会話:TSした友人との一夜
「……結局、お前はショウってことでいいのか?」
「いんじゃね? 知らねえけど」
「適当すぎるだろ……」
「いやそんなことよりさ、困ったことがあるんだよ」
「なに?」
「ノリで美少女になったはいいんだけどさ、よく考えたら不便じゃね? これ」
「ノリだったのか、お前……」
「大学に通っても成績つくか微妙だし、身分証明ができないから色々問題ありそうじゃん」
「そんなの、性転換の手術を受けたってことにしとけばいいんじゃないか?」
「でも、手術の証明書とかないぜ? 戸籍関係は絶望的じゃね?」
「……確かに」
「これからどうしようかな、俺……」
「ボクもこれからどうしたらいいのか……」
「お前は探せばいいんじゃね? 死にたくない理由を探せって言われたんだろ?」
「それ探し出したら今度こそ殺されるだろ」
「ああ、そういえばそうか……。しかしあの骸骨温情あるのか冷酷なのかよくわからないな」
「……死神なのかな、やっぱり」
「死神にしてはなんか押し売り感が強いけどな」
「ああ、ちょっとわかる。セールスみたいな?」
「死神というか、死ね神?」
「なんだよそれ」
「問答無用で死を与えるんじゃなくて、死ねって迫ってくるから死ね神。あいつの呼び方これにしようぜ」
「呼ぶ機会がない方が嬉しいんだけど」
「それもそうか」
「……」
「……」
「お前いつまで自分の胸揉んでるの?」
「お前も揉む?」
「も……まない」
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