5章:魔法街騒乱
5-1.魔導推進庁
ギルドのランクアップクエストをクリアして、Cランクに昇格してから約1ヶ月が経った。
それからの魔法学院生活は順調だ。
俺は龍人化【破龍】を使った魔法陣剣士の戦い方を模索中だ。なんつーか…思いついた時には名案だって思ったんだけど、イマイチしっくり来ないんだよね。何が違和感かって言うと、普段の魔法陣展開魔法を使った戦い方にブーストが掛かってるだけっていうか…。使える魔法は2段階目まで上がるけど、結局の所、本当に強い人と比べると火力不足なんだよなー。まぁ焦らず色々試すしか無いかな。
俺の周りの人達も着実に強くなってる。
遼は属性【重力】を使えるようになった事で、戦術の幅が広がったみたいだ。重力弾の着弾による加重効果は…体験させてもらったけどヤバい。マジで体が重くなる。中距離タイプの遼は、近距離タイプの相手と戦う時に間合いの確保に苦戦してたイメージがあるけど、この重力弾を当てる事で、そのウィークポイントがほぼ解決できる。…反則だろ。
とは言っても、無詠唱魔法による身体能力強化とか同様の効果を得るスキルの使用で中和も出来るから、絶対では無いんだけどね。
火乃花は父親の火日人さんと特訓を続けながら、討伐クエストで実践積みまくってるから、もう手が付けられない。あ、因みに時々討伐系クエストは俺も連れ出されてる。この前はエレメンタルウルフ討伐クエストで、1時間の討伐数を勝負したんだけど…火乃花が30体、俺が15体で完敗だった。2分に1体倒してる計算なんですが。
ルーチェは卒なく強い。オールラウンダーって感じかな。強いて言うなら飛び抜けた所がないけど…視点を変えれば弱みがないと言う点で飛び抜けてる。いつものほほんとしてるんだけど、最近は時々考え込んでる姿を見るようになったかも。ロジェスの件で力不足を痛感して、どうやったら強くなれるのか考えてるんだろうな。
ま、そんなこんなで皆が強くなる為に努力を積み重ねている。
…ん?クレアはどうしたって?そうだな。治癒魔法が使える格闘家は怖い。って感じかな。あんなに可愛いくてスタイルの良い子が格闘で迫ってきたら困っちゃうっしょ?……冗談は置いておいて、クレアは格闘術に磨きを掛けているのに加えて治癒魔法以外でパーティに貢献できる方法を探してるらしい。近接戦闘と回復が出来れば、それだけで優秀な戦力だと思うんだけどな。
まだ忘れてるって?……あぁ。ルフトか。そこはノーコメントで。想像通りだよ、想像通り。戦闘センスの塊だもんな。魔法とかどうやって特訓してるのか教えて欲しいよ。
とまぁこんな感じだ。
魔法街に来てから金欠、ギルドクエスト、装備新調、アウェイク事件とか諸々でドタバタしてたから、初めて学院生生活をゆったりと謳歌出来ている。
とは言っても、魔法の授業はラルフ先生もキャサリン先生もスパルタだから大変だし、座学は眠いしで退屈はしていない。いや、眠いは退屈か?
「おい。龍人。何で俺の紹介しないんだよ!?」
対人戦の授業を眺めながら、隣に座る男が俺の脇を小突いてきやがった。
「なんだよ。全然活躍してないじゃん。多分名前すら忘れられてるよ。」
「はぁっ?俺は人気キャラ投票で5位だぞ!」
「いや、そんなんやってないから。てか、名前なんだっけ?」
「こんにゃろう…バルクだよ!」
「あ、そうだった。」
「ったく。ほら、ちゃんと俺の紹介しろって。」
「分かったよ。」
バルクは…いや、マジで活躍してないんだが。俺の記憶だと入学試験の時にテロ防止作戦で一緒に行動したくらいじゃないかな。あとは……駄目だ思い出せない。一緒に授業を受けてるし、格闘センスは高いから存在感が無いって事は無いはずなんだけど。主要どころで俺の近くにいないからな。しょうがない。
他にも聞きたい事があるって?
