メイドとの初朝
「ご主人様、ご主人様、朝ですよ起きてください。」
誰かに呼ばれていた声が聞こえた。その声は鈴を転がすような声でとても暖かかった。
その暖かさで目を開けようとすると
見覚えのある人の顔が真上にあった。
「むー、ん?え、なんで、僕の部屋にいるの?」
「ふふふっ。おはようございます!ご主人様」
「ふふふっじゃなくて!」
誤魔化そうとしてるのを探りを入れてみると
「昨日ご主人様の家に明日行くと言いましたではありませんか」
「けど、朝からいると思わなかったよ」
「迷惑、でしたか?」
ご主人様に嫌われるなんて死んだ方がマシです。もし嫌われたら全力で仲を取り戻しますが拒絶なんてされたら間違いなく死にます。
「そんなことないよ、おはよう梨乃」
否定して、挨拶した
「はぅっ、ご主人様そ、その名前の呼び方///」
「そうだよな、いきなり呼び捨てなんてごめん、」
やっぱりそうだよなどれだけ好意を持たれていても、呼び捨ては失礼だよなぁー
何故か梨乃が少し頬を赤くしていたので、聞いてみた。
「どうした、熱でもある?」
「い、いえ//あの、とても言いにくいのですが、呼び捨てにされてとても興奮してしまいました。私の夢はご主人様のモノになることですから///」
「そ、そうか熱はないんだな?」
「はい、もし熱があったとしてもそれはご主人様の前だからだと思います」
「?」
そう、優希は梨乃の性癖には鈍感なのだ。
「ところでご主人様、朝食ができていますのでどうぞ一回へお越しになってください。
その前にお着替えでしたね御召し物を取りますね」
「ちょ、ちょちょちょ!なにやってるのー!」
着替えを置いてくれるだけかと思ったら梨乃が、両手を僕の腰に触れて
僕のズボンを脱がしてきたのでびっくりした
「?ご主人様のお着替えのお手伝いをしようかと思いまして。」
「それとも、いや、ですか?」
「ご、ごめん、これだけは恥ずかしくて無理なの!」
上目遣い&涙目の最強の姿勢で言ってきたけど、恥ずかしすぎて流石に断った。
優希は体育で男子だけのところで着替えるのすら恥ずかしいくらいなのに女の子に着替えを手伝ってもらうのはハードルが高すぎた。
「そうですか、少し残念ですけどご主人様がそうおっしゃるのならやめておきます」
着替えが終わって一緒に一階へ行く時に言われた。
「手伝って欲しい時はいつでもなんでも言ってくださいね」
梨乃が作った朝食は、今までの僕の食卓とは天地の差ほどだった。
栄養バランスを考えかつ僕の好きなメニューだった。
盛り付けも皿配置も朝ごはんとは思えないほど完璧だった。
「ご主人様にあうかどうかわかりませんが。どうぞお召し上がりください」
絶対美味しいと思ったから丁寧に座り丁寧にお箸を持って食べてみると今まで食べたことのない、味と食感だった
「おいしいよ!梨乃!めっちゃうまいー!」
美味しすぎたので僕は思いっきりの笑顔で前を見ると梨乃はいなかった、あれ?と思って後ろ向いて見ると、顔を紅潮さして、今にも蕩けそうだった。
梨乃は優希の食事中は後ろで優希の食事姿を堪能していた。
「どうしたの?」
「い、いえ///ご主人様の笑顔でありがとうと言われたので思わず悦に浸っておりました」
「ご主人様の好みでよかったです、ご主人様のことだけを考えて作ったので愛もとても入ってます♡」
料理中は優希のことだけを考えてこの、おいしいをもらうために朝早くから作った。
「こ、これ夢じゃないかなほんとに美味しすぎるんだけど」
「夢じゃ、ありませんよご主人様、現実ですよ」
「じゃあ、毎日これからもこんなに美味しすぎるな作ってくれるの?」
「はい!、私の料理は全てご主人様のために使っていますのでご主人様が私を拒絶しない限り一生一緒ですから、ちなみにわたしからはご主人様を離すなんて、ご主人様が犯罪を犯しても、どんなことされても私はご主人様の味方ですから。」
「う、嬉しいけどもっと自分のことも大切にしないとだめだよ?」
