミスト》、対象の回避-1。そして主動作でツヴァイのペガサスに《シャープアタッカー》をかけて……行動終了。今回は補助に徹するわね。
ツヴァイ:ウインドステップに力がみなぎる!命中力アーーップ!
GM:続いてはルシェドさんかな。
ルシェド:きっちり仕事させてもらいますよ! まず、東に1マス移動します。
GM:ほい。
ルシェド:この位置から補助動作。賦術の《クラッシュファング》をアザービーストに撃って……主動作の《スネア》を範囲拡大してあと二体を対象に取る!
GM:ではダイスロールどうぞ。
ルシェド:必要なダイスロールは《スネア》だけなので……。
コロコロ……【4・4=8+8 達成値16 成功】
ラグ:全員の抵抗を抜いてる!
ルシェド:「よっしゃあ! 足元注意、這いつくばっちまえッ!」
GM:大地がうねり、悪漢の足をとらえ、はらいます。さっきまで足元にあった地面が突如として顔の前に現れ、ようやく彼らは自分たちが転倒したことに気づきました。
《スネア》によって、ルシェドはアザービースト、匪賊の傭兵、ブルドルンの3体を転倒させることに成功した。残る敵戦力は腕利きの傭兵一体のみだが、それには目もくれず、ペガサスに乗ったツヴァイがお姫様の奪取に向かう。
ツヴァイ:転倒していれば移動力も下がって追ってこれないんじゃないかな?
ルシェド:そうなんじゃないの?
ツヴァイ:移動妨害というルールがあるんです。普通は進路上に敵のコマがあると移動途中で止まってしまうんですよ。
ラグ:橋の外にも妨害できるの?
GM:できないですね~。足場がない。妨害する前に崖の下です。
ルシェド:でもツヴァイは飛んでいるから普通に行ける……これに関してもGMの裁量に委ねるのがいいと思いますよ。
GM:ふむむ……じゃあ、単騎で突出するなら相応のリスクを背負ってもらおう。敵のターンの最初に機銃掃射を受けてもらう!
ラグ:敵の飛空艇からの攻撃ですね。
GM:はい!
ツヴァイ:わかりました、銃撃どんと来いで姫様のもとへ。
GM:その意気や良し、では移動どうぞ。
ツヴァイ:「行け、ウィンドステップ!」って言って全力移動です。外回りで行きますね。
GM:ちなみに、飛空艇の攻撃は2D6だけど対人間だから威力30として……8回も撃てないな。側面を向けてるから4回にして……射線が通る二門を使う。ガン扱いで物理ダメージの機銃をツヴァイに対して二回撃ちます。
ラグ:命中はどうなるの?
GM:飛空艇に乗っている人の数値で判定ですね。
ルシェド:(ダメージ期待値を計算して)おお、痛い痛い。
GM:あのね……本当はここ、飛空艇同士の戦いを想定してたの。なのに、みんな生身で戦闘に突入しちゃうんだもん!
ツヴァイ:あ~、敵の船を目撃した後で、プレイヤーがムーンライトマイル号を取りに戻る想定だった。
ラグ:飛べますからね(笑)我々は。
GM:飛空挺同士の撃ちあいを背景にかっこ良く攫って欲しかったの……。
ルシェド:だからリプレイの冒頭で渋い顔で戦闘の意思確認をしてたの(笑)。
GM:とんだ伏線回収になってしまった、ぐぬぬぬ。
ラグ:とはいえ、当たれば安くはないし。最悪、運命変転の使用も考えなきゃね。
ツヴァイ:じゃあ、マップの下方を回って……最終的にここ。
GM:はい、お姫様のマスに到達ですね。
ツヴァイ:姫様の「確保」にはターン消費が必要?
GM:いや大丈夫です。到達したターンでピックアップできます。
ツヴァイ:はーい、ええと、何て声をかけようかなー。
GM:ではあなたが悩んでいると、フードの中から少し緊張した様子の声が発せられます「わ、私を、どこまで連れて行ってくれるの!?」
ツヴァイ:ふふふふ………昨日、決め台詞を考えていたのに忘れちゃった。
一同:(笑)
GM:目の前の女の子は、途端に不審そうな素振りを見せます。期待した答えが返ってこなかった、そんな様子ですが?