…火乃花との関係性?……どう言う事だ?
……あぁなるほど。俺の過去を知って「一緒に戦いたい」って言ってくれたからって事かな。
そこに関しては大きく変わった事はないかな。強いて言うなら、さっきも少し触れたけど火乃花とギルドクエストを受ける事が多くなった位だ。あとは、ちょっとだけ前より優しくなった気がする。ま、一緒に行動する事が多くなったから、前よりは仲良くなったかも。まぁそんな程度だよ。
お、対人戦が全部終わった。
ラルフ先生の周りに全員が集まってくる。
これから本日の授業の総括だ。
いつも「魔法の使い方が甘い。もっと臨機応変にやれ。」みたいな感じだから、今日もそんな感じの内容だろ。
「おし。先ずは、魔法の使い方だが…進歩が無い。お前ら、使う属性の効果ありきで魔法使ってないか?」
…ん?今日は真面目だぞ。皆も同じ事を思ったのか、視線を合わせあう。
「その最たる例が遼。お前だ。」
「え、俺?」
「あぁ、まぁ属性魔法を使えるようになってそんな経ってないんだろうから、しゃーねーっちゃしゃーねーんだけどよ、お前、重力弾は魔弾としてのダメージと加重効果を与えるもんだと思ってんだろ。」
「そうだけど…間違ってますか?」
「いんや。間違っていない。」
え、なにそれ。間違えると思って当てた人に正解を言われた恥ずかしいやつじゃん。
「けど、正解でもねぇ。属性魔法ってのは結果として属性の効果を与えるんだよ。今は詳しく話すつもりはねぇけど、これだけは覚えておけ。今のお前らが使う属性魔法は、初歩中の初歩だ。本当に強い奴は、使う魔法が同じでも使い方が違う。頭を使え。以上!」
…えっと、つまり俺達の魔法の使い方はまだまだ改善の余地があるって事だよな。
うん。取り敢えず前向きに受け止めておかないと。
最後まで言い切ったラルフ先生は授業の終わりを伝え、その場を離れようとして俺たちの方へ振り向いた。
「あぁそういや忘れてたけど。」
さっきまでの真剣な顔が嘘のように、意地悪坊主みたいな顔してんだけど…。
「明日、1年生に新しいメンバーが増えるから楽しみにしてろ。」
突然の発表に1年生全員がざわめいた。
転入生的な感じか?こりゃぁプチっと心湧き踊るイベントじゃないですか。
「マジか!?どんな奴だ!?」
この転入生発表にテンション爆上げだったのはバルクだ。
目をキラキラ輝かせてやがる。
…こいつ、今絶対「俺好みの可愛い女の子が入ってくるぜ!ヒャッハー!」とか考えてるんだろうな。
「どんな奴かを今言ったら面白く無いだろ?男女含め全ては明日のお楽しみだ。
「くっそ!ラルフ先生意地悪だな!…でも、明日が楽しみだぜ!」
天高く突き上げられたバルクの拳を見ながら笑ったラルフ先生は「じゃぁまた明日な。」と言って転移魔法で消えてしまった。
転入生って魔法街でもあるんだな。
バルクに…は聞いても、テンションが高すぎるから…ルーチェにでも聞いてみるか。
俺は少し離れた所に座っていたルーチェの隣へちょこちょこと移動する。
「なぁルーチェ。」
「あら龍人君。どうしましたの?」
「転入生って良くある事なのかな?」
「ん〜あまり聞かないですわね。」
「そうなのか?」
「えぇ。魔法街の別学院からの転入というのは、各魔法学院の特性上…レアケースですの。魔法を使えば移動距離等が転入の理由になる事もあまりありませんから、引越したから転入する。という事はありませんわ。あるとしたら…その魔法学院の方針についていけなくなった。くらいでしょうか?でも、そういった類の話は「あるかも知れない」程度で、実際にそのケースがあったというのは聞いた事がありませんの。」
「ほぉぉ。そうなんだ。てかさ、魔法学院ってそんなに特色違うんだっけ?」
「あら?入学当初に授業でありましたけど…。」
え…。そう言えばそんな事もあったような。アウェイク事件の時にもルーチェが説明してくれたような。ヤバい。流石に忘れたなんて言えない。えっと…振り絞れ記憶!