あり得ないほどの信頼と好意を抱いていても梨乃にも幸せになってほしい。俺なんか構ってるのは疲れると思うから、自分の時間は自分のために使うべきだと思っている。けどそんなこと言われたら嬉しい。
梨乃side
いま、ご主人様が俺なんか構ってるのは疲れるからって私の心配してると心で思ってると心を読んだ。
ご主人様のことならなんでもできるし、なんでも知ってる。ご主人様の心を読むなんて簡単なこと。
ご主人様は何を言ってるのか私には分からなかった。私の時間なんてないですよ。2度もご主人様に命を守られた、助けられた、2回分の人生を救われた
その時間は約160年分ほどだろうか、1回目守られて80年分2回目80年分、あなたはそれだけではない、私の人生を明るくしてくれた救ってくれた助けてくれなかったらこの世に私はいない。もう、恩返しなんて話ではない。恋だってしてしまってるし。
それだけして何もない自分などと思ってるご主人様、
ありえない、何もないわけがない誰か否定しても私だけはどんなご主人様でも肯定する。
私は絶対ご主人様を肯定するし、信じている。
梨乃side終
「いえ、私は心の底から好きでやってるので、何も問題ありませんよ。ご主人様の世話するのが趣味で
ご主人様のことを考えるのが性格ですから。」
「そ、そうか」
少し頬が熱いけど頷くしかなかった。
「ふー、ごちそうさま!美味しすぎた、朝からこんな贅沢できるとは思ってなかったぁ」
朝からこんなに、豪華で美味しすぎたのでもう何回でもおいしいっていいたい。
「ご主人様にそう言ってもらってこれ以上のない喜びです」
そういば今日休みだから梨乃めっちゃ暇になりそう
「今日、休みだけど梨乃は大丈夫なの?」
「は、はい?なにがでしょうか?」
本当になんのことかわからなさそうにしていた。
「も、申し訳ございません物分かりが悪くて」
「いや、梨乃 そんなことないよ」
「ありがとうございます」
「その、俺今日休みだから暇なんじゃないかなぁーって」
「いえ、そんなことは1ミリもございませんよ、ご主人様が一日中家にいるのですから私は幸せで狂ってしまいそうです」
「僕もこんなに可愛くて優しい梨乃がいて幸せだよ」
梨乃は不意打ちをくらったように
「はぅっ!、ご、ご主人様///う、嬉しいですけど私は、か、可愛くなんてありませんよぉ、けど嘘でも嬉しいですぅー」
少し照れながら言ってた。
梨乃だけに、舵を任せるのはモヤモヤするので
皿洗いをしている梨乃に向かって顔を向けた、
梨乃の皿洗い姿をよく見ると
メイド服を着ていて、姿勢は正しく下を向いて美しかった。
梨乃s
ん?!、ご主人様のなにかを感知したので皿洗いから顔をあげると、こっちを見て心配そうに見てきている私は立ってるけどご主人様は座っていたので上目遣いに見えて、私は体のあちこちがヤバくなった
今すぐご主人様を襲ってあんなことやこんなことをはじめたい。
ご主人様になら本当になにされても嬉しいから誘惑してーーーー とかいろんなことを考えていながら宙に浮いてるような感覚を味わっていた。
私情はさておき、ご主人様のお手を煩わせる訳にはいかない。私はご主人様に使われるのならどんなことでも嬉しいけど、ご主人様のためになるこの料理や食器洗い、洗濯に掃除 こんなことができるのは
嬉しすぎる。
「ありがとうございます、でも大丈夫ですよご主人様これは私の趣味なのです、どうかお気になさらず」 皿洗いを一旦止め僕の前まで来てお辞儀して言ってきた。
「分かった、けどしんどくなってきたらいうんだぞ?」
やっぱり心配なので一言だけ言った
「ご主人様はやっぱり優しいですね、ありがとうございます」笑顔で応えてくれた。
私はご主人様に一生寄り添って支えていきたいと、
改めて思った。
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