ラグ:リーダー、ここは合言葉よ。
ツヴァイ:おっと、無作法だった。「我が船は月への旅路を保証しております。君が望むなら月まで連れて行きましょう」と告げます。
GM:では、彼女は緊張の面持ちで握り締めていた手を開き、あなたの手をとります。お姫様はローブの下でふくれっ面をして「なんで、素敵な合言葉に付け足すの? でも、いいわ。攫われてあげる」と文句を言って、鞍の後部に飛び乗ります。
ルシェド:仮面をつけた男がペガサスで攫う……どういう絵面だ。
ツヴァイ:「はいよーウィンドステップ」「ひひーん」
ラグ:「あなたが攫う所を私は見たかったのに~」
ルシェド:「あんな馬を持っていたらズルいっすよ~。」
GM:(笑)
ラグ:「大丈夫、大丈夫。船の中に乗ってしまえばチャンスは平等よ」
ルシェド:「とりあえず、前見ましょう前!」
GM:(ビショップというより、将棋の香車だなあ)
ツヴァイ:行動終わり!ゆうゆうとタンデムしてまーす。
GM:さて、ターンのスキマですが、ここに正規兵×2の手番を挟みます。どちらの勢力が先制したかに関わらず、このタイミングで彼らは行動します。
ツヴァイ:おっと、ここでですか。
GM:正規兵は混乱しているので、とりあえず戦場で一番弱っている奴を撃ちます。
一同:はーい(笑)。
GM:と、説明したものの、誰もダメージを受けてないから……じゃあPC内で最大HPの低い人を撃つね。
ツヴァイ:(エネミーを指して)あいつらは倒れてますよ?狙いやすいよ?
GM:だって、PCサイドは明らかにお姫様をさらった勢力だし?
ラグ:お姫様の了解つきなのに~。
ツヴァイ:正規兵、お姫様が乗っているのにこっちを撃つの?
GM:撃てないよ(笑)。
ルシェド:ですよね(笑)。
GM:だから撃てないな~って見てる。かわいそう。
ラグ:戸惑っている正規兵たちの尻を叩いてあげよう「何やってるのあなたたち!早く姫様の敵をなぎ倒しなさい」って声をかけます。
GM:じゃぁ、正規兵は命令に弱いので「はいっ!」ってなっちゃう(笑)。
ルシェド:完全に動揺してるなあ。
GM:そりゃ動揺しますよ。側面から爆撃されたと思ったら、次は正面からペガサスに乗った仮面の男が姫様を攫っていっちゃうんだもの。
ツヴァイ:「正規兵の諸君、ここまでの護衛ご苦労であった。ここからはこのキングが預かろう!」ってねぎらっておきますよ。
ラグ&ルシェド:(笑)
GM:やっぱツヴァイを撃っておいた方がいいかな?
……この後の匪賊の雑兵に対する正規兵×2の攻撃は、それぞれ、9点のダメージとファンブルという残念な結果に終わった。そして、ターンが敵側に移る。
――彼らの給料査定が心配ねbyラグ
――撃つように背中を押したのはラグさんだったような?byルシェド
まずはGMからの宣言どおり、最初に敵側の飛空挺が二回の機銃掃射を行うが、ツヴァイは二度の回避ロールを成功させた。
――悪運の強さには自信がある。 byツヴァイ
そのまま個別のエネミーの手番となる。*転倒した三体は起き上がる動作のみで行動終了。《スネア》の対象をはずれて姫の「確保」に向かう腕利きの傭兵だったが……。
*マスタリングのミスでこけないはずのブルドルンが何故か転倒してます。
GM:傭兵さんだけ動けるもん!
ルシェド:流石、腕利き。
GM:腕利きの傭兵さんが2マス動いてぇ……ああ、ダメだ! ここに入ったら《スネア》が届いちゃう。(しぶしぶ、コマを正規兵のほうに動かす)
ツヴァイ:そっちに行くんだ(笑)
GM:だって《スネア》への回答が無いんだもん。助けて~正規兵~。
一同:あっ! ははは(笑)
ラグ:地面に降りて勝負してあげてもいいわよ?
GM:ふんがー! 《スネア》が当たっちゃうの! 腕利きの傭兵さんはそっち行けないのっ! ターン終わりっ! 何これっ!!