「そういやルーチェも前に教えてくれたっけ。確か…ダーク魔法学院は……そうそう。特殊な属性持ちが入れるんだけっか。んで、社員魔法学院は学院長が認めた者のみが入学出来るんだったかな。えぇと…回復や防御に特化した人が多いって聞いたような。」
俺の答え合わせみたいな回答を聞いたルーチェが微笑む。
「ちゃんと覚えていてほっとしましたの。これで綺麗さっぱり忘れていたら、記憶力向上特別プログラムをやってもらう所でしたの。」
…今さらっと笑顔で怖い事言ったんですけど!?絶対地獄の特訓プログラムだろそれ。
ルーチェがピンっと人差し指を立てる。
「冗談は置いておいて…それだけだと各魔法学院の理解はちょっと足りないですの。龍人君は街立魔法学院の教育方針は覚えていますか?」
「確か…個性を伸ばす。だっけ?」
「そうですの。それは、魔法街戦争の時に平等派へ属していた事も関係ありますの。属する全員が平等。しかし、持つ能力は不平等。だからこそ、個々人の持つ長所を伸ばし、適材適所で活躍できる場を見つける。というのが理念の根底にありますの。」
おぉ…まさかそこまで深い意味があったとは。
「これと同じ様に、各魔法学院の教育方針は魔法街戦争時の立ち位置が色濃く残っていますの。」
「ダーク魔法学院は…確か至上派だっけ?んで、シャイン魔法学院は中立だったよな。」
「ですの。ここから教育方針が想像できますか?」
「ん〜っと…。」
「あ、龍人!これから皆で喫茶店いかない?」
おいおい。ルーチェとの話が本題に入りそうだったのに、また微妙なタイミングで声掛けてくるね?遼君よ。
ルーチェにチラッと視線を送ると、微笑みながら小さく頷いてくれた。
つまり、皆がいる場所でこの話の続きをしても良い。って事…だよな?
「まぁ良いけど、なんでまた皆で喫茶店に行くんだよ?」
「バルクの発案なんだけど…新しい転入生をどうやって迎えるか相談したいらしいよ。」
「転入生の迎え方ねぇ…。」
俺にはバルクが下心満載で転入生に「良い男」アピールをしようと考えているとしか思えないんだが。
まぁ…でも転入する側って緊張するだろうし、どうやったら馴染みやすいか。的な話をするのはありかな。
「分かった。誰が行くんだ?」
「確か…火乃花、クレア、ルフト、バルクと俺と遼…かな。あ、ルーチェも行くよね?」
「勿論ですわ。新しいメンバーと早く仲良くなりたいですもの。」
「じゃぁ…正門の前にある喫茶店集合らしいからよろしく!」
俺とルーチェの参加を聞いてどこかほっとした様子の遼は、先に駆けて行った。
「なんか悪いな。」
「…?あ、気にしなくて良いですよ。早く仲良くなりたいのは本音ですわ。それに、喫茶店に行くメンバーが魔法学院の教育方針とかを理解しておくのは良い事ですわ。他の魔法学院で学んでいたとしたら、例えその方針が合わなかったとしても…入学する時にはその方針に賛同していた訳ですから。」
「そっか。下手したら考えが合わなくて最初から衝突する可能性もあるのか。」
「ですわ。それこそ、お前達と馴れ合うつもりはない!なんて最初に言われたら大変ですの。孤立確定ですわ。」
「はは…そんな小説みたいな展開は流石にないだろ。」
「事実は小説より奇なり。ですわ。人が想像出来ることは全て実現可能な事。みたいな言葉もありますの。」
「それを言われると何も言えないな。」
「ですの。だから、皆で上手く作戦を立てましょう。」
どこか楽しそうな様子のルーチェは軽やかに立ち上がる。
