ミステリー小説、書いてみた
らかん
第1話
明かりひとつない道を、ただひたすら歩いている。
今考えてみれば、なぜこの場所を歩いているのかが分からなかった。
というより、なぜ俺はこの場所にいるのか。それすらも分からなかった。
なにか目的があってこの場所を歩いているのか?
明かりが無いので、正直方向感覚が分からなくなっていた。
「......結構歩いてきたけど、なにか意味あるのか?」
独り言を歩きながらつぶやく。
歩いてから体感的には一時間以上も経っている気がする。
「あ......」
次第に明かりが灯っていく。
道路の脇にある街灯が、一つ、また一つとゆっくり灯っていく。
「まじかよ......」
明るくなり周りを見てみると、散乱した車、草などで覆われた家やビル。
間違いない。ここは、無人の世界だ。
ミステリー小説、書いてみた らかん @dipper36
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