一同:(笑)
ラグ:よし、GMに再度確認しよう。うちらの船はあとどれくらいで着きますか?
GM:2ターン目の開始時に来ますよ。
ラグ:なるほど。
ツヴァイ:じゃあもう実質的に戦闘終了か。
GM:派手に戦って貰うつもりだったのに……主に飛行艇に。
ツヴァイ:戦うつもりはあったんですけどね。
ルシェド:俺も乱戦中に派手に突撃すると思ってた。
ツヴァイ:ペガサスをぶっこみました!
ルシェド:結果的にスマートでしたよ。実に怪盗らしい。
ラグ:ある意味、一番いい怪盗ぽさだったね。
ツヴァイ:ちっちっ、義賊だよ我々は。
GM:では時間を進めて……マップの上の方から飛空艇がやってきます。ムーンライトマイル号が、谷に吹く風を切り裂きながら迫ってきます。
一同:おぉ~かっこいい。
GM:航路は直進、橋を支える支柱の間を目指しています。橋梁の下に船体が潜り込んだかと思うと……。
ラグ:映画とかでよく見るシチュエーション!
ツヴァイ:「月への船が時間通りに来ましたぞ」とか姫様に言ってみたりして。
GM:急停止用の非常弁を解放する音が響き、反対側の欄干の下に、見慣れた甲板が現れます。橋から甲板に降りると勝利条件達成ですね。
ツヴァイ:では、ペガサスの首をそっちに向けて降下……帰還でーす。
ラグ:私はこのまま飛んで帰還するとして……ルシェドにも《ウイングフライヤー》をかけましょうか。
ルシェド:ありがたくいただきまーす。
ラグ:「ビショップ、先に行くわね」と彼に魔法を掛けながらストンっと降りますね。《ウイングフライヤー》のMPを追加で消費。
ルシェド:「待ってくれよ姉さーん!」といいつつ、帰還します。
GM:はい、戦闘終了なのでーす。
ツヴァイ:やー、強かったですね我ら!
GM:強すぎてびっくりしました(笑)
ラグ:正直、血を流してぶん殴りあうよりも怪盗らしい動きをしていて、私は好き。
ツヴァイ:《スネア》最強魔法でしたね。
ルシェド:自分の活躍ぶりにびびった。
ラグ:MVP待ったなしよ。ぶっちゃけ、今回の立役者はルシェドですからね。
神の加護か悪魔の助けか(あるいはGMのうっかりか)、飛空挺国ジャッジメントキングダムは、わずか1ターンで敵も味方も無傷のままにお姫様を連れ去ると言う離れ業をやってのけた。
幸先の良い緒戦を飾った面々は、上機嫌のまま船内の操舵室へと移動する。
GM:さて、操舵室です。航海士のルード君が巡航速度への加速を行うために機関部に指示を出しています。
ツヴァイ:「ルークの時間はいつも正確だな」
GM:「俺はルードだ、毎回、わざと間違えてるだろリーダー」と、背を向けたまま返事が返ってきますね(笑)。
ラグ:外見の設定あるのかな、四角い顔だから
GM/ルード:「だから、俺はルードだ!」と、噛み付きながらも「首尾は上々だろうな」と聞いてきます。
ルシェド:そうそう、お姫様。今はどこ?ペガサスと一緒かな?
GM:では、「わあ……!」と感嘆する声がしますね。みなさんの後ろからです。
一同:振り返りまーす。
GM:そこには、フードを被った小さな人影が操舵室の窓に張り付き、流れる景色に見とれていました。そして、みなさんの視線に気づくと彼女は……。
ラグ:ごくり……。
GM:フードを下ろし……。
ツヴァイ:ざわ……ざわ……。
GM/姫:「お城があんなに小さく見えたの始めてだわ! 月への招待ありがとう!」彼女はぴょんと飛び上がった後、皆さんに向けて静かにスカートの裾を上げてお辞儀しました。
——こうして、謎の勢力の横槍を一蹴した俺達は、無事に姫様をさらう事が出来た。「ひ、姫さまあああ!」って叫んでた兵隊さん達にはには申し訳ないけど、別に姫様をどうこうする気はないので許してほしい。それにしても、橋を派手に攻撃していた連中は一体何者なんだ……?
byルシェド
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