第2話 お母さん、困惑する
「お母さんー!」
ブレサルは家に帰ると、縫い物をしているシャロールに駆けて行く。
シャロールは、お母さんだ。
「あら、ブレサル」
「もう帰ってきたの?」
シャロールは優しく微笑みかける。
「うん!」
「それで、スキルはなんだったの?」
「わかんない!」
ブレサルが無責任に言い放つので、シャロールは困惑している。
「……どういうこと?」
「あのね、なんかお話できるんだ!」
「お母さんと同じ能力かな?」
それとは違うんだが……。
ちなみに、シャロールのスキルは「話術」だ。
詳しくは前作参照!
「違うって言ってる!」
「誰が?」
シャロールはますます困惑している。
「頭の中にね、声が聞こえるの!」
「ふ〜ん」
わかったような、わかっていないような返事をシャロールがする。
これは適当にあしらわれているのかな?
「お父さんに会ったよ!」
「あら、仕事中じゃないの?」
「ぼくのスキルがよくわかんないから、お父さんが来たの!」
「ブレサルのスキルはそんなにすごいスキルだったのね」
「たぶん!」
うむ、すごいスキルだ。
「ほら、すごいって言ってる!」
「ブレサルの……頭の中で?」
「うん!」
「面白いね!」
シャロールは諦めたのか、納得したのか元気よく返事をした。
その後、ブレサルはいつものようにお家で遊んだり……。
――――――――――――――――――――
「今日は算数のお勉強よ」
「うぅ……!」
「こら、ブレサル!」
「逃げちゃダメよ」
シャロールはブレサルを捕まえて、テーブルに座らせる。
「ほら、えんぴつ持って!」
ブレサル、がんばれー。
「ちぇー」
「一つ十ピローのリンゴを……」
――――――――――――――――――――
そして、夜。
ブレサルはもう寝てしまっている遅い時間に佐藤は帰ってくる。
「今日ブレサルが来るのは知ってたんだが……」
「まさか会うとはな」
シャロールは佐藤の話を一通り聞くと、こう尋ねた。
「ねぇ、佐藤」
「ブレサルのスキルってすごいの?」
それは私も気になるね。
「ああ、前例がないんだよ」
そうだろうね。
「それって、私達みたいね」
「遺伝したのかもな」
「ブレサルはすごい子になるぞ〜」
「佐藤の子供だからね♪」
「シャロールの子供だからだよ♪」
うげっ。
イチャイチャしやがって。
「シャロール……」
ぎゃー!
こんなの描写できない!
今回はここまで!
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