少女との出会い
ある夢を見た、
中学2年の自分と全く同じの場面だった、前を見てみると視界がバグったゲーム画面のように荒かった、音だけが鮮明に聞こえる
突然はっきりとした視界ではないのに体が操作されてるかのように動いた
今、少しわかったのは車が通っていることだけ。
「ーーーーーー危ない!」
僕は何故か思いっきり前進して手を誰かに伸ばして突き飛ばした。
そう僕は記憶がないのだあの頃僕は中学校の帰り道
その日も今日の帰りみたいに暗くなりかけていた、
ぼーっと帰っていると、銀髪で、長い髪の後ろ姿はそれはもう美しくて可愛らしい僕と少し上ぐらい年齢で同じ身長の人が下を見ながら歩いていた。
僕はおもわず助けたいと思って飛び出した、
だって僕のように誰かを交通事故で亡くしてほしくなかったから、その人がいるだけでどれだけ幸せか
経験した僕はその寂しさを知ってるだから飛び込んだ。
飛び込んだ後、少しだけ意識があった
その少女は語った僕を呼ぶ声はよく覚えてないけどこれだけは聞こえた少女は涙を流しながら「私は、鈴本梨乃《すずもとりの》と、言います。助けくださっ、てありがとう、ございます。あなたが目覚めて少したったら私の全てをあなたに捧げます、私を助けてくれるなんてあなただけ、ーーーーーーーー、ーーーー、ー、ーーーーー」「大好きですよ...ーーーーーー」
本当に大切な部分しか聞こえなかったが、僕は人を助けることができたようだ。それだけで飛び込んだ甲斐があった...
「pppーppp」
アラームが鳴ってる音が聞こえた(あーもう朝か、もう少し寝たいけど学校へ行かないとな)
すごい眠気とだるさを耐えて朝ごはんを用意した
朝ごはんは昨日コンビニで買ったサンドイッチとヨーグルト、誰か作ってくれたらなぁと思いながらもそんなわけないかと思い家を出た。
学校は私立で学力は高い方だ。
電車通学なので学校までは1人で登下校している。
「よっす、おはよー」「おはよー」
喋っているのは友達の山本 晴人(ハル)と橋本 蓮(レン)だ。
1日のスケジュールはHRで英単語テスト
そっから8時間授業がある
授業づくしだ。
「きりーつ、礼、さようなら」
「やっと終わったなー」蓮が言ってきたので僕も相応疲れているせいかそうだなーとしか言えなかった、この時間になると夏でも暗くなるほどだ
今日は寄り道して帰った
その帰り道周りは暗く人通りは少ない、今日は別の中学の時の下校路で帰っていた、とても懐かしかった木が生えてる場所、公園があって、そして、、、、、その続きが出てこなかった、
立ち止まって目を瞑り思い出してみる「イッテ!」言葉に出るほどの頭痛がした、どうやらアニメの世界みたいに思い出せないようだ。こんなふうになるとは思っていなかったし、少しラッキーに感じた。
ずっと目を瞑っていたので開けてみると
(え?びっくりしたぁ、え、なんや?)
僕は驚いても口に出ないタイプで内心は驚いている。
「ずっとお待ちしておりましたわ、私をお助けになってくださったただ1人のご主人様」
前に見た事あるようなないような、近くで見ると身長は俺より少しだけ低い黒髪で髪は束ねられていてとてもかわ、いやそんな表現では表せないほどの美少女が前にいた。
それにしてもご、ご主人様?嘘、だろ僕そんな言われることした覚えないし、確か小説とかではヒロインを助けてそのようになる感じだったのは覚えているけど、僕に人を助ける勇気なんて1ミリもない僕が物語の主人公になれるわけないこんなに取り柄もないのだから。
「え、えーとどういうこと、かな?」
「お忘れになっていらっしゃるのですね、それもこれも私を救ってくださったためでしょう、ですが聞いてください、私はあの時のあなたに助けられたのは事実です」
迷いのない真っ直ぐな目線を僕に向けてきた、
「僕記憶がないんだ、その、ごめん」
「あの、これであなたと初対面じゃないって分かってもらえますか?中島優希様、16歳で身長164cm
、一人暮らしです、好きな食べ物はラーメン、嫌いな食べ物はきのこ他にもご主人様のことならなんでも知ってますよ。」
最後はニコッと笑顔で言ってきたので少しドキッとしてしまった、「うん、なんとなく分かったよ」
「あと、その」
もじもじしながらこちらをちらっと向いてきた
(やばい、めっちゃ可愛いんだけど)
「私、ご主人様の好きな女性のタイプの格好になってますよね。」
頬を赤くして言った
よく思えばそうだ、推しのアニメキャラもこんな感じだった。
なぜ、知ってる!最高じゃないか。
最終確認、これだけ言われても正直これはとても勇気がいるなぁ
NOと言われればヘコむしけど気になるしけどご主人様って言ってくれてるし、えーい!いっちゃえ
考えてる間その子は心配そうに顔をのぞいてきた
僕は覚悟ができた、
「あ、あの!確認ですけど僕のこと好きですか?」
僕は言ってしまった恥ずかしさで顔を俯いてしまったけど、彼女は即答した
「はい、大好きですよ、愛してます。あなたのために生きて、あなたにすべてを捧げたいです」
予想を大きく曲がりすぎた答えにびっくりした。
え、まじかよこの子。
「理由を聞いてもいい、かな?」
聞いてみると、僕の記憶の穴が塞がるかのように、教えてくれた、
「も、もしかして、あの事故の時の子なの?」
「はい、そうですよご主人様の記憶が戻り、とても嬉しくて涙が、」彼女は本気で泣いてたいた、
そう本当にこの世に絶対ないと思ってたアニメの世界の魔王の配下ぐらいの忠誠心というものが高すぎて。僕のことが好きすぎる女の子だった
「改めましてご主人様、私鈴本梨乃はご主人様に仕えたいのです、ですので明日からご主人様のお家に住んでよろしいでしょうか」
「え?いいの?」
「はい、私はもうご主人様いえ、中島優希様以外に考えられません、私の全てはご主人様のものです、ですのでお好きなように使ってもらっても構いません、むしろ好きに使ってくださいそれが私の喜びですから」
「な、ならいいけど、えっと本当に僕で良いの?」
「はい、ですのでどうかよろしくお願いします」
梨乃は綺麗な姿勢で頭を下げて言ってきたのでもう断る理由もなく
「じゃあ、よろしくお願いします」
そういうと、梨乃は笑顔になり、かわいいと思った、あとほんの少しほんーーーの少しラッキーと思った。
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