「それじゃぁ、教室に置いた荷物を寮に置いたら喫茶店に行きますの。龍人君は先に行ってて下さいな。」
「オッケー。」
軽く手を振って小走りで教室に向かうルーチェを見送る。
最近考え込んでいる事が多いから、何か悩みでもあるのかな?って思ってたけど、こうして話すと普通なんだよな。もしかしたら、ルーチェと仲良くなって視界に入る率が高くなったから考えている姿を見るようになっただけなのかな?元から良く考え込んでいたけど、俺が気付いていなかった的な。…うん。俺ならあり得る。
あまり詮索し過ぎるのも良くないか。この件については深く考えるのはやめとくかね。
「うしっ。じゃぁ俺も荷物を寮に置いたら行くか。…ってもう誰もいないし。あ、やべ。下手したら俺が1番最後の到着じゃね?」
周りにいた1年生は全員が修練場を後にしていた。俺の悲しいひとり言に答えてくれる人は誰もいない。
やっべ。急ごう。
俺は慌てて寮の部屋に向けて走り出した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
魔法街中央区にある行政地区には多数の行政関連施設が立ち並んでいる。
この地区に密集している事で、各機関の連携が取りやすい。と言うのが建前だ。逆を言えば、何かしらの不正が明るみに出やすいという事でもあるが。
この特性上、各省庁が睨みを効かせ合うというのは日常茶飯事であった。勿論、だからこそ大きな不正が行われにくいというメリットもあるし、逆に邪魔をされやすいというデメリットもある。
とは言っても、常に各省庁が悪巧みをしている訳ではないのだが。
さて、この行政地区には魔法を主軸とした魔法街だからこその施設が建てられている。
それが「魔導推進庁」だ。
この場所に、魔聖と呼ばれる3人が集結していた。魔法街に於ける最高戦力とも言われるこの3人が集まる事は異例であり、その情報は瞬く間に行政区を駆け巡っていた。
魔法街に多大なる影響力を持つこの3人が魔導推進庁に集まり、どんな話をするのか。この話の内容を如何に早く入手するかで、今後の立ち回りが大きく変わる。そんな予感に各省庁が情報集めに全力を尽くしていた。
その当人達はというと…魔導推進庁長官の部屋で、リラックスしながら紅茶を嗜んでいた。
1人は初老の老人。1人は長い前髪を横に流して垂らした全身黒の男。1人はゲームの世界にいそうなヘソ出しスタイルの女剣士。
3人と向かい合って座るのは灰色の髪、左目の眼帯が特徴の男だ。
静かに紅茶を嗜みながら、それでいて場の雰囲気はピリピリと殺気立っていた。その原因は全身黒の男だ。
「おい。さっさとこの場に呼んだ要件を言え。ロア…てめぇみたいに俺は暇じゃねぇんだよ。」
「はは。君は相変わらずだね。私だってそう暇では無いんだ。しかし、忙しい君達をわざわざ呼んだのだから、少しはリラックスしてもらおうかと思って紅茶を出したんだが…バーフェンスはお気に召さなかったかな?」
「はんっ。こんな紅茶程度でリラックス出来るかよ。」
ロアと呼ばれた眼帯の男は薄笑いを浮かべながら、全身黒の男…バーフェンスが喧嘩腰である事を意に介さず、隣に座る金髪の女剣士へ声を掛けた。
「セラフ。君はどう思うかな?」
「はぁ…。何で私に話を振るのかしら?バーフェンスがこういう場が嫌いなのは知ってるでしょ?早く要件を話さないと、この人暴れるわよ?」
「ほっほっほ。セラフは優しいのである。」
「ヘヴィーはもう少しこの場をどうにかしようとしなさいよ。最年長じゃない…。」
セラフの恨みがましい視線を受けて、ヘヴィーは肩を竦める。
「と言ってもの。儂には召集された理由が分からんでの。つまり、話を前に進める事は出来ないのである。」
「はん!だから言ってんだろ。ロア…長官さんよ?さっさと要件を言えってんだ。」
ロアは3人の魔聖が自分に視線を集中させた事を確認すると、紅茶を静かに置いた。
「君達は仲が悪いようで、結果的には同じ方向を見るんだな。流石は魔聖…とでも言っておこうかな。」
「話を逸らすなってんだ。マジで暴れるぞ?」
バーフェンスからドン!と魔力圧が発せられる。
一般人ならその魔力圧で気を失うであろうそれを受けても、ロア、ヘヴィー、セラフの3人は平然とした顔を崩さない。
「はは。そう怒るな。なら、本題を話そうか。魔導推進庁は魔法街の魔法使いをより高みに引き上げるため、新たな組織を立ち上げる。」
「組織…。」
反応したセラフを見てロアは微笑を浮かべ、浮かない顔のバーフェンスと表情が変わらないヘヴィーを見てその微笑を深めた。
「そうだ。この組織には、最終的には魔法学院の垣根を越えてもらう。」
「はぁっ?テメェほざいた…」
突っかかろうとしたバーフェンスが口を閉ざす。
その原因はロアから発せられる「気配」だ。魔力ではなく気配。それだけなのに、魔聖であるバーフェンスは口を開く事が出来なかった。いや、気付いていた。口を開けば…ロアと命を賭けた死闘が始まる事を。
つまり、今は「最後まで話を聞け」という事なのだろう。
「魔法街の魔法使いは以前よりもレベルが上がっていると言えるだろう。それは一重に君達魔聖が日々魔法学院にて後進の育成に邁進してくれているからに他ならない。しかし、私が求める成長スピードには届いていない。故に、この一手を投じる事を決めた。狙うのは…魔法学院の垣根を越える事で生まれる相乗効果。そして、この組織には将来的には魔法街の垣根も越えてもらう予定だ。」
「ほぅ…。」
ヘヴィーが小さい声を漏らして眉をピクリと持ち上げる。
ロアは静かに立ち上がった。ブワッと部屋の中をロアの魔力が埋め尽くす。
「この組織は固定概念に囚われた魔法街の魔法使い達に、その在り方の変革を促すきっかけを作ってもらう。組織の名は『魔導師団』。各魔法学院から6名の魔法使いを選抜し、合計18名の魔法使いで構成する。選ばれた魔法使いには『魔導師』の称号を与え、魔法街としての任務を行ってもらう。魔法使いの憧れとして、魔法街の象徴として活躍をしてもらう。」
ロアの両手が静かに広げられる。
まるで全知全能の神が、その意思を信託として伝えるかのように、大きく、偉大に。
「そして、この魔法街を強き星としようじゃないか。数多の命を護る為に!」
3人の魔聖はその様子を其々の反応で見ていた。
ヘヴィーは静かに、冷静に。
バーフェンスは怒りの籠もった瞳で、激情を押さえながら。
セラフは困惑の表情で。
そんな3人の魔聖を観察し、愉悦の表情を浮かべたロアはひと言…告げる。
「魔法街を変えよう。」
と。
この話が魔法街を駆け巡るのは1ヶ月後。
それは衝撃的なニュースとして、魔法街に住む者達を駆け巡る。
そして…それは、魔法街に燻っていた2つの派閥の理念を再び浮上させるきっかけとなるのだった。
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